就職活動をするようになると、SPI性格検査を受検するよう企業から言われることが増えてくると思います。「どんな問題がでるかわからない」「どう答えるのがいいのかわからない」「回答を間違えて押してしまった」「性格検査で落ちたりするのだろうか」と不安な方もいるのではないでしょうか。そのような方に向けて、本記事ではSPI性格検査とは何なのか、またどう回答するといいのかについて解説していきます。
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SPI性格検査について理解を深めよう
就職活動を行うようになり、性格検査を待ち構えている方は「そもそもどういうものなのか」「どう回答するといいのか」気になると思います。まずここではSPI性格検査の全体像を把握できるよう、実施目的や活用方法について細かく解説していきます。
SPI性格検査とは
SPI性格検査とは、SPI「Synthetic Personality Inventory」と呼ばれているもので、企業が採用するにあたって受験者の性格や人となりを見る試験のことです。能力検査の後に30分ほどかけて受験者の人間性(普段の行動や思考の癖、対人力、協調性、リーダーシップ力)に関する質問に回答していきます。問題数は約300問程あり、それらの回答情報から統計的に受験者の傾向を見るものになります。
何の目的で行うのか
SPI性格検査を行う目的は2つです。
- 受験者の性格を知るため
- 自社社員や風土との相性を図るため
1つずつ説明します。
1.受験者の性格を知るため
1つ目は、受験者の性格を知るためです。計画検査を通して企業側は受験者の普段の行動や思考の癖、対人力、協調性、キャリア志向性、リーダーシップ力といった人間性を数値化して把握しています。
2.自社社員や風土との相性を図るため
2つ目は、自社社員や風土との相性を図るためです。性格検査を通して、受験者の性格や人間性が定量的に見て企業と合うか判断しています。実際私が内定をいただいた企業の採用担当の方にも聞いたところ「重視している部分は企業によって異なっているが、求める人物像や活躍社員の傾向を中心に見ている(選考基準に関わるからオープンにはできない)」と仰っていました。
性格検査の結果をどう活用しているのか
では、企業側は性格検査の結果をどのように活用しているでしょうか。採用担当者は性格検査で把握した情報を3つのことに使用しています。
- 選考中の判断基準
- 入社後の配属振り分け
- 入社後のマネジメント
1つずつ解説していきます。
1.選考中の判断基準
1つ目は、選考中の判断基準として活用します。選考過程で「受験者が求める人物像や活躍社員の特徴に当てはまっているかどうか」の判断を行い、通過者を絞ります。
2.入社後の配属振り分け
2つ目は、入社後配属の振り分け時に活用します。受験者をどこに配属すれば本人にとって、また部署にとってプラスになるか考え、部署や上司との相性を判断するためにも使用しています。
3.入社後のマネジメント
3つ目は、マネジメントする側の参考情報として活用します。性格検査からわかる内定者の強みと弱み、壁になりそうなこと、ストレスを感じやすいことを事前に理解しておくことで、本人に適したフィードバックにつなげています。これらを踏まえて考えてみると、性格検査は就活生のために企業側がコストをかけてくれているのだなと理解できると思います。
性格検査だけで落ちることはあるのか
就活生の合否はSPI性格検査だけで判断することはないため、直接合否に影響しません。どちらかと言うと性格検査の前に行われる”能力検査”の方が通過に関わります。応募先の企業が何を重視しているかによっても変わってきますが、性格検査はあくまでも今後の選考における判断材料の1つだということになります。
したがって活用方法からも分かるように、性格検査は就活生が長く活躍できるように用いるものだという見方の方が合っていると考えられます。
SPI性格検査の問題例
SPI性格検査で出題される問題形式は2種類に分かれています。それぞれ解説していきますので、例題と共に問題傾向を把握しましょう。
出題問題の特徴①
出題問題の特徴1つ目は「自身の傾向はAとBのどちらに近いのか、4段階から選ぶ」問題です。性格検査前半はこのように出題されます。以下が例題です。
「A」一人で行動するのが好きだ
「B」グループで行動するのが好きだ
選択肢1:Aに近い
選択肢2:どちらかと言えばAに近い
選択肢3:どちらかと言えばBに近い
選択肢4:Bに近い
出題問題の特徴②
出題問題の特徴2つ目は「出題文に対してどの程度当てはまっているか、4段階から選ぶ」問題です。性格検査後半は前半とは異なる見方で出題されます。以下が例題です。
「問題」流行には敏感な方だ
選択肢1:当てはまる
選択肢2:どちらかと言えば当てはまる
選択肢3:どちらかと言えば当てはまらない
選択肢4:当てはまらない
よくある受験方法
続いて就職活動で行われる性格検査の受検方法について、最近の傾向も踏まえて説明していきます。近年よく行われる順に紹介していますので、それぞれの特徴を掴みましょう。
1.Webテスト形式
1つ目はWebテスト形式です。このテスト形式では自宅のPCから受験することになります。企業から送られてくるメールのリンクから自宅PCで受験する形式で行われ、期間内であれば自分の都合のいい時間に受験することが可能です。指定日時までに受験することで企業側に結果がいくようになっています。当日は接続環境の良い場所で、企業から送られてくるメールの指示に従って受験しましょう。
2.テストセンター形式
2つ目はテストセンターです。このテスト形式では指定会場に足を運び、会場に設置されているPCで受験を行います。会場はSPIの開発元であるリクルートマネジメントソリューションズが用意したもので、全国的に受験会場を設けています。また、2022年10月からオンラインでの開催も行われるようになりました。
3.インハウス形式
3つ目はインハウス形式です。インハウスとは企業内のPCで行う受験方法のことです。主に中途採用で用いることが多い形式ですが、新卒採用でも用いる場合もあります。Webテスト形式なのか、テストセンター形式なのか、インハウス形式なのかは応募企業によって異なりますので、応募先の受験形式はどれか、期間はいつまでか、場所はどこなのか、インターネット環境は十分か、などに注意して受験に挑みましょう。
どう回答するのがベスト?回答方法と場面別の対策
では性格検査ではどう回答するのが良いでしょうか。ベストな回答方法と「間に合わなかった」「押し間違えた」等があった場合の対応について解説してきます。
ベストな回答方法
性格検査でのベストな回答方法は「直感的に素直に回答すること」です。嘘をつくのを控えることが自分のためになるからです。上記でも説明しましたが、企業は性格検査の結果から就活生にとってプラスになるように活用してくれています。それにも関わらず、企業の求めている人物像に寄せようと嘘の回答をしてしまえば、仮に受かったとしても入社後息が詰まるということも大いに考えられます。
また、企業が求めている性格的特徴は1つではありません。事業は人であるというように多様性も重要になってきます。よほど「うちとは合わないな」とならない限り評価が下がることはありません。だからこそ性格検査では直感的に、ありのままの自分を回答するようにしていきましょう。
間に合わなかった
「性格検査が時間内に終わらなかった」「未回答がいくつかある」という方もいると思います。基本的に直感的に答えるのが良いのですが、深く考え込んでしまうとこのようなことが起こります。ですが、未回答数が非常に多いということがなければ判定不足になることはありません。
間違えて押してしまった/回答が矛盾してしまった
正直に回答していても「前回選択したことと違う選択肢を選んでしまった」という方も多いのではないでしょうか。しかしそれで判定不可や不合格になるということはありません。性格検査は統計的に結果を出すようになっているからです。ですので、多少の矛盾はあるものだと認識して取り組むと良いでしょう。
なお「自分がどんな性格か理解できていない」という場合は自己分析が足りていないことも考えられます。自己分析の浅さは面接で致命的なものになり得ますので、きちんと対策するようにしましょう。
まとめ
本記事ではSPIの性格検査を控えている就活生に向けて性格検査とはどういうものか、どう回答するのがいいのかについて解説していきました。性格検査はエントリーシート通過後に行われることが多いですし、選考の序盤で落ちるようなことは避けたいという方がほとんどだと思います。だからこそ、性格検査ではインターネット環境の良い環境で、ありのままの自分で回答するようにしてください。
就活をしていた当時から私は周りからどう見られるかより、自分がどうしたいかを中心に考えて過ごしており、「ありのままを出して合わない企業は縁がないだけだ」というスタンスで就職活動をしていました。それが良かったかはわかりませんが、内定を取ることがゴールではないと思い、企業に合わせることなく自分を貫いたことで非常に納得した選択ができました。
皆さんも就職活動を通してご縁のある会社に入ることになると思いますが、自分と相性のいい会社に入ることが自分にとって幸せな選択になるはずです。後悔のない就職活動になるよう、また自分にとって正解だったと思えるような就職活動になることを願っています。
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