無事書類選考を通過し、いよいよ面接へ。「自己紹介は何を話せばいいの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。しかし、実は面接の自己紹介にはコツがあることを知っていましたか?
そこで今回は、自己紹介で伝えるべき内容や成功させるポイント、自己紹介の回答例について解説します。さらに、他の人と差別化を図る内容や面接に関するアンケートも紹介しているので、面接前にチェックしてみてください。
自分にぴったりの求人を見つけたいなら、求人サイト「エンゲージ」がオススメです。
エン・ジャパンが運営する「エンゲージ」は100万件以上のお仕事を掲載中。
「在宅OK」「人気の事務」「家チカ」「年間休日120日以上」など
豊富な求人があるので希望に合った仕事が見つかるはず!
また入社後のミスマッチにならないように仕事探しができるのも特徴です。
「企業の採用HP」や「企業の口コミ情報」など詳細情報もあわせて閲覧できます。
- 自己紹介はなんでするの?
- 自己紹介と自己PRの違い
- 面接での自己紹介で伝えるべき項目
- 面接での自己紹介を成功させるポイント
- 自己紹介の回答例
- 自己紹介以外に面接でよく聞かれる質問と回答例
- 趣味などがなく、特に話すことがない場合の対処法
- 自己紹介で他の人と差別化を図るには?
- 面接に関する周りの人の声
- 本番前の練習方法
- 緊張で何も話せなくなってしまった時は…
- まとめ
自己紹介はなんでするの?
そもそも面接の自己紹介って何のためにするの?と疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。そこで、面接で自己紹介を行う理由を3つ紹介します。
- 会話のきっかけを作るため
- コミュニケーション能力を測るため
- 後々の質問に用いるため
1.会話のきっかけを作るため
自己紹介の基本的な目的の1つは、面接官との会話のきっかけを作ることです。アイスブレイクの意味合いがあり、会話が始まることで、あなた自身もリラックスしやすくなり、自然なコミュニケーションが取れるでしょう。そして、自分の経歴や性格、趣味などを話すことで、面接官も話を膨らませやすく、会話をリードしやすくなります。そのため、話の流れが広がるようなポイントを意識して、自己紹介を作成するように意識しましょう。
2.コミュニケーション能力を測るため
自己紹介は、面接官にあなたのコミュニケーション能力を示す場でもあります。面接官は、あなたが限られた時間の中で、どのように話を構成し、どれだけ相手に分かりやすく伝えられるかを評価しているでしょう。そのため、自己紹介は、簡潔さと情報量のバランスを意識しながら、話を構成するのがベストです。
3.後々の質問に用いるため
自己紹介は、面接官が質問を展開するための重要な材料となります。あなたが自己紹介で触れた内容に基づき、面接官はさらに深掘りする質問を投げかけることが一般的です。したがって、自己紹介の段階で、今後の面接に役立つようなキーワードや話題を織り交ぜて、話を構成しましょう。
自己紹介と自己PRの違い
面接の際、「自己紹介をしてください」と言われるケースと「自己PRをしてください」と言われるケースがあります。よく似た言葉ではありますが、どちらを言われるかで企業の「聞きたい」と思っていることは異なるので注意が必要です。
「自己紹介」は自分を知ってもらうためのもの
自己紹介とは、あなた自身の所属や人柄などを簡単に伝えるためのもの。氏名や現職について(会社・部署・職種など)、趣味・特技などを完結にまとめたものが、自己紹介です。面接官より「簡単に自己紹介をしてください」と言われたときは、1分ほどでこれらの要素を簡潔に伝えるようにしましょう。
「自己PR」は自分の魅力を伝えるためのもの
自己PRとは、あなたの強みや長所について伝え、企業に「採用したい」と思ってもらうためのものです。具体的には、資質(性格)やスキルなどをアピールします。これまでの経験を交えて、どんな時にどのようにあなたの強み・長所が発揮されたのかを伝えることで、自分の魅力をアピールしましょう。
面接での自己紹介で伝えるべき項目
では実際に、自己紹介ではどんなことを話せばいいのでしょうか。ここでは、面接の自己紹介で伝えるべき内容について4つ紹介します。
- 氏名などのプロフィール
- 現職または前職について
- 簡単な志望理由
- 締めの言葉(意気込みなど)
1.氏名などのプロフィール
自己紹介の最初に伝えるべき項目は、基本的なプロフィールです。氏名や出身地、年齢などの一般的な情報が含まれます。加えて、趣味や特技に軽く触れることも有効です。面接官との間で親近感が生まれ、リラックスした雰囲気の中で面接を進行しやすくなります。面接官に好印象を与えるために、名前はフルネームでしっかりと発音し、ハキハキと話すことを意識しましょう。
2.現職または前職について
現職または前職については、今回希望する仕事において、活きるスキル・資格があれば簡単に伝えるようにしましょう。また、仕事における成果や実績について数字などを用いて具体的にアピールできると、面接官の評価を高められるはずです。自己紹介の段階では詳しく掘り下げる必要はなく、簡単に触れる程度で、概要をコンパクトに伝えることを意識しましょう。
3.簡単な志望理由
志望理由を伝える際には、応募する企業や職種に対して具体的な興味や魅力を感じている点を示すことが効果的です。たとえば、企業の理念や事業内容、文化に共感していることを述べることで、企業への熱意を伝えられます。自己紹介ではあくまで簡潔に伝え、その後の志望理由を深堀する質問に備える形で構成しましょう。
4.締めの言葉(意気込みなど)
自己紹介を締めくくる際には、最後に一言、意気込みを伝えましょう。具体的な抱負や意気込みを示すことで、面接官に前向きな姿勢を印象付けることができます。ここでは、相手にポジティブな印象を与えるために、自信を持って話すことが重要です。
面接での自己紹介を成功させるポイント
自己紹介を成功させるコツを知っていますか?ここでは、面接での自己紹介を成功させるポイントについて3つ紹介します。
- 1~2分程度で完結に話す
- 第一印象に気を付ける
- 言葉遣いに注意してハキハキと話す
1~2分程度で完結に話す
自己紹介の際は、1~2分程度で完結にまとめて話すことを意識しましょう。短すぎても十分な情報を伝えられず、長すぎても要点がぼやけてしまう恐れがあります。また、面接によっては、「1分以内」や「3分程度」など、時間を指定される場合もあるため、対応できるように、長めバージョンや短めバージョンなどの自己紹介を用意しておく方が良いでしょう。
第一印象に気を付ける
自己紹介は面接の冒頭で行うため、第一印象を大きく左右します。身だしなみや表情、話し方の抑揚まで意識して、自己紹介を行うようにしましょう。特に、目を見て話すことや明るい表情を心がけることで、自信と誠実さを示すことができます。自己紹介の段階で良い第一印象を与えることができれば、その後の面接もスムーズに進行するはずです。
言葉遣いに注意してハキハキと話す
面接の自己紹介では、言葉遣いや話し方にも十分注意する必要があります。まず、言葉遣いは丁寧かつ適切な敬語を用いることで、面接官に対して良い印象を与えられるでしょう。さらに、ハキハキと話すことで、自分の自信を示すことができ、相手の関心も引きやすくなります。また、話すスピードも適度に調整することで、聞きやすい自己紹介になります。
自己紹介の回答例
「自己紹介をお願いします」と言われた際の回答例を、「転職者向け」と「新卒者向け」に分けて紹介します。参考にして、自分に合った自己紹介を用意しておきましょう。
回答例1(転職者向け)
はじめまして、〇〇と申します。本日はお時間を用意して頂き、ありがとうございます。私は5年間、居酒屋チェーンを経営する会社で店長業務に従事してまいりました。2年前からはエリアマネージャーとなり、特に従業員の満足度の向上に注力してきました。その結果、全社の2年以内の社員定着率が70%であるのに対し、担当エリア内では98%という成果をあげました。今回は営業職という異業種へのチャレンジですが、この経験を活かして、御社では顧客満足度の高い営業パーソンとなって売上に貢献していきたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願い致します。
回答例2(転職者向け)
〇〇から参りました、〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。私はこれまで3年間、ITの会社でプロジェクトマネージャーとして勤務してまいりました。主に中規模のシステム開発プロジェクトをリードし、複数の部門との連携を通じて、予算内での納期達成を実現してきました。特に、顧客のニーズを的確に捉え、チーム全体のパフォーマンスを引き出すことに強みがあります。御社が展開しているクラウドサービス事業に非常に興味があり、自身の経験とスキルを活かして、更なるプロジェクトの成功に貢献したいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。
回答例3(新卒者向け)
はじめまして、〇〇大学〇〇学部から参りました、□□と申します。大学ではマーケティングに関するゼミナールに所属しており、小規模の企業を対象にしたマーケティングプランの提案プロジェクトに取り組んできました。特にデジタルマーケティングに関心があり、個人のブログを運営しながらSNSを活用した集客や分析も行っています。この経験を活かし、御社のデジタル戦略に貢献したいと考えております。短期的には業務を通じてスキルを磨き、将来的にはマーケティングチームの中心となれるよう成長していきたいと思います。本日はよろしくお願いいたします。
自己紹介以外に面接でよく聞かれる質問と回答例
ここからは、自己紹介以外に面接でよく聞かれる質問と、それに対するお手本回答を解説します。ぜひ、面接での参考にしてください。
Q1.「前職の退職理由は何ですか?」
Q2.「これまでの職歴について教えてください」
Q3.「当社を志望した理由を教えてください」
Q4.「あなたにとって仕事とはどんな存在ですか?」
「前職の退職理由は何ですか?」
例)
売上だけでなく、お客様の満足も追求できる営業になりたかった。というのが退職の動機です。これまで私は、売上目標を達成するための努力はもちろん、売上を上げながらもお客様に満足していただけるよう、たとえば○○といった工夫を行なってきました。しかし、現在の職場は売上重視の考え方が強く、自分の行動が受け入れられない場面もありました。その点、御社は提案力と対応スピードの速さを強みにお持ちです。御社であれば、自身が目指す「売上と顧客満足を両立できる営業」を実現できると考えております。
「これまでの職歴について教えてください」
例)
私は、株式会社○○にて3年間、店舗での接客サービスを経験してきました。学生からご年配の方までさまざまな年代のお客様と接する中で、相手に合わせたコミュニケーションの取り方や提案ができる力を身につけました。この力を活かして店舗の売上に貢献するため、特に売り場作りでは常連のお客様に声をかけ、商品の並び方の感想やどんなアイテムがあったら嬉しいかなどを調査。自身のこの取り組みをもとに「お客様アンケートの実施」を会社に提案し、採用していただきました。その結果、年間売り上げ前年比120%を達成し、社内で表彰していただくこともできました。今回は商品企画という初めての職種へのチャレンジですが、前職で培った消費者のニーズを汲み取り形にしていく力は、十分に活かせると考えています。
「当社を志望した理由を教えてください」
例)
大学時代に環境学を専攻しており、当時から貴社の環境ビジネスに魅力を感じておりました。これまでは新卒入社した株式会社○○○で食品の法人営業を5年間経験してきましたが、よりグローバルな環境で頑張りたいと考えておりましたところ貴社の海外営業求人を拝見し、転職を決意しました。前職では主に既存顧客である飲食店や小売店舗に対する提案営業を行なっており、メニュー提案など+αの動きを評価していただいておりました。御社は顧客満足を重視する風土だと伺いましたので、貢献できると考えております。海外向けの営業は未経験ですが、大学時代に1年間バックパッカーの経験があり、海外を飛び回るフットワークの軽さや交渉力、思考力は十分備えていると自負しております。
「あなたにとって仕事とはどんな存在ですか?」
例)
自分が成長するために必要な場所だと考えます。例えば、現職の接客においても、入社時はなかなか自分に自信が持てず上手くいかないことも多くありましたが、お客さまの様子やなにげない会話から相手が求めるものを探り、自信をもって伝えることで、「あなただから買いたい」と言ってもらえたことがありました。単に求められることだけではなく、自分だからこそ提供できる価値を考え、行動し続けることで、社会人としても人としても成長していけると考えます。貴社においても、この考え方は忘れずに、日々の仕事にあたりたいです。
趣味などがなく、特に話すことがない場合の対処法
ここでは、面接の自己紹介でアピールできるような活動をしていない場合、どのように対処すべきかを解説します。
もし誇れる趣味などがない場合は、自分自身を広い視野で見つめ直すことをおすすめします。たとえば、休日の過ごし方や過去にハマったものなど。必ずしも、継続的に行なっていることである必要はありません。一時的に行なっていたことを、趣味として取り上げてもいいのです。
一番やってはいけないのは、うそをつくこと。無理にひねり出そうとしたり、面接官にいい印象を与えようとしたりして、うそをついてしまっては本末転倒です。この機会に、趣味と呼べるものを見つけ出してみてください。
自己紹介で他の人と差別化を図るには?
「自己紹介で他の人と差をつけたい!」と考えている人もいることでしょう。ここでは、自己紹介で他の人と差別化できる内容について2つ紹介します。
- ユニークなエピソードを取り入れる
- 業界や企業に対する深い理解を示す
1.ユニークなエピソードを取り入れる
自己紹介の際にユニークなエピソードを取り入れることで、他の候補者との差別化ができます。たとえば、過去の仕事や学業での特異な成功体験、趣味や特技での興味深い出来事を紹介することで、あなたの個性や強みを自然にアピールでき、面接官の印象に残りやすくなるはずです。ただ、面接に関連しない内容や、単に面白いだけの話では効果が薄い場合もあります。自分が応募する職種や企業で活かせるスキルや経験に結びつくエピソードを選びましょう。
2.業界や企業に対する深い理解を示す
自己紹介の中で、応募する業界や企業に対する深い理解を示すことも、他の候補者との差別化になるでしょう。企業は、自社の理念や文化に共感し、業界に対しての知識を持っている人材を求めています。そのため、自己紹介の中で、業界や企業に対する深い理解を示すことで、自分の真剣さや意欲をアピールできるでしょう。
面接に関する周りの人の声
ここでは、エン・ジャパン株式会社が実施した「面接」に関するアンケート(回答数:7,206名)を紹介します。
うまく回答できなかった質問は?
【具体的なエピソード】
- 会社説明の時に色々と質問しており、準備していた質問を聞き終わったあとに「最後に質問ありますか?」って改めて聞かれて戸惑った。(30代/女性)
- 今の会社の不満な点を聞かれた際、受ける企業と共通するようなことがないか細心の注意を払った。(20代/男性)
- 今までとは違う職種で応募したため、無知な部分が多く、キャリアプランや入社後にしてみたい事のイメージが全く湧かなかった。(20代/女性)
- 長所と短所を3つずつ上げてください、と言われたのですが、それぞれ1つしか考えてなかったので回答に困りました。(20代/女性)
面接準備としてやっておいたほうがいいことは?
【具体的なエピソード】
- 何事においても準備が全てです。良く聞かれることを前もって把握して台本を準備するだけで、安心して話せるようになると思います。(20代/男性)
- 会社への不明瞭な点を直接伺える場でもあるので、事前に質問内容をまとめておくとよいのかなと思います。(30代/女性)
- ホームページをきちんと見なかったことで、企業理念や社長の名前が答えられなく本当に後悔した経験があります。(30代/女性)
本番前の練習方法
本番前は頭の中でシミュレーションするだけでなく、ぜひ声に出して練習してみてください。声に出して初めて気づくことがあるかもしれませんし、表情や視線のほか、声の大きさや話すスピードなどの練習にもなります。
一人で鏡に向かって練習したり、家族や友人に面接官をやってもらって練習したりすると良いでしょう。そうすることで、「思い通りに話せなかった…」という事態に陥りにくくなるはずです。
とはいえ、気負い過ぎる必要はありません。これまで説明してきたように、自己紹介は自分を知ってもらうためのもの。「面接官も、自分も、気持ちよく話をするためのあいさつ」というくらいの気軽な気持ちで臨んでください。
緊張で何も話せなくなってしまった時は…
面接当日は緊張で頭が真っ白になったり、言葉がスラスラ出てこなかったりすることもあるでしょう。そんなとき、どんな心構えで臨むべきかをご紹介します。
大切な心構えは、面接官とコミュニケーションをとろうとする姿勢を示すこと。当たり前のことですが、面接は暗記してきた自己紹介を披露する場ではありません。お互いの理解を深める場であるため、コミュニケーションをとろうとする姿勢が何より大切です。
話している途中で言葉に詰まってしまっても、焦らなくて大丈夫。「○○株式会社の××です。今日は、このような貴重な時間をいただきましてありがとうございます」というふうに、プロフィールの後に“感謝の気持ち”をひと言添えてみてください。
ワンクッション置くことで自分の心を落ち着かせることができますし、時間をいただいていることへの感謝を伝えることによって面接官に「気づかいのできる人だな」という印象を与えることもできるはずです。
「暗記した通りに話さなきゃ」「上手く話さなきゃ」と思わず、「まずは感謝の言葉を伝えよう」という気持ちで臨んでいただければと思います。
まとめ
この記事では、面接に関してのポイントやアンケートを紹介しました。面接に慣れていない人は、緊張してしまうかもしれませんが、あくまで会話をしているということを忘れずに、リラックスして面接に臨みましょう。
そして、面接前には再び本記事を見返して、堂々と自己紹介ができるように練習を重ねましょう!
自分にぴったりの求人を見つけたいなら、求人サイト「エンゲージ」がオススメです。
エン・ジャパンが運営する「エンゲージ」は100万件以上のお仕事を掲載中。
「在宅OK」「人気の事務」「家チカ」「年間休日120日以上」など
豊富な求人があるので希望に合った仕事が見つかるはず!
また入社後のミスマッチにならないように仕事探しができるのも特徴です。
「企業の採用HP」や「企業の口コミ情報」など詳細情報もあわせて閲覧できます。