「グループディスカッションが苦手すぎて辛い」
「いつも何も話せずに終わる」
「そもそも初対面の人と話すのが怖い」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
いまやグループディスカッションは多くの企業で採用されており、突破しなければならない関門のひとつになっています。筆者も就活生時代、グループディスカッションについて色々悩んでいました。しかし、あるひとつの本質に気づくと悩みがすっと消え、何をすべきか明確になりました。
本記事では、グループディスカッションにおいて「チームのアウトプットを最大化しようとする意識」が最も重要であり、その本質であることを解説していきます。グループディスカッションを突破するための本質的なポイントを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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- 面接官はグループディスカッションでどこを見ている?
- グループディスカッションにおいて最も大事なこと
- グループディスカッションで優秀な人の特徴5選+α
- 企業が求める人材像を知るなら「エンゲージ 会社の評判」!
- 【オンライン】グループディスカッションの正しい進め方とコツ
- グループディスカッション対策方法
- まとめ
面接官はグループディスカッションでどこを見ている?
グループディスカッションにおける評価軸にはどのようなものがあるのでしょうか。
ある程度どのような会話をするか想定できる個人面接に比べて、グループディスカッションは、チームメンバーも話し合うテーマも毎回異なるため、どのような展開になるかは予想が難しいものです。
その分面接官が、どのような観点から評価しているのか、学生側からは掴みにくいですよね。ネットで検索してみると、評価項目が数多く出てきて、「こんなに多くのことを意識しないといけないのか!」とショックを受けた方もいるかもしれません。
しかし覚えておいてほしいのは、一次面接や二次面接の際に実施されるグループディスカッションは、多くの場合「減点方式」で評価しているということです。なので、いくつもの評価軸をすべて高いレベルでこなさなければならないと思う必要はありません。大活躍しないと通過できないというわけではないのです。
とはいえ、次で詳しく説明する2つの評価軸で大きく減点されると、致命的になりかねません。
①論理的思考力
ひとつ目は「論理的思考力」です。
高度な思考力を求めているわけではなく、議論を建設的に進めていける最低限の思考力があるかを見ています。これまでの議論の流れとは明らかにそれた話を持ち出してしまったり、話に全くついていけないと評価が下がる可能性があります。
②協調性
ふたつ目は「協調性」です。
まず、協調性とは「自分の持つ意見や価値観と異なる考えを持つ人々と、譲歩・協力しながら、1つの目標に向かって進んでいくこと」を指します。
つまり、「周りの意見を押しのけて、自分の意見を主張を突き通してしまう人」や「自分の意見を全く持たない人」は協調性がないとみなされてしまいます。協調性というと「とにかく周りに合わせないといけないのかな」と思いがちですが、半分正解で半分間違いです。ある程度お互いの意見をぶつけたうえで、それをまとめあげていくことが必要になります。
グループディスカッションにおいて最も大事なこと
論理的思考力と協調性が評価軸だからといって、その2つを意識すれば通過率が上がるのかというと、そうでもありません。
むしろグループディスカッションにおいては、「評価軸を意識すればするほど合格から遠のく可能性」があります。なぜでしょうか。
グループディスカッションにおいて優秀な人とは?
そもそもグループディスカッションとは、「時間内にチームのアウトプットを最大化すること」を目的としています。
ということは、グループディスカッションにおいて優秀な人とは「チームのアウトプットの最大化に貢献した人」ということになります。必ずしも「頭のキレる一言をかました人」や「目立つリーダータイプ」が優秀というわけではありません。
筆者も、就活生時代の初めの方は同じような勘違いをしていました。しかし、グループディスカッション全戦全勝の友達に聞いたところ、その子は「自分からは意見を発していなかった」と言っていました。メンバーの意見を聞いたうえで、それに共感し、その意見を整理したり・考えを付け加えたりすることで、ディスカッションが円滑進むようにしていたそうです。
つまり、どのような形であれチームのアウトプットの最大化に貢献することが重要ということです。
落ちる人の特徴は「自己中」
グループディスカッションにおいて優秀な人は、誰のことを一番に考えているでしょうか。自分のことよりも、チームのことを優先して考えているはずです。
つまり、
「こんなこと言ったら自分は何て思われるんだろう」「自分はいま何を発言するべきなのだろう」と思う自己主張が苦手な人、「自分の言っていることが絶対正しい!」「何で自分の言っていることを理解してくれないんだ!」と思う自己主張が強すぎる人のように、主語が「自分」になってしまう人は、その「自己中さ」でチームの足を引っ張り、落ちる可能性が高まります。
一方、「いまチームのために何ができるか」と主語が「チーム」になっている人は、チームのアウトプットの最大化に貢献しているため、受かる可能性は高くなります。
つまり、グループディスカッションにおいて一番重要なことは「主語を自分からチームに変えること」です。
評価軸を意識しすぎると、「自分はこういう発言をするべき」のように主語が自分になってしまいがちです。ですので、とにかくチームのために何ができるかということを考えると、自然と優秀な人の言動に近づいていきます。
役割は関係ない
「チームのアウトプットの最大化に貢献した人」が優秀な人だとすると、必ずしも「司会、リーダー役」をやったからといって通過率が上がるということはなさそうです。
「書記」であれ、「タイムキーパー」であれ、その役職を全うしてチームに貢献することが重要です。たとえ役職がなかったとしてもチームに貢献することは可能です。強いて言えば、自分の性格上やりやすい役職を選択すると良いでしょう。
グループディスカッションで優秀な人の特徴5選+α
グループディスカッションで優秀な人にはどのような特徴があるのかについて具体的に解説していきます。
要注意ポイントなのですが、これから解説する特徴は、「チームのアウトプットを最大化しよう」と意識していると自然に現れてくるものです。ですので、それらの特徴を過度に意識すると、逆効果になってしまう可能性があります。その前提は忘れないように注意しながら、見ていきましょう。
①時間を意識している
グループディスカッションの目的は「時間内にチームのアウトプットを最大化する」ことです。つまり、「あと5分あればすごく良いアウトプットが出せたのに」というのは、まったく意味がないということです。
②話しすぎない
グループディスカッションの時間は限られています。一人が長々と話し続けるということは、もしかしたらすごく良いアイデアを持っているかもしれない他のメンバーの発言機会を奪うということでもあります。このような行為は、チームのアウトプットを最大化するという目的からずれています。
③議論からそれた話をしない(ゴールを意識する)
議論が進んでくると、最初のテーマやゴールを見失って、意味のない議論をしている場合が多々あります。チームのアウトプットを最大化するという目的を忘れなければ、常に「この議論は何のためにしているのか」という意識を持てるようになります。
また、議論からそれているメンバーがいたら正してあげるのも非常に重要です。
④相手の話を真っ向から否定しない
ディスカッションですから、自分の考えとは異なる意見が出てくるでしょう。また、相手の発言が明らかに間違っている場合もあるかもしれません。そのようなときに、相手の考えを真っ向から否定して、論破しようとすることは絶対にNGです。
相手と考えが異なるときは、
「確かにAさんの意見も正しいと思います。しかし、私は~~という理由から○○と思うのですが、いかがでしょうか。」
のように、一度相手の意見を受け入れる姿勢をもつとコミュニケーションが円滑に進みます。
⑤明るい表情・正しい姿勢・ハキハキ喋る
お互い初対面なのに加えて、表情の暗い人がいたら話しづらいですよね。チームのアウトプットを最大化するためには、メンバー全員が積極的に話し合う必要があります。明るい表情は、話しやすい雰囲気をつくりだすため、結果としてアウトプットも良いものになります。
また、明るい表情・正しい姿勢でハキハキ喋ると自信があるように見えて、面接官からの評価も高まります。
【+α】ESとの一貫性がある
就職活動においては、「一貫性」が非常に重要視されます。ゆえにグループディスカッションの面接官の手元にあるESと実際の言動に一貫性があるか見ている場合があります。
「ESから想像される人物像・人柄」と「グループディスカッションでの言動」が明らかに異なる場合は、減点される可能性があるのです。
つまり、ESの段階で自分を無理して良く見せようとすると、グループディスカッションでそれが露呈してしまう可能性があります。とはいえ、その企業が求める人材に合わせて自分をアピールすることは必要だと思います。ですので、その企業が求める人材像の特徴を幅広く調べ、自分が無理せず当てはまるものを探すと良いでしょう。
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【オンライン】グループディスカッションの正しい進め方とコツ
近年、コロナウイルスの流行によりオンラインでのグループディスカッションが主流となっています。本章では、グループディスカッションの基本的な進め方とともに、オンラインならではの注意するべき点を解説します。
①入室 (挨拶、自己紹介)
企業の人事による全体の説明が終わると、グループディスカッションを行うチームごと部屋が分けられます。そこで、チームと初対面となるわけですが、ここで一つできればやってほしいことがあります。
それは、一番初めに声を出して「お願いします!」と言うことです。緊張しているのはお互いさまです。ここで少し勇気を出せると、相手もあなたに話しかけやすくなります。すると、ディスカッションのときもスムーズに会話に参加できるようになります。
また、入室後に自己紹介の時間が設けられている場合もあるので、事前に準備しておくと良いでしょう。やはりお互いについてある程度知っておいた方が、ディスカッションも円滑に進みます。
②定義づけ、ゴール設定【5分間】※制限時間が30分の場合
まずは与えられたテーマに曖昧な部分があったら、明確に定義づけをして、どこに向かって議論するのかというゴールを設定しましょう。
例えば、「花屋の売り上げを上げるにはどうしたらよいか」というテーマが出たとしましょう。ここで定義するべきなのは、「どのような場所・規模で展開しているか」「売り上げを上げるとは具体的に何倍にするのか」などです。
このような前提を確認せずに、話し合いを始めると議論が迷子になってしまいます。
③ブレインストーミング【5分間】
ブレインストーミングとは、とにかく自由に意見を出し合い、アイデアを発散させることです。これを行うことにより、これからの議論の取っかかりを作ることができますし、斬新なアイデアが生まれる可能性もあります。
四方八方から意見が飛んでくるので、ここは書記の腕の見せ所です。手元にまとめてメモしておくよりも、逐一コメント欄から発信していく方が良いでしょう。メンバーが既に出た意見を見ながら発言できるので、「あれ?この意見はもう出たかな?」と不安に思うことがなくなります。
④ディスカッション【10分間】
ブレインストーミングで出た意見をもとに、議論を深めていきます。議論が設定したゴールからそれないように意識しましょう。もしそれている人がいたら優しく正してあげると、面接官からの評価も上がります。
⑤まとめ【10分間】
今までのアイデア・意見と議論をまとめていきます。
注意してほしいのは、まとめの段階になって今までの議論をひっくり返してしまうような発言をしないということです。「そもそも前提が間違っている」なんて発言をしてしまうと大変です。
グループディスカッションの目的は「時間内にチームのアウトプットを最大化」することですので、終了間際になってそのようなことを言わないようにしましょう。まとまらずに形にならないことが一番怖いので、まとめの時間は多めにとっておくことをオススメします。
グループディスカッション対策方法
どうしたらグループディスカッションが上手くなるのかについて解説していきます。
①本番での実践
グループディスカッションを上達させるためには、やはり実践で慣れることが一番です。数を積んでいけば、全体の流れがわかってきますし、想定外の事態が減ってきます。また、グループディスカッションには多種多様なテーマがありますが、多くのテーマを経験することで対応力が上がっていきます。
②模擬グループディスカッション
本番で数をこなせたら良いのですが、実際問題なかなか難しいです。そのようなときにオススメなのが模擬グループディスカッションです。友達や先輩などと複数人で行い、交代で面接官役を担当します。
数をこなせるというのも、模擬グループディスカッションのメリットですが、面接官役ができるというのはそれ以上の利点です。面接官の視点に立ってみると、どのような学生が好印象・悪印象かがわかってくるので、大変勉強になると思います。
また、周囲の同意のもと画面録画をすると、さらなる学びがあるでしょう。第三者視点で自分のことを見てみると、「自分ってこんな喋り方してたの!?」と驚くことでしょう。
まとめ
本記事では、グループディスカッションが苦手な人に向けて、その正しい捉え方を解説してきました。
グループディスカッションには、いろいろ意識しなければならないことがあるように思えます。私も最初はそうでした。ただでさえ頭をつかうグループディスカッションで、いくつも意識しなければならないことがあり、頭はパンク寸前でした。
しかし、本当に意識すべきことは「チームのアウトプットを最大化することに貢献すること」の1つであることがわかると、悩むことがなくなりました。グループディスカッションは、慣れれば個人面接より通過しやすいと思います。主語を自分からチームにするということを意識して、練習を重ね、グループディスカッションを乗り越えていきましょう!
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