転職活動の場合、履歴書と一緒に職務経歴書の提出を求められるケースが大半です。しかし、いざ書こうとすると意外と難しい……なんてことはないでしょうか。
「履歴書と職務経歴書で書くべきことはどう違うの?」「うまくアピールするコツは?」「実績と言われても何を書いたらいいのかわからない」「そもそも実績と呼べるようなものがない」など、お悩みもさまざまだと思います。
そこで今回は、多くの転職者を悩ませる職務経歴書の実績の書き方について徹底解説!ケース別の書き方や職種別の例文などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。面接官から興味を持ってもらえる経歴書に仕上げましょう!
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内定につながる「実績」の書き方
意識すべきポイント
職務経歴書とはその名の通り、これまでに経験してきた職務について記載するもの。しかし、仕事内容や勤務先の概要をそのまま書くだけではアピールになりません。最も重要なポイントは、自分自身のスキルや実績が「企業にとってメリットがある」と思ってもらえるようにすること。求人情報などを読み込み、企業が求めている人材像を理解してから書くとよいでしょう。
その他、職務経歴書において企業が注目するのは下記のようなポイントです。
- 任せたい仕事に見合う実務能力があるか。
- どのように工夫・努力して仕事に取り組んできたか。
- 仕事上での強みは何か。
- どのような実績をあげてきたのか。
- 今後、どんな仕事をしたいと思っているのか。
上記を意識しながら、A4用紙1~2枚分にまとめましょう。
どんな実績を書くべきか
どんなに素晴らしい実績があっても、応募先企業が求めるものに合致していなければ意味がありません。前述の通り、企業が今回募集する人材に期待している要素を汲み取り、そこに合わせた実績を強調するようにしましょう。
たとえば、法人営業の経験者を募集している場合。人事担当者が注目するポイントは、自社の商材や営業スタイルとの親和性があるか、その中でどれぐらい成果をあげられそうか、ということです。
そこから逆算すると、職務経歴書に書くべきことは「これまで取り扱った商材は何か(取扱製品、サービス)」「どんな顧客を担当したか(新規顧客/既存顧客、業種)」「どんな実績をあげたか(売上、件数、社内表彰)」といった部分。取り扱った商材や営業スタイルが応募先企業のものに近しければ、即戦力として評価が高まる可能性も高いでしょう。
また実績に関しては、可能な限り定量的に書くことをおすすめします。「売上」「達成率」「前年比での成長率」「シェア」「コスト削減率」「全社でのランキング」など、数字で表現できる指標をピックアップするとよいでしょう。
その際に気をつけたいのは、読み手に数字のすごさが伝わるように書くこと。「売上○円→売上○円(達成率120%)」「シェア○%を実現(全社平均○%)」など、何かと比較して見せるのがおすすめです。なお、実績には結果だけでなく、結果を出すために何を工夫したかも具体的に書いておきましょう。
実績が少ない場合はどうする?
経験が浅く、目立つ実績がまだ少ない場合
初めて就職をしてから3年~5年程度の第二新卒の場合や、今の仕事に就いて日が浅い場合。実績と言えるものが少なく、書けることがないというケースもあると思います。その場合は「何をしたか」という部分よりも「どのように取り組んだか」に重点を置いてアピールしましょう。企業側も、経験が浅い方へ過剰に実績を求めることはしないはずです。意欲を持ち、創意工夫しながら仕事に取り組む姿勢を示すことが重要です。
たとえば販売職を経験した第二新卒の方で、営業職への転職を希望しているなら、「1日○名のお客様に対応しました」とだけ書いてあっても、営業職の中でどうそれまでの経験が活かせるのか企業側は判断できません。
しかし、「○○なお客様には××をおすすめし、△△なお客様には□□に配慮するなど、相手に合わせた対応を心がけました」「そのために一度来店したお客様の特徴をノートにまとめ、次回来店時に適切な対応ができるようにしました」「その結果、私を指名してくださる常連さんがつくようになりました」といったことが書いてあればどうでしょう。未経験の営業職に就いても顧客との関係性づくりが上手にできるのではないか、といった評価につながる可能性が高まるのです。
定型業務が中心で、実績を提示しにくい場合
決められた仕事を、毎日コツコツと繰り返すタイプの仕事の場合。目立った実績や数字での評価などが示しにくいケースもあるでしょう。しかし、ルーティンワークの中でもアピールになる要素は多くあります。なぜなら、毎日同じ成果を時間内に収めるという能力は、業務遂行において非常に重要になるからです。「定型業務だから」と諦めるのではなく、ご自身が日々行なっていることを棚卸ししてみましょう。
例えば納期交渉を行なったり、他の人と分担して仕事量を調整したりと、時間内に仕事を終わらせるために工夫していることはありませんか?手間を削減するために工夫していることは?イレギュラーやミスを出さないように心がけていることはないでしょうか?小さなことでも構いませんので、日々の仕事の中で意識しているポイントや、なぜそれを行なっているのかを具体的にしてみましょう。工夫改善しながら仕事に取り組む力があるとわかれば、企業からの評価も高まるはずです。
正社員経験がない場合
「アルバイト経験しかない」ということが気になって、なかなか書き進められないという方もいらっしゃると思います。しかし「アルバイト経験のみ」という事実をネガティブに捉えすぎる必要はありません。応募先企業のビジネスに貢献できるか、という視点で書くことは正社員経験があるケースと変わらないので、まずは自分自身の経験を分解してみましょう。
例えば、レストランでの接客アルバイトを行なっていた場合。 「イタリアンレストランで、富裕層のお客様を相手に接客してきました。マナーに厳しいお客様やグルメ通のお客様も多く来店されたため、挨拶や言葉づかい、料理の知識などを自主的に勉強しました」といった内容が書かれていれば、「高度なマナーを駆使した接客ができる」「仕事に必要な知識を、自主的に学ぶ意欲がある」「富裕層のお客様と関係を構築できる」といった能力をアピールできます。
正社員、契約社員、アルバイト……といった雇用形態にかかわらず「何を、どのように工夫してきたか」「それはなぜか」といった点が伝われば、立派な武器になるのです。
職種別の自己PR例
営業系
ポイント
営業系の場合、取り扱った商材や顧客企業の概要、件数などを具体的に書くことが重要です。それによって人事担当者は「自社で活躍できそうか」を見極めます。またアピールポイントに関しては、「直近の実績」と「達成率」が注目されやすい指標。その他「成約件数」「社内表彰実績」などで特筆すべき実績があれば、ぜひアピールしてください。 景気の影響などで実績が記載しにくい場合は「対前年比実績」「部内順位」「トピックス的な受注」など、アピールしやすいところを強調しましょう。
事務系
ポイント
事務系の場合、業務内容が広範囲にわたることも多いと思います。細かい仕事も漏れがないよう、丁寧に記載しておきましょう。特に、募集情報に記載されている業務内容の中で経験があるものは、忘れずに書いてください。即戦力であることをアピールできます。
販売・サービス系
ポイント
どんな店舗の経験があるか、は読み手が注目しやすいところです。業態や店舗の従業員数などをおさえておきましょう。また、仕事における創意工夫を記載するのは他の職種と同じ。ここではアルバイト育成の話題を取り上げていますが、他にも「顧客評価」「社内コンテスト実績」「販売・接客の工夫」などもアピールポイントとしやすい内容です。「○年連続表彰」など数字で表現できるものがあれば、ぜひ記載しておきましょう。
エンジニア系
ポイント
業務システム開発経験をあげる場合、「業種/種類」の形で書いておくとわかりやすくなります。ITエンジニアに限らず専門技術が必要な職種の場合、業務知識は重要ポイント。ぜひ明記しておきましょう。
まとめ
「具体的・定量的な成果」「仕事上の工夫」がポイント
職務経歴書の書き方、特に「実績」のアピール方法についてご紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。
職種や状況によって記載できる内容は変わってきますが、どんな場合でも「具体的・定量的な成果」「仕事上の工夫」を書くことが重要であるとご理解いただけたと思います。
職務経歴書は決まったフォーマットがないため難しく感じますが、うまく使えば大きな武器にもなるもの。ぜひ、ご自身の魅力を最大限に引き出せるよう作り込んでみてください。
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