最先端産業・研究を支える縁の下の力持ち
ガルバノスキャナは、ガルバノモーター先端のレーザー光反射鏡(ガルバノミラー)を2軸(X/Y)、場合によってはレンズを3軸目(Z)で制御することによってレーザー光をピンポイントで照射するための制御装置です。
「レーザー加工」や「マーキング」など、現代の精密加工技術を支える心臓部であるとともに、「共焦点顕微鏡」など最先端の科学研究用機器にとっても無くてはならない機構です。近年では「リモート溶接」や「3Dプリンタ」などの最先端レーザー制御技術でも広く活躍していて、まさに社会の今と未来を支える基幹テクノロジーといえるものとなっています。
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ガルバノスキャナの使用例 『レーザーマーキング』
レーザーマーキングは、対象物にレーザー光を照射して表面を溶かす、焦がす、剥離する、酸化させる、削る、変色させることでロゴや商品名、シリアル番号や型番などを印字する方法です。レーザーマーキングは「マスク式」と「スキャン式」の2種類に大別できますが、ガルバノスキャナはスキャン式の心臓部としてなくてはならない存在です。 ※レーザーマーキングは数ある使用例の一例です。
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ガルバノスキャナの原理
ガルバノスキャナの基本的な仕組みはとてもシンプルです。X軸・Y軸それぞれのレーザー光反射鏡「ガルバノミラー」をモーターで適切な角度に回転させることでレーザー光を狙った位置に照射します。モーターの回転角度制御の精度が高いほどより精密な位置制御が可能となるため、その精密制御にガルバノメーターの原理が応用されています。