日に日に不安や焦りが増す就職活動。特に新学期を迎えるころからは、友人たちの内定状況と自分の状況を比べてしまい、「周りは内定をもらっているのに、自分は得られていない…。」「最終面接まで進んだのにも関わらず、内定を得られなかった…。」「いつまで就職活動が続くのだろうか。」と、”内定”に関する不安が増える方も多いのではないでしょうか。
私も、第一志望の会社から内定をいただくまでは、つい、周りと自分を比較してしまい、必要以上に焦ってつらくなってしまう時期がありました。また、最終面接で不合格となってしまう体験をし、それ以降、面接に挑むことが怖くなってしまう時期もありました。
しかし、内定を得られずつらい状況にあるからこそ、その状況を招いている原因を洗い出して、その状況を打破する・改善するための行動をとることが最も重要です!この記事では、内定獲得のために大切な行動3選を、詳しく解説しています。明日からの一日を有効に使えるよう、ぜひ、この記事を参考にしてみてください。
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- 【焦るべき?どう動く?】近年のデータから自分の状況を把握しよう
- 【内定がない状況から抜け出すためには?】内定を得られない原因調査
- 【状況整理】何が苦手?選考のどのフェーズで落ちてしまうのか考えよう
- 【原因把握】「内定がない」原因を考えよう
- 【内定がない状況から抜け出そう!】今すぐ実践できる対策を徹底解説
- ①【自分を見直そう】自己分析と就職活動の軸の見直し
- ②【活躍できる企業を選ぼう】企業分析のやり直し
- ③【面接を攻略しよう】合格をつかみ取るための面接対策
- まとめ
【焦るべき?どう動く?】近年のデータから自分の状況を把握しよう
常に焦りと不安でいっぱいになってしまう就職活動。日が経つごとに内定への焦りを感じてつらくなってしまいますよね。そんな時は、自分が置かれている状況を正確に把握して、どのように行動すべきかの見通しを立てることが重要になります。近年のデータを参考にしながら、どう動くべきかを考えてみましょう。
【23卒】いつから内定が出始める?内定獲得割合の推移
内閣官房のホームページから出されている発表(「就職・採用活動に関する要請」)によると、正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降とされています [1]。つまり、正式な労働契約が結ばれる(内定を得る)タイミングとしては10月以降であり、それまでは「内定」とは言わないのです。10月以前に、内々(うちうち)で内定の約束がされている状態を「内々定」と呼びます。10月より前に選考が終了し、合格となった就活生には「内々定」が出されるのです。
では、この内々定について、出される時期と人数の割合の関係を見てみましょう [2]。23卒では次のように推移しています。
3月上旬 15.1 %
3月下旬 26.4 %
4月下旬 47.3 %
5月下旬 65.5 %
6月下旬 79.9 %
7月下旬 82.9 %
8月下旬 85.8 %
このデータからわかるように、4月・5月ごろから内々定を得る就活生が増え始め、6月下旬にはほとんどの学生が少なくとも1社の内々定を得ているようです。
23卒では、内定を獲得した時期が例年よりも早い傾向にありました。インターン参加者への早期選考をはじめとする就職活動の早期化の影響を受けて、今後も早い時期(卒業年度前年の11月ごろ~3月)に内定を獲得する就活生が増えると予想されています。
▼参考:
企業の規模・業界によって内々定を得られる時期が異なる
大手企業・中小企業・外資系企業・ベンチャー企業の4種類の企業規模によって、内々定が出される時期が異なります。
まず、大手企業は、就職活動のルールに則って3月1日にエントリー受付を開始し、6月上旬に内々定を出す企業が多いです。ただし、インターン参加者向けの早期選考を行う企業もありますので、自分が志望する企業の選考スケジュールを把握しておく必要があります。
一方で、中小企業は、大手企業の選考が本格化する3~4月に内々定を出し始める企業が多い傾向にあります。理由は、優秀な人材を早くに獲得するためであり、選考スケジュールが大手企業よりも早く進みます。こちらについても、自分が志望する企業の選考スケジュールを確認しておくようにしましょう。
ベンチャー企業や外資系企業では、通年採用を行っている企業や、業界のルールに縛られずに早いうち本選考を進めている企業が多いため、早い人では大学3年生(修士1年生)の11月ごろからから内々定を得られます。大手企業や中小企業を志望する方も、選考経験を積む練習となるため、興味のある業界の企業をチェックしておき選考に参加すると良いでしょう。
6月を過ぎたのに内定がない。どうすれば良い?
「もう6月を過ぎたのにまだ内定(内々定)がない…。どうすれば良い?」
そんな方は、下記の時期での採用を見通して、どのように選考を進めるか、スケジュールを立てていきましょう。
- 夏採用(6月下旬~8月下旬の選考)
- 秋採用(9月上旬~11月下旬の選考)
- 冬採用(12月上旬~3月下旬の選考)
夏採用・秋採用・冬採用ってどんな感じ?
「夏採用」、「秋採用」、「冬採用」があるとは言え、すべての企業が夏以降の採用活動を行っているわけではありません。月日の経過に比例して、募集人員に達した企業から採用活動は終了していきます。
夏以降に採用活動を続けている企業(もしくは職種)には、大きく3つの特徴があります。
- 採用予定人数が大量な企業(もしくは職種)
- 地方の企業や子会社
- 知名度の低い企業
①に関しては、営業職・システムエンジニア(SE)を募集している企業が多いです。大企業では、他の職種では募集を終了していても、これらの職種では夏以降にも募集をかけている企業が多々見られます。
②、③に関しては
- 就活生からの知名度が低い
- 都市部での社会人生活を考えている就活生が多い
ことを理由に、6月までに予定採用人数を達成できない企業が多くあります。
とはいえ、日が経つにつれ、倍率が高くなることが夏以降の採用活動の特徴です。したがって、これから出会い、選考に参加する企業から内定を得られるよう、これまでの選考経験を見直して、自分自身の不足点に気付き、改善する行動をとりましょう。本記事の後半では、改善のためのポイントを解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
まだまだこれから!「内定がない」状況から抜け出そう
ここまでにお示ししたように、企業の規模によって「内々定」を示す時期は様々です。したがって、6月まで時点では、焦らずに着実に就職活動を進めていきましょう。
一方、近年では6月下旬までに、およそ8割の就活生が、得ていることがわかりました。よって、6月末までに内定を得られていない場合は、夏採用、秋採用、冬採用を見通してスケジュールを立てましょう。次項からは、内定が得られない原因と対策について解説します。これからの選考に活かすため、一緒にポイントを整理していきましょう。
【内定がない状況から抜け出すためには?】内定を得られない原因調査
内定を得るための今後の行動方針を考える前に、まずは、内定が得られていない原因を考えていきましょう。
【状況整理】何が苦手?選考のどのフェーズで落ちてしまうのか考えよう
内定が得られない原因は、「選考のどの段階で不合格となるか」がわかりやすい指標となります。
たとえば、エントリーシートの時点で不足が多く、採用担当の心に響かないものであれば、ほとんどの選考で「書類審査」で落ちてしまっているはずです。すると、改善すべきはエントリーシートの内容であり、エントリーシートの内容を改善するために、自己分析や企業分析に注力する必要があります。
ここからは、最近の選考状況を思い出して、これから説明する4つのタイプのどれに自分があてはまるかを考えてみましょう。
あなたはどのタイプ?落ちてしまう選考段階別の4つのタイプ
内定獲得前に不合格となってしまう段階を、4つのタイプに分けました。
- 【タイプ1】書類審査(エントリーシートやWebテスト)で落ちてしまう
- 【タイプ2】書類は受かるが、面接で落ちてしまう(1次面接~最終選考前の面接)
- 【タイプ3】最終選考で落ちてしまう
- 【タイプ4】どの選考段階で落ちてしまうかはバラバラ である。
自分が落ちてしまう選考段階で、どの段階が多いかによって 自分のタイプを考えてみてください。
【原因把握】「内定がない」原因を考えよう
自分の状況(タイプ)が整理できたところで、次は、そのタイプごとに不合格となってしまう原因を考えてみましょう。
【タイプ1】書類審査(エントリーシートやWebテスト)で落ちてしまう
エントリーシートは提出し、Webテストも受験するものの 面接まで進んだ選考が少ない【タイプ1】の人が不合格となってしまう原因は大きく3つ。
- エントリーシートに不足がある、または魅力的でない
- Webテストでの得点率が低い
- Webテストでの性格審査で、一貫性がとれていない
⑴のエントリーシートに関して、企業には非常に多くのエントリーシートが届くため、一人のESにかけられる時間がごくわずかになってしまいます。したがって、「誤字脱字がない」、「指定文字数を満たしている」、「文章がわかりやすい」ことは、特に重要です。自分が不足している点があれば、先輩や友人に確認してもらいながら、エントリーシートの精巧を進めましょう。
【タイプ2】書類は受かるが、面接で落ちてしまう(1次面接~最終選考前の面接)
書類選考は通過できても面接で不合格となってしまう【タイプ2】の人が不合格となってしまう原因は大きく4つ。
- 面接時の答え方や態度に問題がある
- 回答に一貫性がない
- 自分自身や企業の理解が不十分
- 入社後のビジョンが定められていない、または面接官に伝わっていない
面接は、一般的に、
- 初回面接:人事の方
- 二回目以降:自分の希望する部署やコースの社員の方
- 最終選考:企業や部署のトップ層の方
と、進んでいきますので、面接官の方に合わせたアピールが必要となります。面接官への質問の内容も含め、自分の想いが相手に伝わり、良い印象を持ってもらえなければ通過することはできません。
【タイプ3】最終選考で落ちてしまう
最終選考は、企業や部署のトップ層の方との面接になります。あなたがその企業に入社し、活躍できるかどうかを、その企業に長く勤め、活躍されてきた方に判断されてしまうのです。
したがって、【タイプ3】の人が不合格となってしまう原因は大きく3つ。
- なぜその企業に入社したいのかが具体的でない
- 入社後のビジョンが具体的でない
- 良いと思わせられる部分がない
最終選考は、入社するか否かを決める大事な場面ですので、 就活生がそうであるように、企業側も十分に相手(就活生)を吟味しています。そのため、志望動機やビジョンが明確でなく、 採用したいと思わせる何かがなければ、合格には結びつかないのです。
【タイプ4】どの選考段階で落ちてしまうかはバラバラ
企業によって不合格となる選考段階がバラバラである【タイプ4】は、特定の業界や職種だけでなく、さまざまな業界・職種の採用に応募している方に多いです。
不合格となってしまう原因は大きく2つ。
- その業界や企業がベストな選択ではない
- 自己分析や企業分析が不足している
あなたの将来のビジョンと、選考に参加している企業の特徴がすべてあてはまるのならば説得力を持たせられるのですが、そうでない場合は、書類・あるいは面接時に「うちの企業でなくても良いのではないか」と思わせてしまいます。
エントリーシート・面接の両方において、「なぜこの企業に入社したいのか」、「入社後にどのように活躍したいのか」を伝えて、「だから、私は御社に入社したい」という気持ちが伝わらなければ通過することはできません。
【内定がない状況から抜け出そう!】今すぐ実践できる対策を徹底解説
ご自身のタイプと、落ちてしまう原因が整理できたところで、次はいよいよ、その状況から抜け出すための行動をとっていきましょう!上述の通り、それぞれのタイプごとに落ちてしまう原因はさまざまでしたが、どのタイプであっても、
- 自分自身への理解が十分である
- 業界や企業への理解が十分である
- 将来のビジョンが明確である
- 将来のビジョンを、どのようにしたらその企業で達成できるかを想像できている
ことが、最も重要です。
したがって、ご自身のタイプを理解したうえで、今不足している点を補えるよう、これからご紹介する3点を実践してみてください。
①【自分を見直そう】自己分析と就職活動の軸の見直し
上述したように、「自分自身への理解が十分である」ことは、就職活動を進める上でとても重要です。特に面接においては、面接官と就活生は初対面であるため、面接官はあなたに関する質問をいくつか行い、そのエピソードから、あなたが入社後も活躍できるかどうかを判断します。したがって、就活生側が「自分自身への理解が十分でない」場合、すなわち<自己分析>や<就職活動の軸>が甘いと、企業側にあなたの魅力が伝わりきらず、内定を得られない原因となってしまうのです。
逆に、今すぐ改善できれば、これからすぐに内定が得られる可能性が高まります。下記の項目の説明を読みながら、より具体的な自己分析&就職活動の軸を考えてみましょう。
【自己分析】より具体的な自分像をイメージできるようにしよう
面倒くさいと感じてしまいがちな自己分析ですが、実際に入社後に活躍できる環境を選ぶために必要なことです。「ESを読む企業の方や面接官に、自分が活躍できる人間だとわかってもらえる」「企業が、自分自身が本当に活躍できる場なのかを見極められる」ようにすべく、なるべく具体的な自己分析を進めましょう。とはいえ、選考で忙しいなか、自己分析を進めることは大変。
そのため、より効率的に、効果的に自己分析ができるよう、「自己分析と面接対策を同時並行」することがおススメです。つまり、「自己分析をしよう!」と思って机に向かう必要はないのです。自己分析を単体で行うのではなく、志望する企業や業界の面接でこれまでにされてきた質問をピックアップし、それらの回答を用意していくことで、面接の準備と自己分析を賄っていきましょう。すると、時間的にも気持ち的にも余裕ができるだけでなく、より、自分の回答に自信をもてるようになります。
このように、効率の良い方法であせらず、でも、完全に「自分を理解」できるようにすることが重要です。
【就職活動の軸】自分の本心を表した軸を用意しよう
「あなたの就職活動の軸は何ですか?」との質問に対して、「製薬関係の仕事ができる」「社会に貢献することができる」など、業界や職種を決めて、その特徴に沿ったアバウトな就職活動の軸を掲げてしまってはいませんか?
このような軸では「何がやりたいか」を満たしているだけで、「どのように」「どのような人に」「どのくらいの期間で」などの具体的な内容が不足しています。そして、将来のビジョンが明確でないと判断されてしまい、面接で落ちてしまいます。また、入社後にギャップを感じる原因ともなります。
ですので、自分の本心を表した、具体的な就職活動の軸を用意するべきなのです。就職活動の軸をより明確化するために考えるべきことは大きく4つあります。
- 自分の性格や得意なこと (=良さ)
- 働く上でモチベーションとなることやその原体験
- 「したいこと」や「なりたい理想像」は何か
- どのような「人」「環境」のもとで働きたいか
この点を踏まえて就職活動の軸を考え直すと、より具体的で本心を現した就職活動の軸となります。就職活動初期の私は、
- 多くの人に対して影響力がある
- 人をモチベーションにして働くことができる
といった就職活動の軸を掲げていました。当時の自分なりには、(生物学の研究をやっていた経験から)「自分がより活躍できる条件」として、上記の2つを掲げていたのですが、この軸では「具体性」が足りず、この軸に当てはまる業界・企業・職種はたくさんあるがために、「なぜうちの企業なのか?」と、よく質問されてしまっていました。その回答で具体的に答えるようには意識していましたが、やはり説得力が足りないのかあまり良い印象を受けている実感はありませんでした。
したがって、上記①~④のポイントを踏まえて、自分を振り返り、
- 「人の生活を豊かにする」ことをモチベーションにして働きたい
- 企画やマーケティングを通して、より多くの人に影響を与えることができる仕事がしたい
- 若いうちから積極的に挑戦し、自分の実力を最大化させつづけたい
- 自分が楽しいと思えることを仕事としたい
- 若いうちから活躍し、かつ年齢や性別に関わらず評価される環境で働きたい
- 熱心で、考え方に共感できる「人」が多いかを大切にしたい
といった、より具体的な自分の本心を言語化することができました。ここではその一部をご紹介していますが、実際にはノート2ページ分ほどになり、そこで初めて自分が「自分のしたいこと」を理解できたと思えました。
あまりにもたくさんの軸となったので、面接でお話する際は厳選したものを面接官の方にお伝えしましたが、ここまでしっかりと考えたからこそ、自分の本心を具体的に話すことができるようになりました。
みなさんも、どんな小さなことからでもよいので、上記①~④のポイントを踏まえて「自分のしたいこと」を考えてみてください。
焦りは禁物!入社後に活躍するために、もう一度きちんと整理しよう
これから就職活動を進めるにあたって、焦りは禁物です。内定が得られないからといって、自己分析や就職活動の軸を適当に済ませてしまうと、それが逆に就職活動を長引かせる原因となってしまいます。これから内定を得た企業であなたが活躍するために、先ほどの4つの観点をもとに、1時間だけ時間をとって、もう一度考えてみましょう!
②【活躍できる企業を選ぼう】企業分析のやり直し
自己分析や就職活動の軸を整理することができたら、
- 業界や企業への理解が十分である
- 将来のビジョンが明確である
- 将来のビジョンを、どのようにしたらその企業で達成できるかを想像できている
といった状態に近づくため、あなた自身が活躍できると思える企業であるかどうかを分析していきましょう。
企業には、人の「性格」に値する「企業文化」や「企業理念」があります。例えば恋愛で、「好きなタイプ」があるように、就職活動でも、入社したい企業を企業文化や企業理念をもとに決めていくと、ミスマッチを防ぐことができます。「自分が大切にしたいこと」「ゆずれないこと」「いいなと思うポイント」などを大切に自分自身が活躍できる企業を見つけられるよう、企業分析を進めていきましょう。
企業分析の方法は様々
企業分析の方法には多くの種類があります。取り掛かりやすいものから順に説明するので、一つずつ試してみてくださいね。
⑴ホームページでの検索
一番取り掛かりやすい企業分析が、「ホームページで情報を得る」ことです。企業ごとに、企業文化や企業理念の紹介はもちろん、勤務条件の提示や、実際に働いている社員へのインタビュー等を掲載していて、将来、どのように働くかのイメージが持てる内容となっています。この情報を活かして、まずはその企業の基本的な情報を押さえていきましょう。
⑵口コミサイトでの調査
とはいえ、ホームページでは、企業側の視点のみで書かれており、実際に働く社員からの視点が不足していることが多いです。特に、マイナス面を企業のホームページでは掲載しないことが多いので、それを知らずに入社した際に、ギャップを感じてしまうこともあります。また、ほとんどの就活生がホームページから情報を得ているので、差別化を図ることができません。したがって、それらのマイナスポイントを防ぐために、口コミサイトでの企業分析を進めましょう。
『エンゲージ 会社の評判』では実際に働く社員または退職した社員から寄せられた口コミが各社で掲載されています。また、その会社の特徴をチャートで示しており、強みを気になる2社同士で比較することもできます。したがって、その企業の本当の強みを知ることができ、自分が活躍できる環境を見極めることができるのです。
また、『エンゲージ 会社の評判』内の口コミでは、プラスな内容だけでなく、マイナスな内容も掲載されています。このマイナスな内容をどう捉えるかが、入社後に活躍するために重要なのです。プラスなコメント、マイナスなコメントのどちらともをよく吟味し、気になる点をピックアップしておきましょう。疑問点などは、OBOG訪問や逆質問の際に尋ねることがおススメです。
⑶OBOG訪問
ホームページでの調査や口コミサイトでの比較と比べて、より詳細に企業分析できる方法がOBOG訪問です。
ホームページや『エンゲージ 会社の評判』の情報では、一方的な情報を受け取ることしかできませんが、OBOG訪問では、相手に質問することができ、双方向のコミュニケーションをとることができます。ホームページや『エンゲージ 会社の評判』の情報で気になった内容を積極的に質問し、その企業の解像度をあげられると、面接での回答もより詳細になり、内定に近づくことができます。
同じ大学出身のOBOGや、企業が紹介する社員などを有効活用して、ぜひ、生の声をたくさん聴くようにしましょう。
③【面接を攻略しよう】合格をつかみ取るための面接対策
面接は、各企業で平均2~3回行われることが多いです。今後一生を決める大事な面接であるにも関わらず、2-3回で自分を判断されてしまいます。したがって、そのチャンスを無駄にしないために、内定をつかみとるための面接対策をしておきましょう。ここでは、おすすめの面接対策を3つ紹介します。
⑴回答をある程度用意する
本番で自信をもって答えるためにも、面接の回答をある程度用意しておくことがおススメです。私は、Wordを活用し、項目ごとに回答をまとめていました。自己分析も兼ねていたので、まとめながら進めるとスムーズに進めることができました。
回答を用意するために、まずは、過去の面接で聞かれた内容を調べていきましょう。そして、その質問に対する解答を用意しながら自分の頭の中を整理していきましょう。その際、自己分析・就職活動の軸・企業分析など、これまで整理したことを活かすことがポイントです。
⑵先輩や友人と面接練習を行う
回答がある程度用意出来たら、先輩や友人に相談し、面接練習をしてみましょう。想定される質問に対する回答を客観的に聞いてもらい、わかりにくい表現や伝わりきらない部分などを教えてもらえると、一気に内定に近づきます。
また、面接官役もやってみることがおススメです。面接官の方たちが、普段どの視点で就活生を見るかが、なんとなくわかるようになります。私は、友人との面接練習では、双方が面接官役を経験することを意識していました。「なんとなく」がわかれば自分の回答に活かすことができますので、就活生役・面接官役ともに、より多く練習するようにしましょう。
⑶OBOG訪問を利用して、回答内容を確認してもらう
さらにおススメな面接練習方法が、OBOG訪問を利用することです。OBOG訪問では、実際に働いている社員の方へ、質問するのみならず、面接練習をしていただけることがあります。
もちろん、やっていただけるかどうかを予めお聞きした方がよいのですが、社員の方との面接練習をしておくと、それまでは全く知らなかった、社員の方にしかわからない大切なポイントを知ることができます。
緊張に打ち勝つ!面接に向かう際の大切な考え方
面接はどうしても緊張してしまいますよね。しかし、面接官の方はもちろん敵ではありません。ですので、好きな人だと思って、楽しく会話をすることが一番です。そして、自分だけでなく、相手にとっても心地よいコミュニケーションを意識しましょう。
また、面接は、貴重なOBOG訪問の機会ともなるので、逆質問ではたっぷり質問することがおススメです。しっかり対策すればどんな面接も怖くありません。十分に準備して、120%の力が発揮できるよう、頑張りましょう!
まとめ
この記事では、内定獲得に関する最近の情報や、内定を獲得するための原因把握・行動アドバイスを紹介しました。「まだ内定がない…。どうしよう。」と思っている方でも、まだまだこれからチャンスはたくさん巡ってきます。実際、6月から挽回して大手企業に内定した方もいますし、チャンスをどう掴むかは自分次第なのです。
私も、なかなか内定が得られないとき、一時は自暴自棄になってしまいましたが、この記事でご紹介したように、自分や企業の特徴をしっかりと理解することを心がけ、この環境で活躍できると思える企業に出会うことができました。また、一人ではどうにもできないと思ったときには、積極的に周りの人を頼っていました。
エントリーシートの添削や面接練習だけでなく、人生観や入社後の様子などを知るために、積極的に人生の先輩との「会話」をすることがおススメです。
どの企業から内々定をいただき、入社するかは「縁」でもあります。となると、自分がしなければならないことは、その運命に向かって一生懸命準備をして、正々堂々と選考に挑むことです。
ぜひ、この記事でご紹介した内容を徹底的に行ってみてください。入社後に活躍できる企業への内定を狙っていきましょう!
企業の口コミを確認して就活で活用!入社後のミスマッチも防げます!
就活のあらゆるシーンで口コミは活用できます!
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