新卒採用による入社の前に、就活生が実際の仕事を体験できるプログラム、インターンシップ。「志望している業界で働くイメージを、もっと具体的に持っておきたい」「気になっている企業とのつながりを作っておきたい」などの理由で、インターンシップ募集への応募を考えている方も多いことでしょう。
企業側としてもインターンシップを開催することで、できるだけ優秀な学生に接触したいと考えています。人気企業になると、インターンシップの倍率も高くなります。そこで重要なポイントとなるのが自己PRなのです。
とはいえ特に就活が本格化する前であれば、「インターンシップの自己PRをどう書けばいいのか」というイメージはイマイチ湧きにくいものだと思います。そこでこの記事では、インターンシップにおいて自己PRが重視される理由から、インターンシップでの採用率を高めるための自己PRの考え方、ちょっとした工夫で相手に良い印象を与える書き方まで解説。インターンシップの選考通過できる、効果的な自己PRの書き方を学んでいきましょう。
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就活スタートダッシュ!インターンシップで成功するための基本ガイド
- インターンシップにおいて自己PRが重要な理由
- インターンシップの自己PRで見られているポイント
- インターンシップの自己PRを書くための準備
- インターンシップで選ばれるための自己PRの書き方
- インターンシップの自己PR例文
- 自己PRを作成したら添削してもらおう
- インターンシップの自己PR動画対策
- インターンシップの自己PRは本選考でも役立つ
- まとめ
インターンシップにおいて自己PRが重要な理由
インターンシップの選考において自己PRが重要とされるはなぜでしょうか。その理由は企業がインターンシップを行なう動機にあります。企業にとって、インターンシップは「就活生の間で自社や募集職種の認知度を高める」ために実施します。また「自社で活躍してくれそうな学生とのつながりを持つ」「実際に仕事を体験してもらい、希望や適性をお互いに理解することで本採用後のミスマッチを防ぐ」といった目的もあります。
つまりインターンシップは企業にとっても“お試し”ではありますが、明確な目的を持った上で行なわれています。だからこそ、選考においても「なぜ自社のインターンシップに参加しようと思ったのか」という目的が重視される傾向にあります。そうした動機や意欲をアピールできる大きなポイントが「自己PR」です。
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自己PRと志望動機との違いは?
自己PRと志望動機、いずれも頻出の質問ですが、以下のような違いがあります。
■自己PR
企業に自分の強みや採用するにあたっての魅力を伝える質問項目です。意欲よりもメリットを伝えることに重きが置かれています。
■志望動機
なぜ入社(インターン)への意思があるのかを伝える項目です。自己PRと比較すると意欲が大切な項目です。
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インターンシップの自己PRで見られているポイント
ではインターンシップで採用されるためには、どのような自己PRを書いていけばいいのでしょうか。効果的な自己PRを作成するための第一歩として、インターンシップの選考において、企業がどんな点に注目して自己PRを評価しているのかを知っておきましょう。
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インターンシップへの意欲
先に述べた通り自己PRにおいて企業が知りたがっているのは、「なぜその企業のインターンシップに参加したいのか」ということです。自己PRを考える際には、「インターンシップ参加への意欲や、『インターンシップを通じてどんなことを学びたいか』をしっかりアピールする」ことを、目的として常に意識しておきましょう。
またインターンシップに参加する就活生には、実際にインターンシップが始まった後の業務における積極性や行動力も期待されています。意欲だけでなく、「インターンシップにおいても自主的に動く心構えがあること」も伝えられると、より採用につながりやすくなります。
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価値観や人間性が社風にマッチングするかどうか
本採用の選考と同じようにインターンシップの選考においても「自社の社風や雰囲気、仕事内容に合う人物かどうか」は良くチェックされるポイントの1つといえます。
「就活生の持つ価値観が自社に合っているか」「企業理念や目標を共有できそうか」といった面も見られるため、企業の理念や社風などとリンクした内容の自己PRは評価されやすいです。
ただし、アピールが必要だからといって、見栄を張り過ぎてしまうのは逆効果。自分をより立派に見せたいあまりに虚偽の内容を混ぜてしまうと、インターンシップ開始後に企業側と就活生側の認識にギャップが生じてしまい、お互いにとって損失やトラブルにつながるおそれがあります。良い印象を与えられるよう伝え方などは考慮しつつも、飾らない自分自身を見せていくことを大切にしていきましょう。
能力やスキル
インターンシップの採用であっても、その企業のビジネスや仕事に関わるスキル・実績はやはり評価される傾向にあります。特に、成果物や受賞歴など、形として残っている具体的な実績があれば、積極的にアピールしていきましょう。
とはいえ、本採用より早い時期に行なうインターンシップの選考では、必ずしも関係するスキルや経験が重視されるわけではありません。むしろ「“人に分かりやすく伝える力”があるかどうか」がより重視される場合も多いのです。自分の強みを棚卸しすることも大事ですが、後述する書き方も押さえながら内容が分かりやすい・読みやすい自己PRを作成することを第一に心がけましょう。
インターンシップの自己PRを書くための準備
企業が自己PRで見ているポイントを押さえたところで今すぐに自己PRが書けるようになるわけではありません。いきなり自己PRを書こうとすると、「どこからどう書けばいいのか分からない」という事態に陥ってしまいがち。
そこで重要になるのが「書くための事前準備」です。一見遠回りに思えるかもしれませんが、ここで紹介する準備を事前に行なっておくことで、結果的に自己PRをより分かりやすく、よりスピーディーにまとめやすくなります。
企業やインターンシップの詳細について調べる
いくら“お試し”とはいえども自社にマッチングするような人材を企業が求めていることに変わりはありません。企業としては、インターンシップの募集だとしても、自社のことや、インターンシップの内容についてあまり知らなそうな就活生を採用しようとは思わないもの。
次に説明する2つのステップを円滑に進めるためにも、興味のあるインターンシップを見つけた後は、企業の事業や動向、インターンシップを開催する背景などの調査を怠らないようにしましょう。
インターンシップの目的を明確にする
すでに何度も言及している通り、インターンシップの選考においては動機や意欲が重視される傾向にあり、「インターンシップへの熱意や目的を具体的に、明確に説明できるかどうか」がカギになると言っても過言ではありません。
その企業のインターンシップに興味を持ち、参加したいと思うまでには、何かしらのきっかけや理由があるはずです。それらを「何となく」で終わらせず、しっかりと掘り下げて、人に伝えられるまで言語化していくことを目指してみてください。目的を言語化していくなかでアピールできそうな強みや、それを裏付けるエピソードなども見えてくることでしょう。
企業の視点に立って自分の強みを考える
エントリーシートなどの自己PRの作成にあたって欠いてはならないのが自己分析です。自分にはどんな強みがあるか、過去に取り組んできたことやその結果を振り返って抽象化し、結論として一言で表現できるようにしましょう。
<例>
忍耐力、継続力、コミュニケーション力、行動力、リーダーシップ、主体性など。
※これらが正解とは限りません。
しかし、自分の強みや実績を明らかにするだけに留まっていては、効果的なアピールになるような自己PR作成は難しいでしょう。採用される確率を高めるにはさらに一歩踏み込んだ分析が求められます。というのも、そもそもインターンシップの実施や採用は、企業にとっては本採用と同じようにコストのかかる行為です。
採用される確率を高めるにはさらに一歩踏み込んだ分析が求められます。というのも、そもそもインターンシップの実施や採用は、企業にとっては本採用と同じようにコストのかかる行為です。
それでも行なっているのは、前述のような「認知度アップ」「就活生とのつながりを持つ」「本採用後のミスマッチを防ぐ」といったメリットがあると見込んでいるからであり、当然、採用する就活生がメリットをもたらしてくれることを期待しているからでもあります。
だからこそ下記のように考え、企業について調べたデータと、目的を明確化するなかで掘り下げた自身の動機や強みをかけ合わせる視点で自己PRを練っていくと、採用される確率をグッと高めることができるでしょう。以下の2点を考えながら進めていきましょう。
- 自分をインターンシップで採用すると企業にとってどんなメリットがありそうか
- 企業のメリットにつながる形で、自分の強みをどのようにアピールできそうか
インターンシップで選ばれるための自己PRの書き方
ここまでしっかり準備を行なっていれば自己PRに書く内容に関して悩んだり、つまずきを感じたりすることは少ないと思います。しかし、せっかく内容が固まっても、書く際のテクニックやコツを全く意識せず、自分の書きたいように書いてしまうのは非常にもったいないことです。実はちょっとした書き方の違いだけでも、選考を通過する可能性を高めることにつながります。
ここからはあなたが懸命に考えた自己PRを、さらに印象良く見せるための書き方をご紹介します。
結論から書く
どれほど魅力的なエピソードやアピールポイントを持っていて、どれほど企業側の視点に立った自己PRを考えたところで、肝心の内容や意欲をしっかりと理解してもらえないことには意味がありません。
エントリーシートをはじめ、自己PRを記入する欄はスペースが限られていることが多く、長文を書くのは難しいというのが事実。考えたままに自己PRを書き連ねてしまっては、企業にとっても情報が読み取りにくくなってしまいます。だからこそ限られたスペースで「結論や最も伝えたいポイントを最初に書く」書き方を実践してみましょう。要点がしっかりと伝わりやすくなる上に、読みやすい文章にまとまり、好印象も持たれやすくなります。
さらに「結論ファースト」はビジネスシーンでも多用される伝え方であるため、自己PRの時点でこれを意識しておくと、「業務上においても簡潔に情報を伝える力がある」というアピールにつながるメリットも期待できます。まずは結論から述べる文章構成方法や、自己PRの良い例として提示されている例文などを調べ、
- どんな文章が「結論ファースト」と言われているのか
- 自分が読みやすい・分かりやすいと感じた文章は、どのような構成・表現で書かれているか
と考えるところから始めると良いでしょう。たとえば、よく知られている文章構成の一例として、「PREP法」というものがあります。これは、下記の流れで展開する、シンプルながら伝わりやすく、汎用性も高い方法です。
- 結論(Point) 例:私の強みは◎◎です。
- 理由(Reason) 例:その理由は、◎◎だからです。
- 具体例(Example) 例:学生時代に◎◎という経験をしました。
- 結論(Point) 例:以上のことから、私の強みは◎◎であると考えます。
こうしたテクニックも活用しつつ、「初めてこの文章を読む人にも内容が理解できるか」を意識しながら、自己PRをつくっていきましょう。
具体的なエピソードを伝える
強みをアピールするにしろ、熱意を伝えるにしろ、その根拠となって説得力を高める具体的なエピソードは、非常に重要な要素です。
- どのような経験から、今アピールしている強みを得たのか
- その強みをどのように活かし、どんな成果を得たのか
- どんなきっかけでインターンシップに参加しようと思ったのか
といったことが説明できると、企業側により深く納得してもらえるだけでなく、自己PRを「自分だけの唯一無二のもの」にして、ほかの就活生と差別化を図れるようになります。自己PRにおいては、伝えたいポイント(結論)と必ずセットで、リンクするエピソードを簡潔にまとめるようにしましょう。
必要な内容だけに絞る
自己PRに限った話ではありませんが、エントリーシートや履歴書などに、伝えたいことの全てを詰め込む必要はありません。むしろ、情報を詰め込みすぎると読みづらくなってしまい、あまり良い印象を与えられなくなってしまいます。
選考書類の時点で全ての内容を書いてしまうと、面接に進んで面接官から質問された際に、話を広げたり、アピールしたりすることが難しくなってしまうおそれも。一通り自己PRを書き終わったら、「必要以上に内容を詰め込みすぎていないか」をチェックしてみてください。
ただし、読みやすさに気を取られるあまり、伝えるべき内容まで削ってしまって、選考する側が自己PRの要点自体を理解できなくなってしまっては元も子もありません。「内容を削りすぎていないか」も同時に意識しながら、過不足なく、バランス良く文章を調整することを心がけましょう。
調整の基準としては、先に挙げた「初めてこの文章を読む人にも内容が理解できるか」という点にプラスして、「面接で直接自己PRを伝える際に、面接官に事前に理解していてほしい情報が伝わりそうか」なども考えてみることをオススメします。
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インターンシップの自己PR例文
以上の内容を踏まえての例文になります。
<例>
私は目標達成に向けた計画性に自信があります。大学ではサークルに所属してテニスをしていましたが、目標として「●●という大会で上位入賞する」という目標を立てていました。当初は実現の難しい目標でした。それでも自分の強みを磨き、大会でシード権を獲得していた選手の特徴を分析して試合に臨んだことで、優勝こそできませんでしたが2位に入賞することができました。将来のキャリアを考えていた際、御社でも入社間もない社員の方が高い目標に向けてチャレンジをしているカルチャーがあることを知りました。興味を持っていく中で、自分自身も高い目標に向けて仕事に挑戦していきたいと考えるようになりました。御社への理解を深めるためにも今回のインターンシップに参加したいと考えています。インターンシップでは社員の皆様のお力を借りながら、高い目標を設定し、達成に向けて取り組んでいきます。
自己PRを作成したら添削してもらおう
一度作成してみたインターンシップの自己PRはそのまま完成にするのではなく、一度誰かに見てもらうとよいでしょう。自分だけでは気づけなかった改善ポイントに気づくことができ、インターンシップの通過率をより高めることができます。添削してもらう相手は誰がよいのでしょうか?
就活を終えた大学・アルバイト先の先輩
一番気軽に相談しやすいのは、既に就職活動を終えた大学やアルバイト先の先輩です。特に年次や学年が1つ上の方であれば、
- インターンの先行を経験してから1年以内
- 社会人になる前のタイミングで、大学の単位を取り終えている
可能性が高いため、添削・相談してもらうのに十分な時間を確保してもらいやすいです。注意点としては、時期と相談相手のの進捗によってはまだ就職活動を終えていない可能性があること。相手の進捗を考慮しながら相談するようにしましょう。
OB・OG訪問した先輩
OB・OG訪問した際に知り合った社会人の先輩に依頼するのも一つの手段です。特に人事を経験している先輩であれば有意義なアドバイスを期待できるでしょう。一方で、気を付けたい点もあります。まず社会人かつ赤の他人である以上、相手の時間をもらうという行為には相応の責任が伴います。学生気分でコミュニケーションをとって信用を失わないように注意しなくてはなりません。
また、エントリーシートを提出する企業と添削してもらう先輩の所属する企業との関係性などにも配慮する必要があるでしょう。例えばですが、「質の高いアドバイスを期待して、OB・OG訪問した先輩の所属企業には応募するつもりがないのに、競合・同職種のエントリーシートを添削してもらう」などは不信感につながるかもしれません。
学生時代に知り合った社会人の先輩と、長い社会人生活でまた一緒に仕事をする機会は意外とあるもの。そして社会人にとって信用は大きな資産です。一時のために今後ついて回る信用を落とさないように気をつけましょう。
家族や親戚
両親や親戚など、身近な人に相談・添削してもらうのもよいでしょう。
インターンシップの自己PR動画対策
企業によっては自己PRを書類形式ではなく動画形式での提出を求められるケースもあります。以前から採用している企業はありましたが、新型コロナウイルスの影響で増加しています。基本的に書類形式での自己PRと求められることは変わりませんが、動画ならではの対策も合否に影響を及ぼす可能性があるので把握しておきましょう。
姿勢・声など第一印象に関わる態度にこだわる
自己PR動画は書類では見えなかった学生のリアルな姿を少しでも捉えようとするつもりで企業が目を通している可能性が高いです。録画する際は事前に用意した自己PRをただ読み上げるのではなく、しっかりとした姿勢・声で企業側に自己PRを伝えるようにしましょう。万が一録画が一発撮りなどでも大丈夫なように、自分のスマートフォンなどで録画して、何度も練習するとよいでしょう。
熱意を伝える
自己PR動画でも何よりも重要なのは企業に熱意を伝えること。インターンシップ選考においては企業も学生をある程度絞っていく中で、評価が横並びになり慎重に検討することがあります。そうした際に最終的な合否を勝ち取る可能性が高いのは企業により熱意が伝わっている学生です。もし自分が企業の人事だったら、インターンシップ参加への熱意があるように見えるか、練習する中で確認していきましょう。
インターンシップの自己PRは本選考でも役立つ
新卒採用よりも動機や目的、意欲が重視されるインターンシップ募集においては、「結論ファーストで分かりやすくまとめながらも、意欲や熱意が伝わる文章」が採用につながるカギとなります。
一方で作成の手順においては、企業の視点に立った自己分析や文章構成の考え方など、新卒採用に向けた自己PR作成に通じるポイントも、実は多く存在しています。
せっかくインターンシップへ参加できるチャンスがあるのであれば、インターンシップ募集に向けた準備も就活全体のチャンスと捉え、積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
インターンシップは、自分の就活の軸をより具体化したり、志望の業界や企業に就職しやすくなったりするきっかけになり得ます。「就活の一歩」を踏み出す点でも、自己PR作成に力を入れることが重要です。インターンシップへの参加経験はもちろん、応募経験も就活に大いに役立ちます。この記事を参考に、自分のこれまでの経験や強み、書き方もしっかり押さえて、志望したインターンシップへの採用を目指してください。
インターンシップ面接では何を見られている?質問例や準備のコツを解説 - 「エンゲージ 会社の評判」就活ガイド
企業の口コミを確認して就活で活用!入社後のミスマッチも防げます!
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- 企業評価を参考に、人事の目に留まるエントリーシート作成
- 先輩社員の口コミを元に、セミナーや面接で質問
- 気になる企業比較で、志望企業の強みと弱み分析
- 入社1年目の先輩社員の口コミチェックで、入社後をイメージ
※自社調べ(2024年3月時点 口コミ掲載数・口コミ掲載企業数)