当塾での勤務期間:3年間
大学院博士課程修了後、ポスドクの3年間
1.当塾へ応募しようと思ったきっかけを教えてください。
大学院の博士課程を修了した後、東京のいくつかの大学で非常勤講師をしていましたが、雇用が不安定なので、比較的安定して授業のコマ数を持てる学習塾を探していました。受験勉強からはすでに遠く離れていましたが、勉強は好きだったので、何とか昔の勘を取り戻そうと考えていました。センター南の近くに住んでいたこともあり、応募を決めました。
2.当塾の良いところを教えてください。
一番は「働きやすさ」だと思います。他の塾でも教えたことがありますが、授業時間以外での作業(授業開始前や開始後の作業)が多かったです。その点、理数個別指導学院は、不合理に無駄な時間を講師に要求しません。もちろん、それは準備しなくてよい、ということではなく、「授業に対してきちんと準備ができていれば、それでよい」ということです。これは気持ちのよい雰囲気でした。
3.当塾で一番印象、思い出に残っていることはありますか。
生徒の表情が変わっていくのが、心に残っています。最初、漠然としたプライドや自己防衛の意識を持っていた生徒と関係性を築いていく中で、私が生徒を信頼して、生徒が私を信頼し始めたとき、顔つきや表情が変わっていきます。この経験は取り換えのきかないもので、私の教育の原風景になっています。
4.当塾で学んだことはありますか。
やはり勉強の「指導法」です。当たり前ですが、自分で問題を解くことと、生徒に問題を解かせることの間には、大きな壁があります。その壁をどう突破していくのか、ということを理数個別指導学院で学びました。わたしは最初、島田先生に研修を受けたときに、一度、「不合格」になりました(笑)。たしかノートの細かいミスを見逃していたのだと思います。実際に教え始めて、そういう一つひとつのことが大事だということを痛感し、いまではあの時の「不合格」がよかったと考えています。
5.現在のお仕事について教えてください。
大学で教員をしています。仕事は「教育」と「研究」の二つに分かれます。私の場合、教育も研究も好きなので、毎日の仕事が充実しています。学生に知識を教授するだけではなく、学生の好奇心や人間性を育むことを日々考えています。研究領域がちょっと小難しい「哲学」という分野なので、なるべく分かりやすく伝える努力をしています。毎日、大学の研究室に行って、文献購読や論文執筆、授業や面談を行なうのがルーティンワークです。
6.現在の仕事に当塾で学んだことがどう活きていますか。
大学教育は「成果」が見えにくいところがあります。そもそも「受験」のようなゴールがありませんし、学生の到達度の評価も、その授業を担当している教員に任されます。しかし、学生にとっては、やはり「目標」が必要です。理数個別指導学院では、いかに目標を設定して、そこに向かって手段を構成するのか、ということを学びました。現在の職場でもこの経験は授業設計などに大きく活きていると思います。
7.これから当塾で働こうと思っている学生に一言お願いします。
理数個別指導学院で教えるのは、余計なストレスがないと思います。仕事にはストレスがつきものですが、本来なくてもよいストレスは妨げになりますよね。教室の先生方が授業に集中できる環境を整えてくれます。昔、教えていた生徒の状況(受験のことなど)をいまでもたまにメールで教えてくれます(すでに卒業して「先生」になっていたりします!)。理数個別指導学院はそういう「つながり」を大切にする場所です。ぜひ、新しいことにチャレンジしてみてください。
編集部より追記
先生の著書は大学入試問題や大学入試用問題集でも使用されています。一部をご紹介します。
◆<普遍性>をつくる哲学:「幸福」と「自由」をいかに守るか 岩内 章太郎 NHK出版(NHKブックス) 2021年6月
◆新しい哲学の教科書:現代実在論入門 岩内 章太郎 講談社(講談社選書メチエ) 2019年10月