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【24卒】就活解禁日には何をする?就活のスケジュールと対策・準備

採用活動の開始を意味する「就活解禁日」。これは広報解禁日である「大学3年次の3月1日」を指しますが、実際のところ、この時期に就活を始めるのはかなり遅いといわれています。

 

筆者も3年の7月頃、就職活動は大学4年から始めるものだと思っていたました。しかし、周りの友達が大学3年の4月頃にはすでに動き始めていることを知り愕然。その後も、Twitterで「サマーインターンから早期選考に呼ばれた!」というツイートを見てしまったり、大学3年の秋には内定を貰う友達がいたりと、焦りに焦っていた記憶があります。

 

とはいえ、そのおかげで自身の就活スケジュールが遅れていることに気が付けたこともあり、今ではそのツイートや友人に感謝しています。近年、就職活動は早期化の一途をたどっており、就活生も早期化の流れに対応すべく情報収集や選考対策を前倒しで進める必要性が高まってきました。

 

良いスタートダッシュを切れるよう、この記事で解説している就活解禁日の意味や就活スケジュール、早期化への対応に関する内容を理解し行動に移していただければ幸いです。

 

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就活解禁日とは何か

就活解禁日とは、「企業が新卒の採用活動を開始する日」のことです。企業が人材確保のために行う広報やインターンシップ、面接選考を行いますが、これら採用活動は「就活解禁日」より前に開始しないよう政府に要請されているのです。「え、採用活動にルールがかかるの??」と思いますよね。実はこうしたルールには、いくつかの理由や背景があります。

 

就活の早期化を防ぐ「就活解禁日」

「就活解禁日」というルール(要請)ができた理由は、「就活の早期化による、学業専念の阻害」を防ぐためです。過去に、優秀な人材を目的として採用の時期を早める「青田買い」が流行しました。学校側はこれを受け、学業への専念が阻害されると主張。

 

実際に、1953年から2018年までも就活ルール(解禁日を定めたもの)なるものがありましたが、ペナルティが弱く外資系企業は適用されないなどの理由で、結果的に早期化は止まりませんでした。

 

政府による「就職・採用活動に関する要請」

2018年以降、経団連から政府主導の就活ルールに移行しました。後ほども紹介しますが、政府の「就職・採用活動に関する要請」により、3月に説明会・6月に面接が開始されるというルールが現在も適用されています。

 

また、今までは経団連の非会員(中小・外資)にはルールが適応されていませんでしたが、政府が中小・外資系企業にも要請を行う意向を示しました。そのため、今後は就活時期が統一される可能性が高くなると言えます。

 

3つの解禁日

政府が定めた「就職・採用活動に関する要請」の中には主に3つの解禁日があります。

出典:就職・採用活動に関する要請|内閣官房ホームページ

 

しかし現状、この要請は全ての企業が遵守しているわけではありません。この解禁日に合わせて行動するのではなく、あくまで定められている正式な日程として理解するべきでしょう。

 

⑴広報活動の解禁(大学3年次の3月)

1つ目に、「広報活動の解禁」です。大学3年次の3月、就活や求人媒体のサイトがオープンに伴い、企業が採用情報の掲載や説明会の開催などの「広報活動」を開始します。広報解禁日に就活生が取り組むべきことは次の通りです。

  • 企業へのプレエントリー
  • 説明会の参加

など

 

これらは主に就活サイトを経由して行うことができますが、特にプレエントリーは企業に興味があることを示すほか、選考や会社に関する情報を受け取れるようになるといったメリットがあります。少しでも興味を持った場合はプレエントリーしてみましょう。

 

しかし、筆者のように何も考えずにひたすら登録してしまった場合、メールが3万件に達してしまうこともあるので、注意が必要です。

 

⑵採用選考活動の解禁(大学4年次の6月)

2つ目に、「採用選考活動の解禁」です。大学4年次の6月、面接など採用を目的とした選考活動の実施が解禁され、就活生はいわゆる「本選考」への参加が可能になります。

  • エントリーシート・WEBテスト・面接など採用選考への参加

など

 

いよいよ就活本番といったところですね。これらの選考は解禁日になって対策し始めるのでは遅いです。むしろ「解禁日までに完璧にしておく」くらいの気持ちで対策を行いましょう。

 

⑶正式な内定日(大学4年次の10月)

3つ目に、「正式な内定日」です。大学4年次の10月、企業と就活生が正式に労働契約を結び、内定が確定されることになります。しかし、近年は10月よりも前に「内々定」を出し、内定を確約する約束が主流となりつつあります。

 

そのため内定解禁日は就活スケジュールに大きく影響することはありませんが、複数内定がある方は、この正式な契約を結ぶ内定解禁日までに就職先を絞るようにしましょう。

 

解禁日はほとんど守られていない?

3つの解禁日を解説しましたが、これらのルールを就活生側が守って行動する必要はありません。2,3年前に経団連が就活ルールの要請を行っていた際、外資系や中小企業はルールを守る必要が無いことを述べました。

 

現在、就活ルールの要請が政府主導に変わり、就活解禁日が統一される可能性は高くなったものの、現状は解禁日より前に広報や選考を実施している企業は少なくありません。これらのことを考えると、就活生側はルール上の日程に合わせて行動するのではなく、早期に選考を実施している企業にも合わせられるよう対策を行う必要があると言えます。

 

「実際」の就活スケジュールと対策

解禁日が守られていない現状をお伝えしましたが、実際の就活スケジュールはどのようなものなのでしょうか?企業形態や業界によっても異なりますが、まずは日系企業を目指す場合のスケジュールと、それに合わせた対策を解説します。

 

スタートダッシュを決めよう(大学3年:4月~6月)

大学3年の4月、企業は説明会の開催やサマーインターンの受付を開始します。この時期に就活生が行うべきことは主に4つ。

  1. 説明会に参加し、企業理解を深める
  2. 自己分析
  3. 業界・企業研究
  4. サマーインターンへの応募・対策

 

「就活は早い者勝ち」というように、4~6月の間何もしていない就活生といかに差をつけられるかが内定獲得のポイントです。特に、サマーインターンはエントリーシートや面接が設けられており、4~6月に対策を行った人は必然的にインターンへの参加切符を手に入れることができるでしょう。また注意点として、サマーインターンは早くて6月に締め切りが終了する企業もあるため、応募しそびれないようにしましょう。

 

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この「エンゲージ 会社の評判」ですが、使い方によっては就職活動をとても効率的に進めることができるようになると筆者は考えます。というのも、説明会やインターン、面接に参加した方なら一度は経験することなのですが、社風や業務内容が想像とは異なり、社員の方との相性が合わなかったということが実は良くあります。

 

「それも勉強だ」「わかっただけマシ」という声ももちろん正しいとは思いますが、できるだけ時間は有効活用したいですよね?そんな時に、「エンゲージ 会社の評判」で社風や業務内容を事前にリサーチすることで、自分に合った会社かどうかを見極めることができるのです。他にも女性視点での評価や職種別の平均年収など、多角的な視点で企業の情報を扱っている点が特徴的。

 

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本格的な準備期間(大学3年:7月~2月)

7月からは、サマーインターンがスタート。秋・冬のインターンも同じですが、優秀な成績を収めた就活生は早期選考や優遇を受けられることもあります。また、ベンチャーや外資系の企業には本選考を開始しているところもあり、3回生の夏で就職活動が終了するという人も珍しくはありません。この時期にやるべきことは次の通りです。

  • 自己分析や業界企・業研究・OBOG訪問(通年)
  • 夏・秋・冬インターンシップへの参加・対策
  • 本選考にエントリー・参加し、面接やWEBテストを経験しておく。

 

この時期に大事なのは「場数をこなす」ことです。面接やグループディスカッションは経験によって培われるものも多く、「慣れ」が成果に直結してきます。面接練習は1人やキャリアセンターでも対策は可能ですが、あまり興味のない会社の選考に参加し、練習するのも1つの手段であると言えます。

 

また、WEBテストやエントリーシートなども、就職活動が本格化する3月までには対策を完了しておくべきでしょう。

 

勝負の時期(大学3年:3月~)

大学4年になる前の大学3年3月になると、多くの企業が一斉に本選考の受付を開始。多い人で20~30社のエントリーシートを書き上げた人もいるなど、最も多忙な時期が始まります。この時期のやるべきことは次の通りです。

  • 本選考(エントリーシート、WEBテスト、面接、GD)
  • 説明会・座談会への参加
  • 自己分析・業界、企業研究・OB訪問(通年)

 

日系大手企業を目指している人は3月~6月がピーク、それまでの努力をぶつけましょう!また、定員が埋まれば募集を終了するのが一般的であるため、興味のある会社には応募しておくべきです。

 

企業の形態・規模によってスケジュールは異なる

企業によって異なる就活スケジュール

業界によって就活スケジュールは大きく異なり、先ほどの一般的なスケジュールは主に日系大手企業に当てはまるものです。ここからは、一般的な日系企業とは選考時期が異なる業界について解説していきます。

 

⑴外資系企業

外資系企業は日系企業よりも選考時期が早いのが特徴です。

3月〜5月:エントリーシート対策(自己分析・企業分析)

6月〜7月:サマーインターンエントリー

7月~9月:サマーインターン参加

10月〜12月:サマーインターン早期選考・ウィンターインターンエントリー・本選考

12月〜2月:本選考・ウィンターインターン参加

3月:内定

 

日系企業では3月から本選考が開始するのに対し、外資系企業は3月に内定をだすのが一般的。また、外資系コンサルや外資系金融の企業は、サマーインターン後の3年の秋(11月前後)に内定を出すこともあります。外資系を目指すという方は、事前に選考スケジュールを確認しておくようにしましょう。

 

⑵ベンチャー企業

「新興企業・成長過程にある企業・独自のアイデアや技術で事業を行う企業」を意味する「ベンチャー企業」もまた、就活時期が早い場合があり注意が必要です。ベンチャー企業の就活スケジュールは2パターン存在。

  1. 本選考が3月頃開始
  2. 本選考が11月頃に開始

 

⑴は一般的なスケジュールで日系企業と足並みをそろえようとしている会社。⑵はサマーインターン後、様子を見つつ優秀な就活生に絞り秋に内定を出すパターンの会社です。⑵のように外資系企業と同じ選考時期の会社も少なくはありませんので、事前に確認を行ってください。

 

私は3年の9月に1度ベンチャー企業の面接を受けてみたことがあるのですが、想像以上に緊迫した雰囲気と対策の不十分さにより撃沈。そこではじめて「このままではダメだ」と気づくことができました。百聞は一見にしかずという言葉もあるように、早い段階で1度本番を経験しておくことをオススメします。

 

早期化する就職活動

政府が要請しているルールは今やほとんど守られていません。近年就職活動の早期化は進行しており、3年の内に内定を出すIT・マスコミ・コンサルティング業界についてもさらに早期化が加速していくと思われます。

 

早期化の原因

早期化に関して、就活ルールが「要請」にとどまっている点が大きな原因であると考えられます。要請にこたえない企業は現状多く存在しており、ルールを守る正直者が損をしてしまうという状況できてしまっているのです。そのような状況において、政府の要請に答えるメリットは薄れており、義務としてルールを設定しない限り早期化は止まらないでしょう。

 

また、25卒を対象に採用直結型のインターンシップが3年の4月から解禁されるようになることや、ダイレクトスカウトによる早期ルートの増加も、就職活動の早期化を進行させる要因になりうると考えられます。

 

就活生は早期化にどう対応するべきか

就職活動が早期化するなかで、就活生たちはこの状況にどのように対応するべきでしょうか。政府の要請を律儀に守り、古い情報に囚われ就活開始を遅らせてしまうのは危険な行為であると言えます。ここでは、早期化に対応するための対策や普段から意識するべきことをいくつか紹介いたします。

 

⑴就活サイト・SNSを常にチェックする

就活サイトやSNSは毎日必ずチェックしておくべきです。企業にエントリーを行う際によく使う就活サイトですが、就活コラムや体験談など有益な情報が得られることがあります。例えば、業界ごとの就活スケジュールの解説や締め切りの近い企業など、就活関連の網羅的な情報を掲載。早期化に対応したスケジュールの把握という意味でも毎日チェックしておくべきコンテンツでしょう。

 

また、インスタグラムやツイッターなどのSNSも同様に有益な情報が載っており、「人事が考える面接のポイント」や「外資系IT内定者が行っていたルーティーン」といったように、様々な視点から発信された情報を収集することができます。筆者も当時、ツイッターで就活専用のアカウントを作り、同じ業界を目指す仲間と情報を共有しあうなど、現代ならではの工夫を行っていました!

 

「就活は情報戦」と言われるように、ネットに発信されている情報をいかに有効活用するかが内定獲得のカギとなっており、日々の情報収集はこれから欠かせないものになるでしょう。ぜひ皆さんも就活サイトに登録し、普段お使いのSNSで就活アカウントをフォローしてみてください。

 

⑵できるだけ早く選考対策を行う

早期化への対応として、選考対策はなるべく前倒しで行ってください。選考時期の早い企業を見つけた際も、「まだ対策していないから諦めよう」ではやりきれないですよね。まだ3年の夏だから大丈夫と先延ばしにするのではなく、終わりのない自己分析を少しでも進めようと対策を行う姿勢が大事です。

 

筆者はやる気が起きないとき、SNSで優秀な就活生のアカウントを覗くなど、あえて焦りや嫉妬を呼び起こすことで自らを奮い立たせていました。ここまでする必要は全くもってありませんが、まだ就活に本腰を入れていない3・4回生も、来年から始める1・2回生も、できることから前倒しで対策を行いましょう。

 

まとめ

就活解禁日の正式な日程と、実際のスケジュールに乖離があることに驚いた方も多かったのではないでしょうか。当時私も、解禁日を境に一斉に就活を始めだすというイメージがあったのですが、実際はそうではないと知り、3年の6月から就職活動に本腰を入れ始めました。それでも納得して就職活動を終えたのが6月と、丸1年かかってしまったわけです。

 

最近では2年生のときから就活に力を入れている学生もいるように、早く就職活動に取り組めば、その分有利に進めることができます。この記事も解説した、日系・外資・ベンチャーの就活スケジュールと対策、就活早期化の進行と対応策について理解することができれば、スタートに出遅れることはありません。

 

本選考までに適切な対策と経験を積み、納得して就職活動を終えられるよう頑張ってください!

 

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※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)