新たな成長ステージへ向かって
近年の景気低迷は徐々に回復の兆しが見られるものの、依然として厳しい状況にあります。造船・海運事業を取り巻く環境も著しく変動しており、世界的に競争が激化する中、コストと品質の両面で高い競争力が求められています。
当面の課題として、ものづくり機能のある造船セグメントと連携し、艤装品の内製化および外販に貢献することが挙げられます。 現在はハッチカバーの内製化に着手していますが、今後は外販に向けて営業、設計、調達、製造、アフターサービスまでの一連の事業を担う事業体を目指します。 さらに、船舶、海洋構造物、車両などの設計外販に向けて活動を開始します。 また、現存船に対するバラスト水処理装置の搭載義務の開始(2015年一部義務化予定)に伴い、2015年以降は改造工事の需要が高まる見込みです。 これをビジネスチャンスと捉え、常石造船修繕本部と連携するなど、装置取付けの改造設計を請け負う体制を整えています。
景気の先行きの不透明感が強い経済環境の中、方向性が見えにくい時代を生き抜くためにも、グループ各社との連携を深め、環境技術、船舶技術のさらなる向上を目指し、造船事業の一翼を担う企業として、私たちは新たなステージに向けて力強く前進してまいります。
代表取締役社長/黛 敏
(Mayuzumi-Satoshi)