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知って差がつく集団面接(グループ面接)の対策とは?流れや失敗例など

志望企業の選考方法が『グループ面接』だと知り、ガックリと肩を落としていませんか?

 

ただでさえ緊張する面接。ライバルたちと並んで受けるグループ面談はより不安になってしまいますよね。「個人面接の対策はしたけどグループ面接の対策はできてない…」という人も多いと思います。

 

また、「個人面接の対策をしたからグループ面接も大丈夫だろうと思っている人は要注意。グループ面接には、グループ面接ならではの落とし穴が潜んでいるのです。私も1回だけ集団面接を体験したことがありましたが、なかなかうまくいかず、もっと早くに準備しておくべきだった…!と後悔した記憶があります。

 

そこでこの記事では、これからグループ面接を控える人のためにグループ面接の基本と効果的な対策方法を詳しく解説します。グループ面接への不安や焦りを抱いている人に絶対知ってほしい対策のポイントや心構えを分かりやすくお伝えしていくので、ぜひ最後までチェックしてください。

 



 

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集団面接(グループ面接)とは?

グループ面接は、複数名の就活生が同時に面接をする選考方法です。その具体的な人数は企業によってさまざまですが、5〜6名程度が一般的でしょう。担当する面接官の人数も1人・複数名のパターンとさまざま。

 

グループ面接は複数名に対して同時に質疑応答を行なうため、個人面接よりも時間が長くかかります。同時に面接を受ける人数にもよりますが、平均して1時間近くになることが多いです。

 

集団面接(グループ面接)と個人面接の違いは?

個人面接とグループ面接の最大の違いは「質疑応答の流れ」です。グループ面接は面接官と一対一で質疑応答をする個人面接と異なり、自分以外の人の質疑応答の受け答えを見聞きしながら自分の面接もする必要があります。

 

グループ面接には、グループ面接ならではの質疑応答の流れと独特の緊張感があります。これは就活中に個人面接を幾度となく経験した人でも、なかなか順応しにくいものです。

 

グループ面接は複数人の就活生と並んで順に質問に答えていく形式なので、その場にいる全員に注目された状態で質疑応答に臨むことになります。面接官が自分と他の就活生と比較し、見定め、選別しているような感覚は個人面接には無いものです。

 

グループ面接は、どうしても他の就活生が話す内容や面接官の反応が気になって集中力が散漫になりがち。だからこそ、面接の流れと攻略法をしっかりと把握して冷静に臨める体制を整えておくことが大切です。

 

▼合わせて読みたい!

就活における面接の基本|採用担当者は何を見ているの?本質を理解しよう - 「エンゲージ 会社の評判」就活ガイド

 

集団面接(グループ面接)とグループディスカッションの違い

グループ面接とグループディスカッションの違いは「目的」です。面接の目的は、質疑応答を通じて就活生の情報を聞き出し、自社との相性をチェックしながら採用者を選別すること。

 

それに対してグループディスカッションの目的は、就活生に課題を与えて意見交換をさせることでチーム内での役割や貢献度を見ることです。グループディスカッションでは、コミュニケーション能力のほか、課題解決能力、提案力などが試されます。

 

これらのように、グループ面接とグループディスカッションでは「目的」に大きな違いがあります。事前にすべき対策もそれぞれ異なるため、混合しないように注意しましょう。

 

▼合わせて読みたい!

グループディスカッションで見るポイントとは ?準備や対策を解説 - 「エンゲージ 会社の評判」就活ガイド

 

集団面接(グループ面接)は対策と心構えで差がつく

グループ面接を成功させるには「対策」「心構え」の2つが重要です。グループ面接では、個人面接とは全く異なる緊張感と問題が発生するもの。このような先の状況が読みにくく冷静を保ちにくい状況で本領を発揮するには、グループ面接ならではの傾向を知り、万全に準備を整えることが不可欠です。

 

これからグループ面接の詳しい攻略方法を解説する前に、臨むうえでの対策と心構えがいかに大切かをお伝えします。

 

十分な対策をして心に余裕を持つ

グループ面接は、いかに気持ちの余裕を持って臨めるかが成功の鍵。その余裕を作るには、グループ面接の予備知識を頭に入れて、十分な対策と心構えをすることが何よりも重要になります。

 

対策のポイントは、グループ面接の中身や注意点をきちんとおさえて、あらゆるシチュエーションを想定すること。例えば、質疑応答中に前の人が「最近気になったニュースはありますか」と聞かれたとしましょう。あなたは自分の番に備えて、どんなニュースの内容を言おうか一生懸命考えました。しかし、あなたの番で面接官は「最近読んで心に残った本はありますか?」と質問を変えました。

 

こういった質問の変化球は、稀にあります。企業によっては就活生の不意をついて質問内容やテーマを若干変えたり、質問する人の順番を変えたりすることがあります。こうなった時、対策が足りない人は「途中で質問が変わるなんて予想もしなかった!」と焦ってしまうでしょう。

 

しかし、予め想定していればこういう展開も焦らずに受け止められます。特に緊張しやすいグループ面接では、想定外の失敗が起きないよう、できる限りの準備をしておくべきです。基本情報と対策をきちんと頭にいれ、余裕をもって当日を迎えられるようにしましょう。

 

人と比べられることを恐れない

グループ面接に苦手意識を抱いている就活生は少なくありません。それもそのはずです。実際にグループ面接の場面を想像してみると「周りと比較されるのが怖い」「優秀な人と一緒のグループだったらどうしよう…」など心配事はつきないでしょう。

 

グループ面接では、リアルタイムで横に並んでいる就活生たちと比較されるため、個人面接と比べて絶対評価より相対評価になることは間違いありません。

 

ですが、就活では必ずしも優れている人が採用されるとは限りません。面接官が重視する採用基準は、企業によって異なります。

 

「会社が求めている人物像と合うだろうか」「業務内容に合う素質の持ち主だろうか」…など、面接官はいろいろな観点から就活生と自社の相性を見極めます。面接は人よりも優れていることを示すのではなく、自分がどれほど企業とマッチする人材であるかをアプローチする場所です。

 

企業研究や面接対策で企業が求める人材ニーズを把握し、的確な質問対策をしていくことができれば心配いりません。周りと自分を比較して悲観的になったり、余計なプレッシャーを感じたりする必要はないのです。

 

グループ面接を突破するには、比較されることを恐れずに前向きなマインドで臨むことが一番。周囲に勝つことではなく自分自身のベストを出すことを目標に、毅然とした態度で臨むことこそがグループ面接の必勝法です。

 

集団面接(グループ面接)の当日の流れ

ここからは実際に、グループ面接の対策方法を見ていきましょう。

 

ますはグループ面接の当日の流れです。

 

グループ面接当日は、次のような流れで選考が実施されます。

面接当日、余裕を持って臨むためにも受付から退室までの流れをしっかり頭に入れておくことが大切です。

 

集団面接(グループ面接)で気をつけるべき基本マナー

次は、グループ面接で気をつけるべき基本マナーです。面接官は質疑応答の内容だけでなく、面接中の態度や話し方にも注目しています。共に働く仲間として歓迎できる人物かを見極めるべく、その人の言動から基本的なマナー・人間性・社会性などをチェックしているのです。

 

就活中は学生としてではなく社会人予備生として、ビジネスシーンで通用するマナーや礼儀を学んでいく必要があります。今回はグループ面接の日にフォーカスをあてて、基本マナーと注意点をお伝えします。

 

先ほど紹介した一日の流れをシミュレーションしながら、注意点を頭に叩き込んでいきましょう。

 

集団面接(グループ面接)の基本マナー①受付時

どんな面接であっても、遅刻は厳禁です。当日は指定された受付時間に遅れないよう、早め早めの行動を徹底しましょう。

 

電車の遅延や道に迷うなど万が一のケースを想定し、受付時間の「30分前」には会場付近に到着することが基本です。しかし早めに到着したからといって、余りにも早く会社を訪問するのはマナー違反。実際に受付に向かうのは、指定された受付時間の10分前くらいがベストです。

 

受付時には「おはようございます。新卒採用のグループ面接でうかがいました〇〇と申します」と礼儀正しく氏名と目的を述べ、元気に挨拶をしましょう。受付後は控室に通されるケースが多いですが、そこでの過ごし方にも注意が必要です。

 

控室では落ち着きなく周りを見渡したり、他の人と会話したりせずに案内される時を静かに待ちましょう。スマホを触るのもNGなので、時間を確認したい人は腕時計を着けていってください。

 

控室では、気持ちを落ち着けて面接のイメージトレーニングをするのがおすすめです。面接当日は、家を出た時点から選考が開始していると考えて常に気を引き締めておきましょう

 

集団面接(グループ面接)の基本マナー②入室・退室時

受付が済んだら、いざ面接です。面接会場に案内された時は、入室時に先頭の人が代表してドアを3回ノックします。中から「どうぞ」と言われたら、「失礼します」とお辞儀と挨拶をした後に入室しましょう。

 

後に続く人たちは、ノックの必要はありません。前の人に続いて、お辞儀と挨拶をしたら入室してください。最後に入室する人は、挨拶の後にドアを締める役割があります。ドアを閉める時は面接官に背を向けないように注意して、静かに閉じましょう。

 

入室後は、入室した順に並んでいる椅子の前に立ちます。全員が入室して自己紹介を済ませた後に面接官から着席を促されて座るのが一般的な流れです。

 

面接が終了し「本日の面接は以上になります」と言われたら席を立ち、「本日はありがとうございました」と全員でお礼を述べましょう。

 

その後、ドアに近い人から退室していく流れになります。「失礼します」とお辞儀をして退室していきましょう。入室時と同様に、最後に退室する人は静かにドアを閉めてください。

 

集団面接(グループ面接)の基本マナー③他の人の質疑応答中

グループ面接において「他の就活生が質疑応答をしている最中の傾聴姿勢」はとても重要です。自分の番でない時も、気を抜くことは許されません。

 

話をしている人にしっかりと意識を向けて、真剣に聞く姿勢を取ることがマナーです。緊張して自分のことで精一杯だという気持ちは十分に分かりますが、同じ志で面接に臨む相手へのリスペクトを込めて傾聴してください。

 

他の人が受け答えをしている時は、視線をそちらに向けて、話を聞いていることが分かる様に小さく頷くなどリアクションを取りましょう。時には、前の人の回答内容に対して「Aさんの考えについてBさんはどう思いますか?」と問われることもあります。

 

つまり、聞いているフリはNG。面接という場で人の意見を聞いて理解し、さらに自分の意見を述べることは簡単ではありません。だからこそ、事前の対策とイメージトレーニングが欠かせないのです。

 

集団面接(グループ面接)の基本マナー④身だしなみ

最後に、面接時の身だしなみマナーです。面接に行く時は、頭の先から爪先まで全身に気を配る必要があります。

 

身だしなみで最も大切なのは「清潔感」。清潔感を第一に、フレッシュでポジティブな印象を与える就活生らしい恰好が理想です。

 

面接時の身だしなみは、次の点に注意しましょう。

スーツやワイシャツにシワや汚れはないか

爪の長さは整えられているか

靴に汚れはついていないか

頭髪の色と長さは就活生に相応しいか

メイクは派手ではないか

これらの注意点は、個人面接でも同様です。しかし他の就活生と並んで受けるグループ面接では、周りと比較されることを忘れてはいけません。乱れた身だしなみで悪目立ちしないように細心の注意を払いましょう。

 

集団面接(グループ面接)を成功させるポイント

ずばり、グループ面接を成功させるポイントは「個人面接との違いに対応すること」です。

 

具体的なポイントは次の3つ。

この3つのポイントを重点的に対策した人としてない人では、面接の手応えが明らかに違うでしょう。

 

個人面接と異なる「回答時間の短さ」とグループ面接ならではの「集団に問いかけられる質問」を攻略すれば、グループ面接の勝機が掴めます。

 

回答は分かりやすく簡潔に要点を伝える

グループ面接を成功させるポイント一つ目は、回答の仕方です。グループ面接の質疑応答では「分かりやすく簡潔に要点を伝える」ことを徹底しましょう。

 

繰り返しになりますが、グループ面接は個人面接よりも質疑応答のペースが早く、一人あたりの回答時間が限られます。つまり、短い時間で自分のアピールポイントを十分に伝える工夫が必要ということ。質問の回答は要点を絞って、簡潔かつ分かりやすい内容と構成にすることが重要です。

 

なかには熱意を伝えようとするあまり、時間を忘れて熱弁する人も少なくありません。しかし、グループ面接では周りとのペースを合わせることが大切。1人で延々と話し続けると、空気が読めない自己中心的な人だと思われるので注意しましょう。

 

グループ面接の質問対策をする時は、話す内容を1分前後でまとめるのがベストです。限られた時間内でも、自分の魅力を最大限にアプローチできる内容を考えてみてください。

 

逆質問で企業への関心とマッチ度をアピールする

面接対策で多くの就活生が頭を悩ませる「逆質問」。この逆質問は、グループ面接になると更に難易度が上がります。なぜなら、グループ面接では用意した質問が他の就活生と被る可能性があるから。

 

個人面接では「面接官がハッとする逆質問を考える」のが課題ですが、グループ面接はそれに加えて「他の就活生と被らない質問を考える」という課題が増えます。グループ面接での逆質問は、回答権が後になるほど質問のハードルが上がるので率先して質問してください。

 

とはいえ「質問が被る前に発言したい」という気持ちは全員同じ。グループ面接の逆質問対策では、他の人と被った時に備えて複数の質問を用意しておく必要があります。

 

面接官が逆質問をする目的は「自社への関心の高さ」や「就活生の意思や意図」を知るためです。互いへの質問を通じて相互理解を深めることが目的なので、企業への質問を考える時は企業研究や業界研究で見つけた企業独自の強みや力を入れている分野に関する内容から選ぶと良いでしょう。

 

質問内容を聞いた面接官が「うちの会社をよく調べたのだな」「うちの会社の考え方と合いそうな子だな」と思える内容なら大成功です。グループ面接でも個人面接でも、逆質問は印象アップのために積極的に活用してください。

 

挙手制の質問で周りに差をつける

グループ面接特有の質問形式に「挙手制」があります。挙手制の質問は、回答者を指定せず質問を投げかけることで就活生の積極性と適応力を見る目的があります。

 

挙手制の質問も逆質問と同様に必ず参加すべきです。周りの出方をうかがったり物怖じしたりせず、トップを切って発言することで積極性を示せます。

 

挙手制の質問内容は、時事問題や事業分野に関するものなどさまざま。例えば「自社の事業で興味のある分野はなんですか?」「最近、興味を持ったニュースはありますか?」など、幅広い内容が出題されます。

 

基本的に「どなたでも良いのでお答えください」と言うスタンスなので、率先して参加しましょう。挙手制の質問は意欲的な姿が面接官の印象に残るので、周りと差をつける絶好のチャンスです。

 

とは言え、考えなしで挙手をして的外れな回答をするのでは元の子もありません。何がなんでも早ければいいわけではないので、答えがパッと浮かばない時は落ち着いて質問の意図を考えてから挙手しましょう。

 

集団面接(グループ面接)でありがちな失敗パターンと対策

就活生にグループ面接の経験談を聞いてみると、同じような失敗談が挙がってきます。

 

「用意した答えが他の就活生と被ってしまった…」「他の就活生が優れた人物で自信を喪失した」…など、集団面接ならではの失敗が多い傾向です。

 

しかし、こうしたグループ面接あるあるの失敗は対策次第で回避できます。予めありがちな失敗パターンと対策方法を把握し、起こりうる状況に備えておきましょう。

 

用意した答えが他の就活生と被ってしまった

一つ目は「用意した答えが他の就活生と被ってしまった」という失敗パターン。グループ面接では、他の就活生と質疑応答の答えが被ってしまうことがあります。

 

特に志望動機は企業の社風や商品の魅力など、パターンが多くないため被りがちです。前の人とテーマが被った途端に、「しまった」と焦り出す就活生は珍しくありません。

 

しかし、焦る必要は全くありません。なぜなら、たとえ回答の軸となるテーマが被ったとしても、その内容に自分なりの価値観やオリジナリティが含まれていれば問題ないからです。

 

問題なのは回答が被ったことで慌てふためいたり、自信をなくしたりして質疑応答の質が落ちること。回答が被ることは問題ではありませんが、自信のない姿を見せるのは問題です。

 

そもそも、きちんと面接対策を整え、自信を持って面接当日を迎えることができれば焦ることもないでしょう。「グループ面接での回答テーマは被って当然」という気持ちで、堂々と臨んでください。

 

他の就活生が優れた人物で自信を喪失した

次に紹介するのは「留学経験を活かして〜」「リーダー経験があるので〜」など、立派な肩書きを持つ人と同じグループになった時の失敗パターンです。

 

学歴や経歴が自分よりも優れている人と同じグループになると「この面接はもうダメだ…」と自信を喪失して、途中で諦めてしまいがち。

 

しかし、そこで挫けるのは大きな間違いです。企業の採用基準は、立派な学歴や経験が全てではありません。それよりも仕事に求める価値観やマインドが一致していることや、その人の将来性を重視する企業はたくさんあります。

 

何より、面接で伝える内容は見栄えの良さよりも内容の充実さが重要です。自分の軸となる価値観や社会人として目指すビジョンを明確にし、企業と共にどんな将来を築きたいか明確な意思を示すことが大事。

 

留学やリーダー経験といったワードにはインパクトがありますが、趣味やアルバイトで得た経験がそれに劣るわけではありません。

 

周りと比較して悲観的になるよりも、自分の価値観や信念をしっかりと示せるエピソードを選んで魅力的に伝える工夫をしましょう。

 

他の人につられて論点とズレた回答をしてしまった

もしも、あなたの前に回答する人が「志望動機をお願いします」という質問に「私の強みは〇〇です」と自己PRを始めたらどうしますか。

 

頭では「確かに志望動機を聞かれたはずだけど…」と思いつつも、あやふやになって混乱してしまうのではないでしょうか。グループ面接では「前の人の誤った回答につられて論点からずれた回答をしてしまった」という失敗談をよく聞きます。

 

このように思わずつられてしまうのは、内容だけでなく回答の長さも同様。前の人が長々と熱弁を繰り広げていると「自分もこのくらい話さなければ」と意気込んでつい話が長くなりがちです。

 

グループ面接は周りに惑わされることなく、自分のペースを守りながら面接官の指示とグループ面接のマナーに則って進めてください。

 

他の人の回答がどんなにずれていても、自分で面接官の質問をよく聞き、適切な回答をしていきましょう。

 

質問に答えられず、詰まってしまった

どれだけ面接対策を十分にしても、当日は何が起きるか予想できません。緊張で急に頭が真っ白になってしまったり、想定外の質問に戸惑ってしまったりすると思わず言葉に詰まることもあるでしょう。

 

しかしこれも挙手制の質問と同様に「想定されるパターン」の一つです。言葉に詰まってしまった時のことを予め想定し、対処法を考えておけば焦ることはありません。考えてきた内容が思い出せない時や咄嗟に答えが出てこない時は、まず「はい」と返事をしましょう。

 

ポイントは返事をする前に胸に息を吸い込んで、ゆっくりと言うことです。『答えが咄嗟に出てこなかったら「はい」と言う』と準備しておけば、焦りを減らせます。たった一息だけでもワンクッションを挟ませると冷静になれるものです。

 

もしくは「申し訳ありません。緊張で質問がよく聞き取れませんでした。お手数ですがもう一度おしゃっていただいてもよろしいでしょうか」とお願いし、時間を作る方法もあります。

 

これは一度の面接で一度限り使える奥の手だと考えておきましょう。自分以外の誰かが先に使っていたら、二度目は使いづらくなります。

 

それでも何も思いつかない時は素直に「申し訳ございません。勉強不足で分かりません」と答えるのがベスト。焦って無茶苦茶な回答をするより、謙虚で素直に答える姿勢を示す方が印象を落とさずに済みます。

 

言葉に詰まった時や質問の答えが思いつかない時は無理に取り繕うよりも、誠意がある対応をすることを心がけましょう。

 

集団面接(グループ面接)の質問内容は?

グループ面接と個人面接の質問内容は基本的に同じです。

 

グループ面接では特に「自己紹介」「志望動機」「自己PR」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」など、定番の質問が多く出される傾向があります。

 

稀に質問の回答順や内容が変化する揺さぶり攻撃がありますが、基本的には全員に同じ質問が出されると思って大丈夫です。

 

頻出質問と答え方のポイント

グループ面接の頻出質問を一部紹介します。質問ごとに聞かれている内容をしっかりと理解し、回答を考えることが重要です。

 

▼自己紹介:「簡単に自己紹介をお願いします」

⇒自己紹介では、簡潔に自身の大学名と名前を伝えます。冒頭の自己紹介は面接者の本人確認がメインなので、「〇〇大学から来ました(氏名)です。本日はどうぞ宜しくお願い致します」と言えばOKです。

 

▼志望動機:「うちの会社を志望する動機を聞かせてください」

⇒志望動機は、面接官が重視する質問の一つ。「数ある企業の中から、なぜこの会社を選んだのか」という理由をわかりやすく、かつ明確に伝えましょう。

 

まずは「私が御社を志望する理由は〇〇だからです」と結論から伝えてから、具体的な根拠や考え方を述べるのが基本です。企業と自身に共通する価値観やビジョンを示し、面接官にマッチ度の高さをアプローチしましょう。

 

▼自己PR:「あなたの強みをアピールしてください」

⇒自己PRは企業に自分を売り込む時間です。面接官は応募者がどんな強みを持っているかはもちろん、どんな手段で売り込みをするか見ています。自身が持つ強みの中から、選りすぐりのアピールポイントを披露しましょう。

 

アピールする強みとそれに関するエピソードは、企業が求める人材ニーズに合わせて選ぶことがポイント。企業研究を通して社風や業務内容をきちんと理解していれば、企業で活躍できる人材の条件が見えてきます。自分の素質やポテンシャルの強みが、企業に良い影響を与えるものだと気づかせる内容構成を目指しましょう。

 

▼学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)「学生時代に力を入れたことを教えてください」

⇒面接官がガクチカから知りたいことは、あなたがどんな学生時代を送っていたか。学生時代をどんな風に過ごしたか知ることで人物像を把握し、自社に合う人材かを見極める材料にします。

 

ガクチカで伝えるのは、慈善活動や研究など見栄えの良い内容でなくて構いません。見栄えの良さや結果よりも、力を入れて取り組むに至った経緯や原動力を伝えることを意識してください。

 

結果か成功であれ失敗であれ、その物事に取り組んだきっかけ・学んだこと・工夫したことに妥当性があり、有意義であることが重要です。一連の経験を通じて自分がどんな人物であるかを伝え、企業が求める人材ニーズや可能性に合う存在だと知ってもらいましょう。

 

〇質問の回答を見直す際のポイント

考えた回答を見直す時は「一貫性があるか」という点を重点的にチェックしましょう。企業に「こんな人材が欲しかった」と思わせるには、志望動機・自己PR・ガクチカといった全ての質問において筋を通すことが重要です。

 

質問の答えに一貫性がないと、その場限りで聞こえの良い回答をしていると思われます。グループ面接では他の人の受け答えを聞いて「自分もこう言った方がいいのではないか」と直前になって回答を変える人がいますが、それでは回答の一貫性が失われます。

 

これまでにどんな経験をしたのか。そこから何を学んだのか。学んだことからどんな価値観が生まれ、何を基準に就職先を選んでいるのか。

 

質問の回答では、こうした一連の筋が見えてくる内容が理想です。就活に向けた準備で自己分析をしておけば、確かな芯を持って発言できるでしょう。

 

突然の変化球にも備えておく

グループ面接では、時に就活生の不意をついた質問形式に変わる場合があります。例えばAさん→Bさん→Cさんの回答順が、突然「Cさんからお願いします」と言われるパターンやCさん→Aさん→Bさんというように回答が順不同になるパターン。

 

他にも「CさんはAさんの考えについてどう思いますか?」と別の就活生に対する意見が求められるパターン。前の人は「最近気になったニュースは?」という質問だったのに、自分の番では「最近読んでみて面白かった本はありますか?」と別の質問に変わるパターンなど。

 

ちょっといじわるな質問を出して、就活生の対応力をチェックする企業もあります。順番や質問が変わる可能性も視野に入れながら、常に気を抜かずに質問に備えておくようにしましょう。

 

「最後に一言ありますか?」は答えるべき?

面接の締めくくりには面接官から「最後に一言ありますか?」と聞かれるのがお決まりのパターン。これは面接官に印象を残し、周りに差をつける最後のアピールチャンスです。

 

聞かれたのであれば、必ず答えましょう。グループ面接では周りを気にして発言するか迷う人が多いですが、最初から答えるつもりで内容を考えていくべきです。

 

面接官が「最後に一言」を聞く理由は、主に2つあります。

 

一つ目は、面接をした学生の不安や疑問を解消するため。二つ目は、学生の言い残したことを聞くためです。つまり面接が終わった学生が「あれを聞いておけばよかった」「これだけは絶対に伝えたかった」と後悔を残して終わらないために、企業側が与えるチャンスです。親切に不安や疑問を解消してあげることで、企業への志望度を高める目的もあります。

 

「最後に一言ありますか?」の回答には、次のような例があります。

入社への意欲や熱意をアピールする

面接のお礼をする

面接官への質問をする

自己PR等で伝えた強み補足する

質問や言い残しがない場合は、まず面接のお礼を述べたうえで面接を通じてより入社への意欲が高まったこと、この企業で活躍したい気持ちがどれほど強いかを述べるパターンが王道です。

 

感謝の気持ちや面接して感じたことや印象的だったことを自分なりの言葉で表現し、人間性をアピールできる内容にできるとベストでしょう。

 

この質問に答えるか否かで、それまでの面接評価や採否の結果がガラリと変わる可能性さえあります。良い結果に変えられるように、ポジティブな人柄と期待感を残せる言葉を準備していきましょう。

 

オンラインの集団面接(グループ面接)の注意点

最近ではコロナ流行の影響もあり、オンラインでグループ面接を実施する企業も増えています。オンライン面接でも、グループ面接に対する心構えや質問対策、話す時のポイントについて大きな違いはありません。オンラインでのグループ面接で最も注意すべきなのは、回線トラブルです。

 

当日にネットが繋がらずに面接に参加できない、という事態は避けなければなりません。ネットの通信状況や面接に使うツールの事前チェックは必須です。

 

面接で使用するWEBカメラやマイクは、準備に手間取らないように前もって設定しておきましょう。オンライン面接は画面越しで表情や声が届きにくいことを考慮して、自分の意見や意欲を分かりやすく伝える工夫が必要です。

 

声が伝わりやすいマイクを選ぶことはもちろん、カメラ映りを意識して照明の位置やカメラの角度を調整するなど、映りの良い場所を選ぶセッティングも大切。画面越しのオンライン面接は、対面のグループ面接と比べて声が聞こえづらく、タイムラグが発生して反応がズレることもあります。

 

対面時よりもハキハキと大きな声で発言することはもちろん、他の人が話している時はわかりやすく頷いたりする工夫も必要です。

 

オンラインのグループ面接では画面に就活生の顔が並んで映るので、映っている表情にも気を配ってリアクションを大きく取ることを意識しましょう。

 

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まとめ

個人面接以上にグループ面接に対する苦手意識を持っている就活生は大勢います。グループ面接ではどうしても他の学生を意識してしまうため、比較されることを不安に思うのは当然です。

 

でもそれは、他の学生も同じ気持ち。苦手意識を持つ就活生が多いからこそ、グループ面接を攻略して自分の好機に変えられれば成功への道は拓かれます。

 

周りに惑わされずにしっかりと集中するための対策と心構えを知っていれば、焦ることはありません。どんな人と同じグループになってもペースを乱さずにグループ面接を突破できるよう、本記事の内容を参考にして想定される状況と注意点を予習しておきましょう。

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