就職活動の面接では、必ずと言っていいほど最初に求められる「自己紹介」。ところが、特に面接の経験が少ない新卒の方の中には、「何を伝えれば良いのかわからない」「印象の良い自己紹介が知りたい」方は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では、押さえておくべき自己紹介のポイントや知っておきたいマナー、さらには面接官に好印象を与える自己紹介のエピソード、ライバルに差をつけるコツについて、具体的な事例とともに解説します。落ち着いて面接に臨めるよう、この記事がお役に立てば幸いです。
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- 面接で自己紹介をする目的は?
- 自己紹介と自己PRの違い
- 自己紹介で伝えたい3つの情報
- 周りに差をつける自己紹介の5つのコツ
- 【事例】面接官に好印象を与える自己紹介
- 【事例】これは避けたいNGな自己紹介
- 印象の良い自己紹介をするための練習法(h2)
- まとめ
面接で自己紹介をする目的は?
面接官が自己紹介をさせるのはなぜなのでしょうか。まずはその目的を理解し、面接官の印象に残る自己紹介ができると良いですね。
自己紹介は、就活生が面接官に対して最初に自分自身について知ってもらう内容であり、そこから第一印象、経歴、コミュニケーション能力を見極める目的があります。
また、その後の面接の方向性や話の流れを決めるきっかけにもなるため、あなたらしさが伝わるような内容にすると良いでしょう。
自己紹介と自己PRの違い
面接では、最初に「自己紹介」、その後に「自己PR」を求められる場合もあるため、それぞれが混同しないように気をつけなければなりません。この二つの違いを確認しておきましょう。
「自己紹介」は、氏名や経歴、趣味、特技などあなたの人柄を知ってもらうものです。簡潔に述べるように言われるケースも多く、1分程度で伝えられる内容が主流となっています。
「自己PR」は、長所やスキルといったあなたの魅力を具体的に伝えるものです。自分についてより掘り下げてアピールするため、自己紹介より時間は長くなる傾向があります。
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面接を突破する自己PRとは?書き方・答え方のポイントを解説 - エンゲージ 会社の評判
自己紹介で伝えたい3つの情報
面接で自己紹介する場面では、「基本的な自分のプロフィール」「自分の強みが伝わるようなひと言」「入社への意欲」の3つが欠かせません。これらが1分程度にまとまるように、それぞれ具体的な内容を見ていきましょう。
基本的な自分のプロフィール
まず、基本的な自分のプロフィールは、氏名・学校名・学部名など、基本的な項目を指します。「自分がどこの何者なのか」が伝われば問題はありません。
自分の人柄や強みが伝わるようなひと言
次に、自分の人柄や強みが伝わるようなひと言です。これは、部活動やサークル、アルバイト、趣味など、学生時代に特に力を入れてきた事柄があれば、ひと言加えるとその後の話のきっかけになります。ただし、長くなりすぎないように簡潔に伝えることが大切です。
意欲や感謝の気持ちが伝わるひと言
最後は、入社への意欲が伝わる内容です。面接に対する意欲や入社後に頑張ってくれそうだという熱意が伝わるひと言を入れましょう。さらに、面接の時間を設けてくれたことに対するお礼の気持ちを伝えると、良い印象になります。
周りに差をつける自己紹介の5つのコツ
ここまで、自己紹介に盛り込む内容について述べてきました。ここからは、より自分の魅力が伝えられる自己紹介にするための、コツを解説します。
言葉遣いや話し方に注意する
いくら自己紹介の内容が素晴らしくても、言葉遣いや話し方が悪ければ、面接官に良い印象は与えられません。
まずはしっかり相手の目を見て、早口にならないように聞き取りやい発音で話すことが大切です。無理に大声を出す必要はありませんが、明るめに話すように意識するとより良くなります。
また、友達同士で使うような略語や若者言葉は使わずに、正式な名称を使うようにしましょう。正しい丁寧語・敬語にも気をつけてください。
長く話すぎないようにする
自己紹介は、あなたがどんな人なのかを知ってもらう面接の導入部分です。自己PRや志望動機を話す機会は後からあるため、長くなりすぎないように気をつけなければなりません。
もし、自己紹介で多くを語りすぎると、自己PRや志望動機と内容が重複してしまい、まとなりのない印象を与えてしまいます。
印象に残るポイントを用意する(h3)
前述した「自分の人柄や強みが伝わるようなひと言」では、印象に残るひと言があると、面接官の印象も良いです。
例えば、部活動や趣味について述べる場合、「バレーの○○大会で入賞しました」「1年に200冊本を読んでいます」など、具体性を持たせるだけでより印象づけられます。もちろん、嘘や大げさな内容はNGなので、無理に加える必要はありません。
企業によって自己紹介を変える(h3)
一つの自己紹介をすべての面接で使うのではなく、業界や職種に合わせていくつかのパターンを用意しておくと良いでしょう。
例えば、固い印象の企業では部活動やゼミなど学生時代に力を入れていた内容、個性を重視する企業の場合は、趣味や特技の話など、企業の特性に合わせるのは効果的です。
また、いくつかの自己紹介のパターンがあれば、集団面接でほかの面接者が似たような内容で自己紹介した場合、その場でパターンを変更できる利点もあります。
丸暗記しないようにする(h3)
面接のために準備した自己紹介を丸暗記すると、安心できるように感じますが、緊張から本番で棒読みになったり、忘れてしまい言葉が出なくなったりする場合もあります。大まかな流れを覚えるにとどめて、なるべく自分の言葉で話すようにしましょう。
たとえ頭が真っ白になっても、「○○大学○○学部4年の××です。本日はありがとうございます。よろしくお願いいたします」 と、プロフィールとお礼を添えるだけでも、悪い印象にはならないものです。
【事例】面接官に好印象を与える自己紹介
それでは、実際にどのような要素を自己紹介に盛り込めば、面接官に好印象を与えられるのでしょうか。ここでは、いくつかのパターンを事例として紹介します。
部活動やサークル活動のエピソードについて
部活動やサークル活動のエピソードを伝える場合は、どこに所属し、どんな役割で、何を成し遂げたのかが伝わるようにしましょう。また、それらで得た経験が、入社後どんな役に立つのかも入れられると良いです。
〇〇大学××学部の△△です。
大学ではバレー部の一員として活躍していました。4年の時には創部以来最多の年間得点をチームで獲得し、○○大会では上位入賞を果たしました。
新たな事業部の立ち上げなど発展を続けられている御社でも、バレー部で培った粘り強さとチームワークを発揮して、貢献させていただきたいです。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
アルバイトやインターン経験について
アルバイトやインターンでは、学生であっても数字や成果を求められるケースもあります。それらを実際の数字を出して伝えられると、印象的であると共に、採用した場合、その人が活躍してくれる期待も高められます。
<例>
〇〇大学××学部の△△です。
私は学生時代、ファーストフード店でアルバイトしていました。バイトリーダーとして後輩の指導やお客様に満足いただける接客に努め、バイトリーダーとなって2年目には前年対比150%アップの売上を達成しました。
御社でも行動力とリーダーシップを活かして貢献できるようになりたいと思っています。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
誇れる経験について
誇れる経験は人によって異なり、同じような経験をした人が少なければ、周りと差をつけられるきっかけにもなります。
例えば、長く続けている趣味があれば、その継続力が評価されます。もし留学経験があれば、異文化での貴重な体験が、その後の面接での話を広げる話題にもなるといった具合です。
<例>
〇〇大学××学部の△△です。
学生時代には、保育園のボランティアに参加していました。そこで、一人ひとりの気持ちや個性に寄り添った保育の重要性を知り、年齢問わず相手の気持ちを考えて行動する大切さを学びました。
御社でもお客様のためを思い、貢献できるようになりたいと思っています。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
【事例】これは避けたいNGな自己紹介
ここでは、自己紹介としてマイナスイメージになってしまう事例について述べていきます。
自己紹介が自己PRになっている
自己紹介で面接官に好印象を与えなければいけないと思うあまり、自己PRの要素が強くなりすぎてしまうケースがあります。
自己紹介は、あくまでも挨拶や話題づくりです。下記のように長くなりすぎないように気をつけましょう。
<例>
〇〇大学××学部の△△です。
以前から人の役に立ちたいと思い、大学時代は保育園のボランティアに、毎月参加していました。
最初は、子どもたちとどう接すれば良いのかわからず、ただ一緒に遊ぶだけでした。そこで、保育園の先生方にアドバイスいただいたり、子どもたちの特性についてもネットで調べたりして、勉強しました。
その結果、子どもたちとの距離も次第に近くなり、絵本の読み聞かせをしている時には静かにしてくれたり、注意したことを聞いてくれたりするようになりました。
この経験から、一方的ではなく相手の気持ちを考えて行動する大切さを学びました。
御社でもお客様のためを思い、貢献できるようになりたいと思っています。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
何を伝えたいのかわからない
人とは違う自己紹介をしたい気持ちから、アピールしたい事柄を詰め込み過ぎてしまう場合もあります。自己紹介で自分の強みを伝えたいがあまり、多くを言いすぎると下記のように要点がわからなくなってしまいます。
<例>
〇〇大学××学部の△△です。
大学時代は、さまざまなことに挑戦しました。例えば、部活動はバレー部に4年間所属し○○大会で上位入賞しました。学校外の活動では、ファーストフード店でバイトリーダーをし、保育園でのボランティア活動にも参加していました。
これまでの経験を発揮し、御社に貢献できるようになりたいと思っています。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
失礼な表現をしている
面接官の印象に残る自己紹介をしようとするがあまり、社会を理解しているような口ぶりで話すのは逆に印象を悪くしてしまいます。
謙虚さを持って伝える姿勢が大切です。下記の例のような面接の場に適さない失礼な表現は良くありません。
<例>
〇〇大学××学部の△△です。
私は学生時代、ファーストフード店でアルバイトしていました。バイトリーダーとして未熟な後輩の指導を残業してまで行ないました。お客様からも私の接客は好評で、店舗の売上が前年対比150%アップしたのは私の存在があったからだと思います。バイトメンバーからも「社員よりも△△さんが頼りになる」と言われていました。
御社でも行動力とリーダーシップを活かして、すぐに活躍できるようになります。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。
印象の良い自己紹介をするための練習法(h2)
「シミュレーションでは完璧だったのに、本番では思うように話せなかった…」そんなことがないように、事前の練習は忘れないようにしましょう。
そのために、下記のような方法をぜひ試してみてください。
録音・録画して自分でチェックする(h3)
自分の自己紹介を録音・録画すると、気づかなかったクセや違和感にも気づけます。また、鏡を見ながら話すのも、見た目の印象を確認するために役立つ方法です。
録音や録画をチェックする際には、以下のような項目に気をつけてみると良いでしょう。
- 聞き取りやすい発音か
- 話すスピードは速すぎないか
- 正しい言葉遣いや話し方か
- 明るい表情で話せているか
身近な人に見てもらう(h3)
一人だけで練習していると、自分では問題ないと感じているような、気づかないクセや言い間違いなどもあるものです。そのため、友人や家族といった身近な人に自己紹介を見てもらうと良いでしょう。
また、同じ就活生同士で練習するもの、面接官側の立場として見ることもできて、新たな発見ができため有効です。ぜひ、試してみてください。
まとめ
まずは、「基本的な自分のプロフィール」「自分の強みが伝わるようなひと言」「入社への意欲」の3つの情報で、自己紹介の組立てを考えるところからスタートしてみましょう。そして、あなたらしさが伝わる自己紹介へと、ブラッシュアップしていってください。
とは言え、無理に個性を出そうとしたり、大げさなエピソードを入れようとしたりする必要はありません。面接の導入部分と考え、面接官に良い第一印象を与えられるような自己紹介用意して面接に臨んでください。この記事が、あなたの面接をより良いものにできれば、幸いです。
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※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)