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面接で志望動機を効果的に伝える方法|作り方や答え方の例文も紹介

志望動機は、就職面接のなかでも結果を左右する重要な質問の一つです。そして就活の面接対策で就活生がつまずきやすいポイントでもあります。

 

「面接の志望動機では何をどの様に伝えればいいのだろう」…こんな悩みを抱える就活生のために、この記事では面接を突破するために欠かせない志望動機の対策方法を解説します。

 

志望動機の質問意図から、作り方の参考になる内容と構成のお手本まで分かりやすい例を挙げながらお伝えしていきます。面接官の印象に残る志望動機の作り方やライバルたちに差をつける伝え方をチェックしておきましょう。

 

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面接で注意!よくあるもったいない志望動機はコレ

面接を通過できる志望動機と通過できない志望動機には決定的な違いがあります。

 

面接に向けた志望動機づくりを開始する前に、「このようになってはいてはいけない」というもったいない志望動機の共通点を見ておきましょう。

 

もったいない志望動機の特徴を知っておくことで、これからの志望動機づくりが楽になります。

 

あらゆる企業にはてはまる抽象的な志望動機になっている

内容に深みがない抽象的な志望動機は、もったいない志望動機の代表的な例の一つです。

 

「業界をリードする企業で働きたい」「社会貢献している所に惹かれた」…など、抽象的な内容の志望動機はあらゆる企業に対して当てはまります。

 

異なる会社で使い回しがきくような志望動機では、面接官に見向きもされませんので選考を通過することは難しいです。

 

会社をただ持ち上げる志望動機になっている

志望動機が、ただ会社を褒めるだけになってしまうケースも少なくありません。

 

就活生はあらゆる手を尽くして企業研究を行ない、企業の魅力や共感できる点を探しますが、志望動機はその研究成果をプレゼンする時間ではありません。

 

「御社のこんな部分が素晴らしい!」という点を熱弁するのではなく、「なぜ素晴らしいと感じたのか」という自身の考え方や価値観と重なる理由を具体的に述べなければ志望動機にはなりません。

 

せっかく企業研究を重ねて志望動機を見つけたのに、会社を持ち上げるだけで終わってしまうのはもったいないです。志望動機では何を伝えるべきか、何を聞かれているのかをきちんと理解して内容と構成を考えましょう。

 

面接の志望動機を考える前に質問の意図を理解しよう

面接を通過する効果的な志望動機を作成するためには、質問に込められている意図を理解することが重要です。

 

志望動機の質問を通じて、面接官は応募者からどんな情報を引き出したいのか、またどんな部分に注目して回答を聞いているのかを知っていると的確な答えが考えられます。面接において志望動機が聞かれる主な理由は2つ、「志望意欲の本気度を計るため」「企業と応募者のマッチ度を確かめるため」です。

 

ここからは実際に面接官がどんな視点で応募者の回答をチェックしているのかを見ながら、効果的な志望動機の作成方法を紐解いていきましょう。質問の意図と面接官の視点を知ることで、面接を突破するコツが掴めます。

 

応募者の志望意欲の本気度を計るため

志望動機は、企業への関心や就業意欲がはっきりと見える質問です。企業が就活生の本気度を計るためには、自社を志望する動機を聞くのが一番と言えるでしょう。

 

面接官は、応募者から志望動機の質問を通じて「自社に入りたい」という就業意欲がどれ程のものか見極めます。質問で知りたいのは「なぜ他の会社じゃなくて、うちの会社なのか」という確固たる根拠です。

 

説得力のある根拠を示すためには、志望先の企業と業界を十分に研究することや、自己分析をするなどして就職の方向性を明確にさせておくことが重要です。

 

面接で自身の本気度を伝える志望動機の作り方や例文を紹介しますので、一緒に自分の意欲を最大限にアプローチする志望動機を考えていきましょう。

 

企業と応募者のマッチ度を確認するため

面接官は、志望動機の内容を聞きながら企業と応募者のマッチ度を確認しています。企業にはそれぞれ、事業分野・業務内容・社風・ビジョンといった個々の特性があります。この特性が応募者の価値観や適性とマッチするかどうかは、企業と就活生の双方にとって重要なポイントです。

 

例えば、接客業で「将来は店舗のサービスの要となり、接客から経営までマルチに活躍してほしい」という企業に対し「人と関わるより裏方業務が好きだから事務職に専念したい」という人はミスマッチです。ミスマッチがあると早期の離職につながるため、価値観・将来性・適性などがマッチしない採用は互いにとって不利益になります。

 

面接官は志望動機を聞くことで、応募者が何を基準に企業を選んでいるか、どんな価値観の人物であるかをチェックし、自社とのマッチ度を計っています。

 

▼合わせて読みたい!

就活における面接の基本|採用担当者は何を見ているの?本質を理解しよう - エンゲージ 会社の評判

 

面接で伝える志望動機の作り方

質問の意図が理解できたら、次は実際に面接で伝える志望動機を作る準備をしましょう。何の準備もせず、ただなんとなく志望動機を考え出しても上手くはいきません。

 

ここからは実際に、志望動機の作り方の基本となる構成について解説します。

 

伝える内容をどう構成するかによって、志望動機のクオリティには歴然とした差が開きます。面接官に分かりやすく志望動機と本気度を伝えるポイントをお伝えしますので、参考にしてみてください。

 

面接志望動機を効果的に伝える構成

面接で伝える志望動機では、まず初めにその企業でなければならない理由を、結論としてはっきりと述べます。

 

例えば「私が御社を志望する理由は〇〇という社風に惹かれたことです」など、ズバリ結論を伝えた後に動機につながる詳しい理由を伝えていきましょう。

 

志望動機を効果的に伝える基本の構成は以下の通りです。

最初に述べたように、志望動機につながる理由は「その企業でなければいけない」具体的な根拠が含まれることが絶対条件です。

 

志望動機は過去の経験やそれによって形成された自身の価値観に基づいて、根拠と信念のある内容にすることで説得力が高まります。

 

ただその企業をほめて「入社したい」と言うのではなく、自身の考えや価値観を伝えられるエピソードを盛り込んで、オリジナリティと将来性を示すようにしましょう。

 

面接で伝える志望動機の内容

面接で伝える志望動機では、なぜ数ある選択肢の中から志望先の企業を選んだのかを明らかにしなければなりません。

 

「人と関わる仕事がしたい」「営業職に興味がある」など、漠然とした志望動機はNGです。世の中には同業種を扱う企業が山ほどあります。その中で、志望する企業に注目した理由を具体的に示せなければ面接官の心を掴む志望動機はできません。

 

志望動機の内容が思い浮かばない人は、まずは企業研究と業界研究、そして自己分析に取り組む必要があります。企業説明会・OB・OG訪問・他社比較など、あらゆる手段で企業の研究と分析を行ない、自分が就きたい仕事と分野に関する理解を深めておきましょう。

 

そのうえで自己分析をした結果と照らし合わせ、自分の価値観と企業選びの基準を重ね合わせることで「自分が働く理由」つまり「志望動機」が浮かび上がるのです。

 

企業研究により事業内容・社風・サービスなど、志望動機になり得る企業の強みを十分に理解し、それがなぜ自分にとって重要かを説明できれば志望動機を作ることは難しくありません。

 

根拠の伴わない曖昧な志望動機で「それなら他の企業でも良いだろう」と思われてしまうと面接の通過は困難です。志望動機は熱意で乗り切れるものではないので、しっかりと対策して臨みましょう。

 

面接で伝える志望動機の基本をおさえよう

いざ面接で伝える志望動機作りに取り掛かろうとすると、

 

「面接の志望動機は履歴書と同じで良い?」

「面接で伝える志望動機の長さはどのくらい?」

 

という疑問にぶつかる人もいるのではないでしょうか。これから志望動機を考える人は、この2つの基本をおさえておきましょう。

 

面接の志望動機は履歴書と同じで良い?

面接で伝える志望動機は履歴書やエントリーシートの内容と同じで大丈夫です。

 

しかし面接では、志望動機を聞いた面接官からの質問が入ることが予想されるため、志望動機の内容を掘り下げて対策しておく必要があります。履歴書やエントリーシートには文字数があるため、志望動機の要点しか伝えられない可能性が高いです。

 

面接で伝える志望動機を作成する時は、内容に対する面接官からの質問を想定し、その回答を通じて自身の情報をより多く伝えることを目標にしましょう。実際の面接では志望動機を通じて、自身の考えや意欲をより分かりやすく伝える準備と工夫が必要です。

 

志望動機の構成や内容が整理されていることはもちろん、分かりやすく伝える話し方や姿勢についてもきちんと対策しておきましょう。

 

面接で伝える志望動機の長さは?

面接で伝える志望動機の長さは1分から3分が目安です。面接で伝える内容は、長さよりも中身が充実していることが大切なので長々と熱弁すれば良いわけではありません。

 

とはいえ、1分以内で終わるような内容では十分な意欲は伝わらないでしょう。自分の考えと意欲を分かりやすく伝えるためにも、最低1分以上は必要なはずです。

 

面接で伝える志望動機を作る場合は、1分~3分に収まるように整えましょう。

 

面接で志望動機を効果的に伝えるコツ

面接の志望動機は、伝え方にも気を配ることが必要です。

 

次の5つのコツをおさえておくと、効果的に志望動機を伝えられます。

これらのコツを意識すれば、面接での印象が格段に良くなります。

 

どんなに立派な志望動機でも伝え方が下手だと効果が半減してしまうので、面接当日までに伝え方のコツを習得しておきましょう。

 

結論ファーストでわかりやすく伝える

志望動機に限らず面接で話をする時は、結論ファーストを徹底しましょう。志望動機の場合は、「私が御社を志望する理由は〇〇だからです」と先に結論を述べます。

 

質問に対する回答は、結論→理由(エピソード)→結論の順に話すことが基本です。結論を先に述べて印象づけておくと、聞き手は話の前提を理解して聞く姿勢に入るため、その後に続く話の理解度が上がります。

 

志望動機の場合、冒頭で「私は御社の社風に惹かれたため入社を志望します」と結論を伝えておけば、面接官は「この子の志望動機は我が社の社風だ。うちの社風に対する理解度はどのくらいで、共感する理由は何だろう」と話の続きを予想できるためじっくりと内容を汲み取ってもらえます。

 

実際、面接はいくら準備しても、想定通りに進むことの方が少ないのが現実です。緊張も相まって言いたいことがまとまらず質問に対する回答がぶれてしまい、「何を言いたいのか分からない」という残念な結果になってしまうことも珍しくありません。

 

だからこそ質問の回答は結論ファーストを徹底し、話の筋を明確にしてから話始めることが大切です。

 

自分の価値観や経験とリンクさせる

志望動機づくりに取り組む就活生の多くは「内容が人と被ってしまう」という悩みに直面します。

 

正直な話、志望動機のメインテーマは被るものです。事業内容・企業理念・社風・サービス内容、どれを選んでも絶対に被ってしまいます。

 

だからこそ、志望動機づくりには「独自のエピソード」が不可欠です。他の人との差別化をはかるには、志望動機を自分の経験や価値観とリンクさせてオリジナリティを出すことが重要です。

 

例えば、“社員全員が舵取り役になれる会社”というコンセプトのイベント事業A社の社風に惹かれたとしましょう。

 

ここで重要なのは「なぜその社風に惹かれたのか」という具体的な理由ですが、理由を考える時は社会的な価値観と自分の価値観の2点で考えることが大切になります。

 

次の例を見てください。

<例:イベント事業 A社の志望動機「社風」の考え方>

▼志望動機

→“社員全員が舵取り役になれる会社”というコンセプトで、挑戦する人を支援し評価するという社風に惹かれたから入社したい。

 

 

▼”社員全員が舵取り役になれる会社”という社風ではどんな働き方ができる?

→入社歴に拘らず活躍のチャンスを手に入れてイベントづくりを手掛けられる。

 

▽その根拠は?

説明会で、入社歴に拘らず、良いアイデアは積極的に採用されるという話を聞いた。「こんなことを言ったら笑われるかも…」なんて心配はいらない、人のアイデアを笑う人はいない。と言う〇〇さんの言葉が印象に残っている。

 

 

▼A社の社風の魅力とは?(社会的な価値観)

→自由に意見を発信できる環境だからこそ、多彩なアイデアが生まれること。

 

▽その根拠は?

A社の開催する企画はどれも斬新で枠に捉われない。

そんなところが多くの人の心を掴んでいると思う。

 

A社が企画する〇〇というイベントに参加したが、イベントの内容も雰囲気も良く、参加者がイベントの世界観に入り込めるように進行やセットに多くの工夫が凝らされていて企画者のこだわりを感じられた。

 

 

▼なぜA社の社風の魅力だと感じる?(自分の価値観)

→私は人を喜ばせる仕掛けや企画を考えることが好きだから。

 

▽その根拠は?

中学からダンススクールに所属していて、ボランティアで介護施設や児童養護施設に訪問していた。スクールの仲間や講師と共に小さい子供達と一緒にできるダンスやご高齢の方が手足の運動としてできる動きを考えたりした。

 

さまざまな年齢の人がいるスクールなので「もっとこうしたらどうか」と提案するのは勇気がいることだったが、自分のアイデアが採用されて参加者の人々に喜んでもらえた時は大きなやりがいを感じた。

 

いかがでしょうか。社会的な価値観から見たA社の社風の魅力は、誰にでも見出せる内容です。社会的な価値観で見た魅力のみを志望動機にすると、どうしてもインパクトとオリジナリティに欠けます。

 

ここで重要になるのは、企業を魅力的だと思う理由に「自分なりの価値観」を加えること。独自の視点と価値観で企業の社風に共感する理由を見出すことで、志望動機に深みが生まれます。

 

この考え方は、志望動機が商品や事業の魅力であっても同じように使えます。

 

例えば「B社の商品が魅力なのはなぜ?」という理由を社会的な価値観で考えた後、「自分がB社の商品が魅力的と思うのはなぜ?」と深掘りすることで独自の価値観から商品の魅力を見出せます。

 

志望動機では、企業と自分には共通する価値観や共感できる部分があるのだと伝えることが大切です。自分の価値観や経験を盛り込んで、面接官の印象に残る志望動機をつくりあげましょう。

 

締めくくりは熱意と抱負を伝える

志望動機の最後は、最大限の熱意を込めて締めくくりましょう。

 

締めくくりでは志望動機の理由となる自身の価値観やエピソードと冒頭に伝えた結論を結びつけて再度アピールすると印象が強まります。

 

「だからこの企業に入りたい」と言う動機に加えて、「この企業に入ったらこんな活躍がしたい」という入社後の抱負を具体的に述べ、志望意欲の強さを表すのが効果的です。

 

しかし、根拠もなくただ抱負を述べるだけではなんの説得力もありません。入社後に成し遂げたい目標やビジョンを述べる際も、志望動機と同様にきちんと根拠を持って伝えることが大切です。

 

「この企業だから」という理由と「この私だから」いう理由をしっかりと結びつけて、思い描くビジョンを実現する根拠と自信をアプローチしてください。

 

自信を持ってハッキリと話す

面接では伝える内容だけでなく、面接官と向き合う時の態度や話し方も採用基準です。面接の時は、普段よりもハキハキと歯切れの良い話し方を意識します。

 

面接前に十分な練習を行ない、当日は自信を持って堂々と臨めるようにしましょう。事前の対策が足りないまま面接当日を迎えると十分な自信が持てません。

 

対策不足で不安そうな姿は面接で緊張している姿とは全く違うので、面接官は「準備不足だな」とすぐ見抜きます。

 

面接で志望動機を伝える練習をする時は、自分の声を録音して客観的に聞こえ方をチェックしてみるのがおすすめです。録音をすることで、話している声のトーンをチェックするだけでなく、内容の長さも計れるので一石二鳥です。

 

また面接では、話し方はもちろんのこと伝える時の視線や姿勢にも十分な配慮が必要になります。ソワソワと手を動かしたり、視線が泳いだりしていると落ち着きがなく忙しない印象になるので視線と姿勢は固定しておきましょう。

 

内容を掘り下げられた時の対策をする

面接の志望動機を考える時は、面接官から質問で深掘りされる部分を想定しておくことが大切です。履歴書やエントリーシートの志望動機は書いて提出すれば終わりですが、面接では回答した内容に対してあれこれと質問される可能性があります。

 

志望動機のテーマに対する自分の考えや価値観、内容に含まれるエピソードに関する質問にも対応できるように準備しておかなければなりません。

 

志望動機では「なぜその企業を選んだか」を軸に話しますが、「そもそもなぜこの業界(職業)を選んだのか」と問われることも多いので合わせて対策しておきましょう。

 

本来であれば面接官が質問する余地がない内容に仕上げるべきですが、面接の所要時間やマナーを考えるとなかなかそうはいきません。面接では志望動機の要点を伝えることに専念し、補足したい点は質問された時に答えられるように準備するのがベストです。

 

面接で伝える志望動機の例文

これから志望動機を考え始める人のために、面接で伝える志望動機の例文を3つ紹介します。

 

例文は「面接で志望動機を効果的に伝えるコツ」の内容を踏まえて作成しています。志望動機を聞いた面接官からどんな質問がされるかなども想定しつつ、自分の志望動機を考える際の参考にしてみてください。

 

例文1:社風を志望動機にする場合

<例文1>

私が御社を志望する理由は“社員全員が舵取り役になれる会社”というコンセプトで挑戦する人を支援し、評価する御社の社風に惹かれたからです。

 

私は中学からダンススクールに所属しており、ボランティアで介護施設や児童養護施設に訪問する活動を行ない、スクールの仲間や講師と共に小さい子供達と一緒にできるダンスやご高齢の方が手足の運動としてできる動きを考えていました。

 

さまざまな年齢の人が在籍するダンススクールなので「もっとこうしたらどうか」と提案するのは勇気がいることでしたが、自分のアイデアが採用されて参加者の人たちに喜んでもらえた時は大きなやりがいを感じました。

 

参加する人のことを考えて企画を立ち上げる楽しさはもちろん、試行錯誤しながら当日に向けて準備する日々は充実感でいっぱいでした。この経験から、私はイベントの企画や運営に携わる仕事への関心が湧き、御社の業務に興味を持ちました。

 

御社の会社説明会に参加した際、イベント企画チームの〇〇さんから御社では入社歴に拘らず、良いアイデアは積極的に採用しているという話を聞きました。

 

「こんなことを言ったら笑われるかもという心配はいらない、我が社には人のアイデアを笑う人はいない」と言う言葉を聞いて、なんて素敵な会社なのだろうと思いました。

 

私は御社のように社員の挑戦意欲を尊重する環境で経験を積み、御社のモットーである感動の波動を広げるようなイベントを手がける人材になりたいので、御社に入社したいです。

社風を志望動機にする時のポイント

面接で社風を志望動機として伝える時は、「なぜその社風を魅力だと思うのか」という理由を具体的に述べましょう。

 

その社風だからこそ成し遂げられることを考えて、自分の求める働き方や成し遂げたいビジョンと結びつけて伝えるのがベストです。

 

上記の例では、応募者が経験から得た「自分のアイデアが採用されることにやりがいを感じた」「人に喜んでもらえる企画がしたい」という価値観と企業の掲げるコンセプトがリンクする点がポイントになります。

 

例文2:商品(サービス)を志望動機にする場合

<例文2>

私は御社の手がけるこだわりの詰まった商品に魅力を感じたため、入社を志望します。

 

私は幼い頃から文房具が好きで、勉強をする時のステーショナリーを選ぶことが何よりの楽しみです。

 

特に御社の〇〇というシリーズを長年愛用しています。この商品は受験シーズンに母が買ってくれた物で、御社が独自に考案された持ち手のグリップや形状によって受験勉強で長い時間使っていても手が痛くならないことに感動しました。

 

〇〇シリーズとの出会いをきっかけに、文房具への思いが好きから興味と関心に変化し、商品一つひとつに込められたこだわりや工夫を知りたいと思うようになりました。

 

あらゆるメーカーの文房具を集めて使い心地やデザインをチェックするのが趣味になりましたが、御社の商品のデザインと使用感に勝るものはありませんでした。

 

御社に入社したいと思った決定的な瞬間は、御社が新商品のお知らせとともにアップされるメイキングストーリーで明かされる開発コンセプトや制作現場を見た時です。

 

商品づくりを楽しんでいる様子はもちろん、何度も話し合いを重ねて試行錯誤する様子を見て、商品の使い手である私はこんな風に気にかけてもらえて幸せだとさえ感じました。

 

そして、私もこんな風に誰かを思って商品を作ってみたいと言う明確な目標が生まれました。私は御社に入社し、商品に込められた技術やストーリーを共に築いていけるような人材に成長したいです。

商品(サービス)を志望動機にする時のポイント

商品(サービス)を志望動機にする場合は、その企業ならではの商品の魅力を掘り下げて理解することが重要です。

 

単に商品の魅力について言及するのではなく、メーカーやブランドのコンセプトや開発目的を知っておく必要があります。

 

制作現場に携わりたい場合は、自分が入社後にその商品やサービスとどのように関わっていきたいか具体的な展望を示すと良いでしょう。

 

例文3:企業の経営理念・ビジョンを志望動機にする場合

<例文3>

私が御社を志望したのは「ファッションで日常を彩ろう」という企業理念に感銘を受けたからです。

 

私は大学時代に福祉分野について学びながら、難民への支援やボランティア活動に関心を持つようになりました。そこで御社が難民への衣料支援をされていることを知ると同時に、私たちが当たり前に嗜んでいるファッションという分野からも世界に多くの支援ができるのだと知りました。

 

御社の説明会で「世界の人々の日常を彩る自然や資源を守ることも自分たちの使命だ」という説明を聞き、「日常を彩ろう」という理念が単に消費者だけに向けられたわけではなく、企業活動を通じて世界規模で多くの人々の日常に彩りを添えていることに感動しました。

 

地球温暖化や貧困の連鎖が問題視されている時代だからこそ、社会的な課題と向き合いながらサステナブルな素材を使った商品づくりやリサイクル活動にも取り組んでいる御社の姿勢はこれからのアパレル業界に欠かせないものだと思います。

 

私は社会人として社会問題への取り組み方を大切にしながら働きたいと望んでいるのですが、御社のような理念が浸透している会社であれば自身の信念を貫きながら成長していけると確信しています。

 

御社の一員としてファッションを楽しむ心とライフスタイルを提案しながら、服作りに込められた想いや社会活動を広めていくことで一着の服の大切さを伝えられる人材になりたいため、御社に入社したいです。

企業理念を志望動機にする時のポイント

企業理念や経営方針など会社のビジョンに共感して志望動機をつくる場合は、その企業の特色や考え方に対する共感を伝えることがポイントです。

 

ホームページや説明会でしっかりと企業の情報を集めて、企業理念が生まれた背景や今後の経営ビジョンを把握しておく必要があります。

 

インターンシップや説明会に参加し、企業の理念やビジョンが社内でどのくらい浸透しているのかを確認し、特に力を入れている分野を探っておくと志望動機の内容に厚みが増すのでおすすめです。

 

面接前に見直すべきNGの志望動機

最後に、志望動機のNG例についてです。自分では良いと思って伝える内容が、気づかないうちに面接官に悪い印象を与えていることもあります。

 

次の例文見ながら、うっかりやってしまいがちなNG例をチェックしておきましょう。自分の志望動機に当てはまる部分がないか確認してみてください。

 

志望動機のNG例1「この職業がやりたいから志望しました」

志望動機が「職業を選んだ理由」になってしまうのは良くありがちなNGパターンのひとつ。

 

面接の志望動機で聞かれているのは、企業を選んだ理由です。「なぜこの企業を志望したのか」を伝えるべきなのに「なぜこの職業を志望したのか」を伝えてしまう人がいます。

 

〇〇業界に興味があるから、〇〇に関わる仕事がしたから…など、業界や業種を選んだ理由を伝える内容になっていないか見直してみましょう。

 

志望動機のNG例2「私なら会社を変えられます」

面接では会社への貢献意欲を示したいあまり、上からの物言いになってしまうことがあります。

 

例えば、「私なら御社をもっと良くできると思います」という表現。前向きな姿勢や自信を表したい気持ちは分かりますが、他の就活生や会社で働く社員を見下している印象になるので不適切です。

 

自身の能力の高さや意欲を伝える努力は必要ですが、謙虚さにかける物言いや自慢じみた伝わり方にならないように注意しましょう。

 

志望動機のNG例3「入社して〇〇を勉強したいです」

志望動機として研修制度や教育体制の充実さを全面に挙げるのはおすすめしません。

 

「研修制度が充実しているから、入社したらいろいろと勉強したい」という勤勉な姿勢は素晴らしいですが、会社は勉強するために入る場所ではありません。志望動機は「御社でこんな勉強がしたいから」ではなく、「御社でこんな仕事がしたいから」という内容であるべきです。

 

まずは、今持っているスキルや素質を企業のためにどう活かしたいかを伝えてください。その上で、スキルの向上を目指すために社内制度を利用して研修や資格取得にも積極的に取り組みたいと伝える方が効果的でしょう。

 

志望動機のNG例4「〇〇という条件に惹かれました」

就業条件や福利厚生は、企業選びにおける重要なポイントです。

 

給与が高いから、歩合給があるから、残業が少ないから、休みが多いから…など、就職先の条件面を重視する気持ちは十分に分かります。

 

しかし、勤務条件を志望動機として全面的に打ち出すのは止めましょう。当然のことながら、企業としては勤務条件に惹かれて入社を志望する人より、企業や仕事内容に魅力を感じて入社を志望する人を優先します。

 

志望動機は就業条件や待遇への関心ではなく、企業への関心を示した内容にしてください。

 

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まとめ

面接で伝える志望動機は、選考の結果を大きく左右する重要な質問です。「入社後に活躍できそうか?」「志望の本気度はどれくらいか?」「ミスマッチはないか?」など、面接官は志望動機から多くのことを読み取ろうとしています。とはいえ、特別なエピソードや理路整然とした構成が必ずしも必要なわけではありません。

 

大切なのは「あなたらしさ」が伝わるかどうか。しっかりと自己分析・企業分析を行なって、自分と企業の「接点」を考えれば、自然とオリジナリティのある志望動機になります。また、事前準備は大切ですが、完璧を目指さなくても大丈夫。仮に本番で失敗してしまっても、事前に入念に企業を調べていれば、言葉の端々から熱意は伝わります。就活全般において、大事なのは「過程」です。

 

面接官の心に残れるよう、紹介した作り方や伝え方を参考にして魅力的な志望動機を仕上げてみてください。

 

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