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就活で資格は有利になる?就活における「武器」を身に着けるには

就活を行なうなかで、資格がどのくらい重要なのかは気になるところですよね。「資格を何も持っていない」と不安な方もいるでしょう。

 

すでに何かしらの資格を取得している場合は、効果的なアピール方法を理解する必要があります。そして、これから新しく取得しようと思う場合でも「就活のために、やみくもに取得する」のはNG。目的を明確化しないと、単なる時間の無駄になってしまいます。限られた時間のなかで後悔のない就活を行なうには、優先順位をつけることや取捨選択も大切です。

 

また、「アピールできる資格がないし、取得する時間もない…」そんな方のために、この記事では資格以外で大きなアドバンテージとなる武器まで解説します。資格がなくて不安に思っている方も、ぜひ最後まで読み、就活に役立ててください。

 

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資格を持っていると就活で有利になる?

結論は「有利に働く場合もある」です。資格を持っていることで、企業に好印象を残せる可能性はあります。ただ、就活に有利に働く資格があるといって、それだけで内定に直結することは少ないです。あくまでも「加点要素のひとつ」として捉えること。

 

また資格を上手に活用するポイントをおさえることも、とても重要。このあと資格が有利に働くケースを紹介します。

 

入社後に必須の資格を持っているケース

新卒採用は今後の伸びしろに期待する「ポテンシャル採用」が一般的であるため、即戦力になりそうなスキルは求められていません。しかし、入社する際に資格取得が求められるケースもあります。

 

そのため、入社後に必須の資格を取得しているのであれば、志望度の高さや業務に求められる基礎的なスキルを持っていることをアピールできる、有利になる場合があります。

 

基本的なビジネススキルに関する資格を持っているケース

たとえアルバイトなどの経験があっても、社会の一般常識やPC操作などのビジネススキルが身についていない学生も少なくありません。

 

そのため、入社後に必要な「基本的なビジネススキル」や「実務に活かせる能力」を持っていることは、ほかの就活生よりも一歩リードしていることを示せます。

 

その業界に入りたい意欲を表せるケース

新卒の就活では、志望動機を重視される傾向にあります。しかし、志望動機はほかの就活生と似通った内容になりがちで、差別化が難しいことも事実。

 

そこで、その業界に強く興味があることを表せる資格を取得していれば、志望動機に説得力を出せます。

 

もし直接的に資格を活かせない場合でも、資格取得のために時間を使ったことで業界への熱意が伝わるでしょう。たとえば、航空業界を志望する就活生が世界遺産検定を持っていたら、本気度や業界に入りたい熱意をアピールできます。

 

就活で資格を効果的にアピールするには

資格は「ただ何となく取っただけ」と思われては意味がありません。場合によっては「就活でアピールするために取得したのか」とマイナスになるリスクもあるため、注意が必要。せっかく持っている資格を最大限武器にできるよう、効果的なアピール方法を知っておきましょう。

 

資格取得の目的を明確にする

なぜ資格を取ったのですか?と質問された際「いつか役立つと思った」「仕事で使うかもしれないから」といった理由では、回答として不十分。就活における資格は「なぜ取ろうと思ったのか」を具体的かつ論理的に説明できることが重要なのです。

  • ○○に興味があり、より専門的な知識を得たいと思ったから
  • ○○の資格を取得すれば、就職後○○ができると思ったから
  • ○○の知識がないことで悔しい思いをしたことがあったから

このように、あなたがどう思って取得を目指すことにしたのかを伝えること。これにより、資格だけでなく「あなたが何をモチベーションに努力する人なのか」をアピールできます。

 

取得までの過程を伝える

次に大切なのは、資格取得までの勉強時間・期間・スケジュールを具体的な数字を使って説明できるようにすること。

 

これにより、あなたの計画性・実効性や目標に向かってどのように努力できる人なのかをアピールできます。こういった姿勢は仕事にも通じると思われるため、採用担当者に入社後のあなたの姿をイメージさせられるのです。効果的な勉強方法や自分なりの工夫があれば、併せて伝えられるようにしましょう。

 

資格を今後どのように活かしたいのかをアピールする

より効果的なアピールをするために大事なのは「資格を入社後のどんな場面で活かしたいか」を伝えること。資格を持っていることで、より具体的に会社への貢献意欲や熱意を伝えるだけでなく、採用担当者に入社後自分が活躍しているイメージさせられるでしょう。

  • 語学力を活かして、海外のクライアントとの商談をしたい
  • マナーに関する知識を活かして、顧客満足度の高い、細やかな配慮のある接客を行ないたい
  • 企業の財務状況を調べ、クライアントのニーズに寄り添った提案をしたい

 

就活のためより、将来の自分のために資格を取ろう

このように、就活では資格の有無よりも「目的」「過程」「将来のビジョン」が大切になってきます。これから資格取得を考えている場合は、あくまで「なりたい自分になるため」のスキルアップ・キャリアアップの手段として考えましょう。

 

ここからは、資格を取る際に注意したいことについて紹介します。

 

志望業界に合わない資格ばかり取らない

業界や職種と合っていない資格を持っていたとしても、将来の自分のためにならないのはもちろん、就活におけるアピールにはなりにくいでしょう。「何でもいいから資格をとろう」とやみくもに取得しても、費やした勉強時間や費用がもったいないです。

 

せっかくチャレンジするのであれば、まずは長い目で見て自分のためになるかを考え、業界・職種へのマッチ度もしっかりと確認すべきです。また、すでに複数資格を持っている場合は、応募企業に合わせてマッチ度の高いものから記入しましょう。

 

資格の勉強に時間をかけ、就活対策をおろそかにしない

一番避けたいのは「資格をとれば有利になるだろう」と資格の勉強にばかり時間を割き、ES対策や面接対策がおろそかになること。あくまでも資格は「加点要素」と考えるようにしましょう。

 

せっかく資格を持っていても、ビジネスマナーや態度など基本的な部分がなっていないと、資格をアピールする前に「不合格」と判断される可能性があります。まずはスタートラインである就活の基本をしっかりとおさえ、その上で資格取得を目指しましょう。

 

業界を問わず就活で汎用性の高い資格

これを読んでいる方のなかには、まだ業界が定まりきっていないという方もいるかもしれません。そこで、幅広い業界で求められることの多い資格を紹介します。

 

いくつかの業界で迷っていても「こんなことを仕事にしてみたい」と将来のビジョンが見えている場合、今から取得しておくことはプラスになります。

 

TOEIC

グローバル化が進む現代において、英語力はあらゆる場面で活かせるスキルです。TOEICは、英語によるコミュニケーション、ビジネス能力をはかるための検定試験。

 

TOEICにもいくつかの種類がありますが、もっとも知名度が高く、ほとんどの人が受験するのは「TOEIC Listening&Reading TEST」。「英語の仕事を任せられる」といった評価を受けられる可能性が高いため、英語を使って仕事をしたい人にオススメです。内容はリスニングとリーディングがあり、満点は990点。アピールになる目安としては650点以上を目指しましょう。

 

MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)

多くの業種で急速なIT化が進むなか、最低限のITスキルは必須ともいえるでしょう。なかでもMOSは「Word」や「Excel」のスキルを証明する資格で、PCを使用する会社であれば、種別を問わず選考でアピールできます。事務職などを目指す場合は、特にオススメです。

 

日商簿記

簿記は企業の経営活動を、一定のルールに従って記録・整理・計算すること。会社の経営や財政状況を把握するために使われます。経理や財務担当者はもちろん、コスト計算が必要になる営業職にも役立つ資格です。

 

また、経済新聞やビジネス本をスムーズに理解できるようになるなど、社会人として教養が身についていることをアピールできるメリットも。日商簿記3級は基本的な内容であるため、就活でアピールするなら2級以上を目指しましょう。

 

秘書検定

ビジネスにおける一般常識が身についているかをはかる検定。具体的には、書類作成や電話対応、言葉づかいといった基本的なビジネスマナーが問われます。「ビジネスマナーがしっかり身についているか」は、どんな企業でも必ず注目するポイント。ほとんどの業界でアピールポイントとなるほか、ビジネスマナーや一般常識に関して不安がある人は、就活で失敗しないために取得しておくとよいでしょう。

 

検定は3級から1級まであり、試験内容は「理論」と「実技」で構成されています。準1級以上は、筆記試験だけでなく面接試験も行なうため、就活に向けて取得を目指すのであれば2級以上を目標にしましょう。

 

FP技能検定

FP(ファイナンシャル・プランナー)とは資産設計に関する専門家で、個人に対して資産計画を通じたライフプランニングの提案や相談を行なう人のこと。節約、税金、住宅ローン、投資、不動産、相続などの知識が求められます。

 

金融業界・保険業界だけでなく、不動産やコンサルティング業界、税理士など幅広い業界で役立つ資格です。入社後の取得を必須としている企業もあるため、あらかじめ取得しておけば基本的なスキルや熱意をアピールできるでしょう。

 

業界別、就活以降もプラスになる資格

すでに業界を決めており、どんな資格があるとよいのか気になっている方は、以下を参考にしてください。

  • IT業界:ITパスポート、基本情報技術者試験
  • 金融業界:簿記、FP技能士
  • 不動産業界:宅地建物取引士、インテリアコーディネーター
  • 広告業界:マーケティング・ビジネス実務検定、ウェブデザイン技能検定
  • 医療業界:医療事務認定実務者、医療事務技能審査試験
  • 食品業界:食品表示検定、フードコーディネーター
  • 小売・サービス業界:販売士、登録販売者
  • 旅行業界:旅行業務取扱管理者、旅行地理検定

 

資格よりも武器になる?就活のためにすべきこと

資格がないからといって、就活で不利になることはありません。ここからは、資格と同じ、もしくはそれ以上の武器になるもの3つと、起こすべき具体的な行動を紹介します。

 

情報収集と分析

就活のためにまずすべきことは、情報収集。情報収集は「企業業界研究」はもちろん、自分自身について深く理解するための「自己分析」も大切です。

 

企業業界研究では、企業HPだけでなく四季報や業界地図などを読み、過去の実績や現状などを知ること。その会社単体について理解することはもちろんですが、業界内での立ち位置を把握したり、同業他社と比較した際の強みなどを調べたりすることで、本気で入社したい意欲をアピールできます。

 

また、自己分析に関しては、過去を振り返ることで、自分の強み・弱みなどを分析しましょう。ここで重要なのは、どこかで借りてきた表現ではなく、それらを「自分の言葉で」伝えられること。そのためには付け焼き刃でなく、しっかりと自分自身に向き合い、考える時間が必要になります。

 

会社を知り、自分を知ることが、就活を行なう上での一歩となるのです。

 

SPIなどの能力検査対策

就活では、SPIやGABAなど、企業によってさまざまな適性テストが行なわれます。結果が一定基準に達していなければ落とされてしまうため「なんとかなるだろう」と油断せず、しっかりとした勉強や準備が必要です。

 

SPIには、基本的には「能力検査」と「性格テスト」のふたつがあります。能力検査は「言語分野」「非言語分野」があるほか、近年は英語のテストを課す企業も。SPIの問題集を活用し、自分の苦手分野を克服しましょう。

 

性格テストは企業の社風へのマッチ度をはかるために行なわれます。ここで重要なのが「一貫性を持った回答をする」こと。制限時間にも限りがあるため要注意です。ひとつひとつの質問にじっくり考え込まず、スピーディーに回答しましょう。

 

志望度を伝えるインターン・OBOG訪問

また、就活においてはここで働きたい!という意志が伝わる行動が大切になります。

 

企業説明会、OB・OG訪問、インターンなど、企業を深く知るための機会を活用しましょう。何よりも重要なのは、インターネットや噂などの情報を鵜呑みにするのではなく、自分の足で情報収集すること。どれだけ積極的に行動したかが、アピールの鍵になります。

 

資格を履歴書・エントリーシートに書く際の注意点

最後に、実際に資格を履歴書やESに記入する際、注意すべきポイントがいくつかあります。せっかくのアピールの場を有効活用するため、基本となる注意点を紹介しておきます。

 

求められるレベルに達していない資格は記載しない

資格は、持っているもの何でも書けばよいというわけではありません。大切なのは、企業が求める水準に達しているものを書くこと。厳密なルールは設けられていませんが、たとえば「英検4級」は中学生レベルのため、むしろ英語ができないイメージとなりかねず、書かないほうがベターです。

 

資格の有効期限に注意する

有効期限が切れた時点で資格は効力を失うため、期限が切れていないかを記入前に必ず確認すること。これを怠って期限切れのものを記載してしまうと嘘になってしまうため、気をつけましょう。

 

TOEICに関しては有効期限はありませんが、点数の証明書の再発行は試験日より2年以内となっています。企業によっては証明書の提出が求められるケースもあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

 

資格は必ず正式名称で記載する

資格は、よく聞く「通称」ではなく、必ず正式名称で記入すること。

  • 普通自動車免許→普通自動車第一種運転免許、もしくは普通自動車第二種運転免許
  • FP→○級ファイナンシャル・プランニング技能士
  • 秘書検定→秘書技能検定○級

など

 

「取得」「合格」も正しく使い分けましょう。合格は簿記やFPなど、ある一定の基準に合格し「合格証」が交付されるもの、取得は自動車の運転や税理士など、免許がないと業務を行なえない資格で「免許証」が交付されるものと考えてください。

 

取得予定や勉強中の資格についても記載できる

書ける資格がない場合は、取得予定や勉強中の資格についても記載できます。その場合、必ず「取得予定」「勉強中」と書くこと。記入する場所は資格欄の最下部で、年月は空欄のままで構いません。目標を持って努力していることは、迷わずアピールしましょう。

 

就活の資格取得に関するQ&A

ここからは、就活と資格に関するよくあるギモンにお答えします。

 

誰でも持っているような資格は書くべき?

難易度が低く、誰でも持っているような資格は履歴書やESに記載してもアピールにならないどころか、場合によってはマイナス材料になることも。簿記3級や漢字検定などは書かないほうがベターです。

 

ただし「運転免許」は例外。業種や職種により運転免許が必要になるケースがあり、免許の有無をあらかじめ知っておきたい企業もあります。そのため、もし取得している場合は記載しましょう。もちろん、持っていなくても定められた時期までに取得すれば問題ありません。

 

資格を取得するまでの流れは?

資格取得までの流れは、大まかに以下のようになります。

  • 取得したい資格を探す
  • 現実的に取得可能かどうか調べる
  • 勉強のスペジュールを決める

資格を就活のアピールに使うためには、書類選考や面接までに取得しておく必要があります。たとえば試験が年1回しかないものであれば、選考までに間に合わないこともあるため、あらかじめ就活のスケジュールと照らし合わせることが重要。受験資格、受験日、必要になる勉強時間はもちろん、合格通知が送られてくる日程も把握しておきましょう。

 

まとめ

資格を取得することは、あくまでもゴールではなく手段です。そもそも将来的に自分のためになるかを考えることはもちろん、入社して、資格をどう活かせるかを論理的に伝えられて初めて効果的なアピールになることを忘れずに。

 

また、資格取得に時間をとられ、肝心の就活対策がおろそかになっては本末転倒になります。資格がないからといって不安になる必要はまったくありません。資格はあくまで「加点要素」として考え、もっとも大事な自己分析や企業研究をしっかりと行なった上で取り組みましょう。この記事が就職活動の参考になれば幸いです。

 

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