仕事選びに役立つノウハウをお届けするメディアです

商社の仕事内容を徹底解説!商社は「部署が変われば会社が変わる」?

商社仕事内容トップ世界を飛び回り、大きなビジネスを手掛ける商社は、とてもかっこいいですよね。実際に、就活において商社の人気は高く、就活生の憧れと言っても過言ではないでしょう。商社は、「ラーメンからロケットまで」と言われるように扱っている商材が数多く存在しますし、その活動範囲は世界中に及びます。

 

このように商社は、様々なビジネスを手掛けているので、その仕事内容を具体的にイメージするのは難しいですよね。しかし、商社から内定を勝ち取りたいと思うのであれば、仕事内容を詳しく知っておく必要があります。

 

ですので、本記事では「商社の仕事内容」を詳しく解説していきます。商社が何をしているのか具体的にイメージできるように、精一杯わかりやすく説明していきます。

 

CHECK! 掲載口コミ数NO.1(※)の「エンゲージ 会社の評判」で後悔しない就活を!
企業の口コミを確認して就活で活用!入社後のミスマッチも防げます!

 

就活のあらゆるシーンで口コミは活用できます!


  • 企業評価を参考に、人事の目に留まるエントリーシート作成
  • 先輩社員の口コミを元に、セミナーや面接で質問
  • 気になる企業比較で、志望企業の強みと弱み分析
  • 入社1年目の先輩社員の口コミチェックで、入社後をイメージ


※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)

 

 

 

商社って何をしているの?

商社の仕事

商社には一体どのような仕事があるのでしょうか。商社は、世界中で活躍しているため、活動範囲が広いですし、扱っている商品も無数に存在します。

 

①トレーディング

商社の主な仕事がこの「トレーディング」です。トレーディングとは、「売り手」と「買い手」を仲介することを指します。商社は、この仲介手数料によって利益を上げています。この説明だけ聞いても、イメージが湧かないと思いますので、具体例を用いて説明します。

 

例えば、コーヒーやジュースなどの清涼飲料水を製造販売しているA社がいるとします。このA社は、さらなるターゲットの拡大を狙って、新商品の企画をしています。数ある企画の中から選ばれたのが、「コーヒーが苦手な人でも飲める新しいコーヒー」でした。コーヒー独特の苦みや渋みを極力抑えて、今までコーヒーを飲んでいなかった層を取り込む戦略です。

 

企画が通ったところで、A社は「製造」に向けて動き始めます。どのような商品を作るにも「材料」が必要ですから、まずは新商品に適した材料を探すことから始めます。今回の新しいコーヒーは、従来のコーヒーとは異なり、苦みを抑えた商品にしたいため、必要なコーヒー豆がいつもと異なります。

 

しかし、A社の社員が、ブラジルやコロンビアなどのコーヒー豆の原産国に飛び立ち、コーヒー農家の人々と直接交渉し、新商品に適したコーヒー豆を探してくるのはとても大変ですよね。仮に、見つけ出せたとしても、それを日本に輸入してくるのも一苦労です。輸入する際にも様々な手続きがあるからです。さらに、輸入は一度では終わりません。A社は、商品を継続的に販売する必要がありますから、そのためにも安定してコーヒー豆が輸入される必要があります。

 

これらのことを全てになってくれるのが「商社」なのです。つまり、今回の例でいえば、コーヒー豆の「買い手」であるA社とコーヒー豆の「売り手」であるコーヒー豆農家を結ぶのです。

 

また商社は、A社が製造したコーヒーを、各小売店に流通させる役割も果たします。商社は、コーヒー豆だけでなく、本当にさまざまな商品の売り買いを仲介しています。よく「ラーメンからロケットまで」といわれるように商社の事業範囲はとても広いのです。

 

私たちが日常生活で使っているさまざま商品や、大規模な工業製品などを製造している裏では、商社が大活躍しています。私たちの生活に商社は欠かせない役割を果たしていますね。

 

②事業投資

「なぜ商社が事業投資をするの!?」と感じた方もいるでしょう。商社が事業投資をする理由は2つあります。

 

①配当を得るため

商社が投資した企業が、順調に成長していけば、商社は「配当」という形で利益を得ることができます。

 

②グループ内でシナジーを創出するため

ここは少し難しい話になりますが、できるかぎりわかりやすく説明するのでご安心ください。商社は、企業に投資をして、一定の株式を取得することでその企業の大株主になります。大株主になることで、その企業をある程度コントロールすることができるようになります。

 

商社は、商社を核として、複数の投資先企業とグループを結成し、「バリューチェーン」の最大化を図ります。バリューチェーンとは、「商品の製造」からお客様の手に届く「小売り」までの一連のビジネスの流れを指します。

 

例えば、総合商社の各社が大手コンビニに対して出資しているのは有名な話です。三井物産はセブン&アイHDに、伊藤忠商事はユニー・ファミリーマートHDに、三菱商事はローソンに出資をしています。

 

さらに、総合商社は、コンビニで販売される商品を製造する企業や、それらの商品を流通させる企業に対しても出資していきます。そうすると、商品の「製造」→「流通」→「販売」という「バリューチェーン」が商社を中心として構築されます。商社を中心としてバリューチェーンを構築することにより、「商社とそれぞれの投資先企業」または、「投資先企業同士」の間で、良い相互作用(シナジー)を創出することが可能です。

 

商社は、このようにしてバリューチェーンを最適化することにより、収益の最大化を図っています。

 

商社にはどのような仕事(職種)がある?

商社の仕事(職種)

商社の中には、具体的にどのような職種があるのでしょうか?皆さんが商社と聞いて想像するのは、「海外に出張して、現地の人々と交渉する姿」などではないでしょうか。このような仕事をするのは、主に「営業」ですが、商社には他にも多くの職種があります。

 

ですので、この章では、さまざまな商社の職種を見るとともに、具体的にどのような仕事内容なのかについて解説していきます。

 

営業部門から管理部門まで様々な仕事があります

商社には、本当にさまざまな部署があります。「部署が変わると会社が変わる」と言う人もおり、部署によって仕事内容は大きく変わります。

 

商社の仕事と聞いて多くの方が想像するであろう「営業部」や「経営企画部」から、縁の下の力持ち的な存在の「広報部」、「人事部」、「総務部」、「財務部」、「経理部」、「IT部」、「法務部」などのバックオフィス部門まで、数多くの部署が存在します。どの部門も、商社を支えるために非常に重要な役割を果たしていますが、人それぞれに自分の行きたい部署があると思います。

 

しかし、商社では基本的に、どの部署に配属になるかということを自分では決められません。そこはかなり「運」の要素が大きくなってくるところです。しかし、先輩方の話では「希望部署に配属されず、初めは落ち込んでいたが、そのうち楽しさや成長・やりがいを見い出し、今ではこの部署で良かった!」と感じている人がいるようです。

 

ですので、皆さんがもし商社に入社して、配属部署に行けなかったとしても、まずは与えられた環境で頑張ってみましょう。以下、代表的な部署の仕事内容を紹介していきます。

 

▼合わせて読みたい!

職種研究とは?就活で自分に合った仕事を見つけるためのヒント - 「エンゲージ 会社の評判」就活ガイド

 

代表例①:営業

商社の職種で真っ先に思いつくのは「営業」だと思います。商社の営業職の仕事内容は、「商品を売る」だけではありません。もちろん、メーカーなどに対して、現在商社が持っているアセットを売り込んでいくのも営業職の仕事です。既存顧客に新たな商品を提案することや、新規顧客を開拓することなどが含まれます。

 

しかし、商社営業に特有な仕事として、「商品を見つけてくる」ということをしないといけません。メーカーは現在どのような商品を欲しいと思っているのか考え、それらの商品をなるべく安い価格で世界中から探し出してくる必要があります。

 

無事、メーカーとの契約が成立しても安心できません。商品は、海外から輸入されてくることも多いため、きちんと商品が納期までにメーカーに納品できるかを注意深く管理する必要があります。

 

代表例②:事業企画

商社は、その豊富な資産とネットワークを活かして、新規事業を立ち上げることがあります。その際、どのような事業を立ち上げるのかを検討するのが事業企画の仕事になります。また、先ほど説明した「事業投資」に関して、どの企業に投資するのか決めるのも事業企画の仕事です。

 

代表例③:貿易事務

商品を海外に輸出する場合や、海外から輸入する場合に必要となる様々な書類の作成を行います。また、船便や航空便などの輸送手段の確保やスケジューリングも主な仕事内容です。貿易事務は、メールや電話などを使って、海外とコミュニケーションをとる機会が多くあります。ですので、英語を読み書きする能力や、場合によっては話す能力も必要となります。

 

海外駐在はいつ行ける?全員行けるの?

海外駐在に憧れて商社に入社する人も多いと思いますが、海外駐在はいつ頃・どのくらいの割合で行けるのでしょうか。

 

まず、海外駐在に行ける時期ですが、2~8年目が目安のようです。そして、一度赴任すると3~5年ほど海外に駐在することになります。かなり長期間滞在するので、ライフプランをしっかり考えておく必要がありますね。

 

次に、特に総合商社の海外駐在率は20%ほどといわれています。これは5人に1人の計算です。専門商社ですと10%ほどに下がるといわれていますので、どうしても海外駐在に行きたい人は総合商社に行くことをオススメします。

 

商社に求められる能力

商社に求められる能力

商社に求められる能力を解説していきます。商社の面接で自分の強みをどのようにアピールするか、商社で活躍するためにこれからどのような経験を積んでいくべきか等を考えるうえで、ぜひ参考にしてみてください。

 

①リーダーシップ

商社の仕事には、さまざまな人が関わり合います。商社のビジネスは、人と人、企業と企業を結び付けることですので、必然的にさまざまなステークホルダー(利害関係者)の中心として、多くの人を巻き込みながらプロジェクトを遂行することが求められます。

 

ですので、商社には強い「リーダーシップ」が求められます。だからといって、部活の部長やアルバイトリーダーをしていない人は、商社に行けないということはありません。大事なのは、肩書ではなく、リーダー的な役割を果たして何かを成功に導いたかということです。

 

②コミュニケーション力

上記の「リーダーシップ」と同様、商社ではさまざまな人と関わり合いながら、上手く調整していくことが求められます。ですので、高い「コミュニケーション力」も商社に求められる能力のひとつと言えるでしょう。コミュニケーション力といっても、面白いことを言うことが求められている訳ではなく、「相手の要望を聞く力」や「相手を説得して動いてもらう力」等が求められています。

 

③語学力

商社の仕事はグローバルに展開されているため、海外の人とコミュニケーションをとるのは日常茶飯事です。また、海外駐在があることが商社の大きな魅力のひとつだと思いますが、その際も語学力が必要となります。ですので、商社の面接においては、留学経験があると有利に働くでしょう。

 

④体力

商社は、一般的には激務といわれています。もちろん、時期や部署によって異なりますし、今では働き方改革の流れもあって以前のほどの激務はなくなっていると思います。また、商社は海外企業とやり取りをすることがあるため、時差によって仕事の時間が長引いてしまうことがあるようです。他にも海外駐在があり、不慣れな環境に適応する必要があります。このように商社の仕事は、肉体的な体力と精神的な体力の両方が必要とされる仕事であるといえます。

 

商社の魅力と苦労

商社には、他の企業にはない魅力があると同時に、商社ならではの苦労もあります。両面をしっかり知ることで、商社をより深く理解できるでしょう。

 

商社の魅力

商社の魅力は本記事では紹介しきれないほどあります。その中でも代表的なのは、やはり「グローバルに働けること」や「事業規模が大きいこと」でしょう。本記事で見てきたように、商社は世界中に拠点にしてビジネスを手掛けていますし、その規模もとても大きいです。このような範囲や規模が大きい仕事に若いうちから携われるのは、商社の魅力のひとつと言えるでしょう。

 

商社の苦労

商社ならではの苦労も存在します。まずは、海外転勤も含めた異動の大変さでしょう。これは、魅力と表裏の関係にありますが、新しい環境に適応できないとなかなか大変そうです。

 

また、商社では多くのステークホルダーの中心となって、仕事を進める必要がありますが、時にはステークホルダーの利害が相反することもあります。その際、商社は板挟みになってしまうこともあり、そこも苦労のひとつでしょう。

 

「エンゲージ 会社の評判」では商社の魅力と苦労が赤裸々に語られています



「エンゲージ 会社の評判」には、現役社員・元社員による2000万件以上のクチコミが集まっています。商社の魅力はもちろんのこと、企業説明会などでは教えてくれない商社ならではの苦労が赤裸々に語られています。

 

「エンゲージ 会社の評判」は、操作もわかりやすく、自分の欲しい情報がすぐ見つかるため、時間のない就活生にもオススメです。OB訪問と比べて、手軽に多くの情報が手に入れられることができます。

 

会員登録は無料、登録にかかる時間はわずか30秒!「名前」と「メールアドレス」を登録するだけですぐに利用できるようになります。「エンゲージ 会社の評判」を活用して、商社について深く理解し、業界研究やES作成、面接に役立てましょう!

 

まとめ

以上、商社の仕事内容を中心に解説してきました。商社は、グローバルにさまざまな事業を手掛けているため、いろいろな仕事が存在します。自分は商社でどのような仕事がしたいのか、なぜその仕事をしたいのかと問いかけてみることは、自己分析や面接対策として非常に重要です。

 

商社の仕事内容をイメージできるようになるのと同時に、自分がそこで働いている姿も想像し、本当に自分がやりたい仕事なのか・なぜやりたいのかよく考えてみましょう。そうすれば、きっと納得のいく就職活動になるはずです。

 

CHECK! 掲載口コミ数NO.1(※)の「エンゲージ 会社の評判」で後悔しない就活を!
企業の口コミを確認して就活で活用!入社後のミスマッチも防げます!

 

就活のあらゆるシーンで口コミは活用できます!


  • 企業評価を参考に、人事の目に留まるエントリーシート作成
  • 先輩社員の口コミを元に、セミナーや面接で質問
  • 気になる企業比較で、志望企業の強みと弱み分析
  • 入社1年目の先輩社員の口コミチェックで、入社後をイメージ


※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)