東海道新幹線を安全に走らせるために、新幹線が走っていない深夜の時間帯に毎日約3,000人もの人たちが線路のメンテナンス(保線作業)を行っています。地下鉄を含めた日本の鉄道全体、また、作業員や作業内容を管理する方々を含めると10,000人を軽く超える方々が関わっているでしょう。こうして目立たぬところで鉄道の安全運行の為に日々働いている人たちの業務を支援することを目的に、私たちはシステムを開発しています。
私たちの特徴は、現場での業務を深く理解した上で、顧客に論理的な裏付けを提供しながら業務の改善を支援することです。その為に因果関係を重視する工学の考え方を活用しています。また、実際の改善を実現するために、ツールとしてIT技術を使用します。業務理解、工学の知見、IT技術の三本柱を所有していることが我々の強みであり、お客様からいただくご支持の源泉でもあります。
私たちが1990年代の後半に開発した保線作業を支援するシステムである「保線管理システム」は、各保線マンに蓄積された経験に基づく暗黙知により支えられていた保線業務に対して、共通化、効率化、暗黙知の形式知化などもたらしました。保線業務の最適化への道筋を示すことで、保線業界にイノベーションを巻き起こしたのです。それ以降、改良を続けながら保線管理システムを各鉄道会社に納入させていただき、シェアトップの立場を維持しています。