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田原牧場、第二創業期。
私が目指すこと。


乳牛からはじめ、40年も牛と向き合ってきた田原牧場のオーナー田原さん。今は、近江牛の専業農家として、近江牛の一貫経営を行っている。今回、今後20年に向けて、経営体制の強化を行うという。田原さんにその志と構想を聞いた。



田原さんにとって、牛作りとは?

いきなりですねw。それに回答できるかとても難しい質問です。

私にとっての理想の牛とは?という質問に変えせていただいてもよいでしょうか?私にとっての理想的な牛って、「芸術品のような牛」だと思っています。日々の牛作りを通じて、芸術品をつくるように牛づくりができたらと思っています。

もちろん、それは理想です。過去には、10段階評価で、8とか7といったレベルの評価を得られる牛をつくれたこともありました。ただ、今は6くらいだと思います。

8とか7といったレベルの時は私は現場につきっきりでした。ただ、それ以降、すこし現場から離れ、経営という立場になるように意識していた時期がありました。でも、そうすると、途端に牛のレベルが落ちてしまったのです。

これは決して、従業員が手を抜いていたとかではありません。ひとえに私の指導が十分ではなかったからなんです。なので、今はもう一度現場に回帰し、ゼロから牛づくりをやるつもりで取り組んでいます。

えっ?そういう風に「芸術品としての牛」と思うようになったきっかけですか?それは、品評会とかで、すばらしい牛をみた時に、「ああいう牛を私もつくりたい」という憧れをもつようになってからですね。

牛に携わり長い時間を過ごされてると聞きました。

私は、牛に携わって、もう40年になります。はじめは乳牛からはじめ、途中で、肉牛に事業転換しました。

周囲をもても、2代目や3代目という方が多い中で、創業、ゼロはじめて40年牛に携わってる方は、あまりいないかもしれませんね。近江牛では非常にめずらしいと思います。

まあ、なんでここまでやれたかというと、本当にただただ牛を育てるのが、「好き」という一言につきると思います。しんどいなーとか思っていたら、ここまでできませんね。



田原牧場をどういう牧場にしたいとお考えですか?

今の夢は、「田原牧場を、日本で一番の近江牛の生産農家にする」です。

今の状況では、できてない事が沢山あるで、こんな事をいうのは恥ずかしいのですが、40年間、牛と向き合う生活をずっとしてきたことで、やっと、こういう夢を言葉にできるようになりました。

日々の生活にいっぱいいっぱいでこんな夢を語ることはできなかったのです。が、今やっと、本来やりたかったことができる土壌ができたんじゃないか?って思い始めています。

脱サラして、一人で、数頭の牛から始めた牧場が今は、100頭を超える規模になりそれなりの評価をいただけるようになりました。

育ててきた娘と息子も独り立ちし、この前は、孫が2ヶ月も私の家ですごし、その牛に餌をやってくれて「じいじ、牛さんに今日もご飯あげようね」なんて言ってくれる状況ができたんですよね。

それをみて、最近やっと、今までやってきたことをちゃんと言葉にして自分以外の誰かに伝えることで、私ができなかったレベルの一貫経営ができるのではないか、いや、そういうことをぜひしたい。これからの残りの人生をそこにかけたい。と言えるようになったんです。

ここまでに、相当な苦労があったと。

はい。大変なことも沢山ありました。農家にとって一番重要な買い手が、あるトラブルで、一切つかなくなったこととかありました。そのトラブルは、最終的には、解決したのですが、当時ほど苦しかったことはありませんでした。

相手が、政治を巻き込んだ不正がそのトラブルだったのです。自分がただしいと思いながらも、当時のストレスは厳しかったですね。あれが続いていたら、私も潰れていたかもしれません。

当時の私のやりがいというか原動力は、娘と息子でした。この子たちのためにもがんばらなきゃいけない!という思いで、売れる予定もない牛を育ていました。

ただ、そうした日々も一番根本にあったのは、「おいしい肉をつくれば、きっと多くの人が喜んでもらえる」という思いでしたね。

当時は、そんな想いがあっても苦しい日々でした。でも、娘や息子の笑顔があったからやれたんだと思います。いまはその二人がりっぱな社会人になって、牧場の経営を応援してくれてるのですから、これほどうれしいことはありません。



このタイミングを、第二創業期としたのは、なぜ?

いままでは日々の生活でいっぱいいっぱいでしたからね。もちろんこれからもそうだとは思うのですが、それよりも私がやりたいことって、なんだろう?って思ったら、この滋賀という場所が育んでくれた近江牛というブランドを日本、そして世界にもっと通用するものにしたいという使命のようなものを感じたのですよね。

私は、この土器という場所に生まれて、そこで育ってきました。周囲の人のおかげで私は生きてこれました。近江、土器には、とても肥沃な土地ときれいな空気があります。この土地をつかっって、精魂込めた牛ならば、日本はもちろん世界で喜んでもらえる肉がつくることができるという確信があるのです。

地域の人たちから多大な応援もしてもらっています。だからこそ、もっと近江牛の美味しさをもっともっとしってもらいたい。そういう気持ちですね、いまの私の夢の原動力の1つは。

私の夢を実現することが、地域をはじめとした周囲の方への恩返しになると思っているのです。



理想と現実のギャップってどんなことが?

はずかしながら、夢は大きいですが、できてないことだらけです。

私の性格もあるのですが、0から100まで全部自分でやりたくなってしまうのですよね。

でも、これから私が働けるのは20年もないと思っています。その時に、全部私がやれることはすくない。

だから、私でしかできない仕事に私の力は注いで、それをちゃんと共有できるようにしたいと思っています。

自分がやらなくても牧場経営ができるようにすること。 
自分がいなくてもおいしい牛が生産できるようにすること。

それがいま私がやるべきことだと思っています。そうしなけらば、いまいる100頭以上の牛、いままで応援してくれた周囲の方たちの期待に応えることができないと思うのです。

経営者というか、教育者という感じがします。

うーん。たしかに、私は経営者という感じはまだできてないです。ただ、私自身が40年やってきたことを残したい、伝えたいという想いはとても強いです。

が、教育者なんてちょっとおこがましいw 
ただ、教育をしていきたいという想いの方が強いのかもしれません。

こういうことを言っていいいのかわからないのですが、お金という面でいうと、正直、生産農家というのはそれほど効率的な仕事だとはおもっていません。もっと効率的にお金を稼げる仕事は沢山あると思います。

しかし、なぜ私が、この仕事に魅了され続けてきたか?というと、その奥深さにあるのです。命に向き合うことではじめてわかることがある。その命を育て、命をいただくことで私は生かされているのですからね。奥深いですよ。とにかく。技術的な奥深さももちろんそう。それと同時に、「牛を育て、牛とともに生きる」ということ自体が奥深いと思うのです。

自然を相手にし、過去の蓄積した知恵を毎回試していく。体力的にもしんどいことが沢山あります。牛の出荷までにはおおよそ、3年。一頭の牛が生まれ、出荷するまでには1000日かかるのですよね。

その1000日を1日1日しっかりと過ごすということ自体が、私にとって本当に学びが多く、豊かな日々なんです。この日々の中で成長できるという実感を、ぜひ共有していけたらと思っています。

こう言ってはいけないのかもしれないのですが、儲けというよことより、牛を育てるという日々の中で思うこと、感じること、自分自身が成長できることを大事にしていきたいと思っています。



田原さんが牧場経営で大事にしてることを教えてください。

学び続けること。 
周りの人に貢献すること。 
感謝の心を大事にすること。 
この3つでしょうか。

学び続けること。これは、牛を育てるということは本当に深く奥行きのある仕事なんです。明確な正解はありません。だからしっかりと牛と向き合い、言葉にならない対話をしながら、日々、1瞬1瞬新しい知識と知恵を身につけていく必要があります。昨日正しいと思ったことが、次の日には間違えていたということも毎日のようにあります。ただ、その日々を過ごしている中で時々、確実に「あ、成長できている」と実感できる時があります。その瞬間は、他に代え難い喜びがあります。それを大事に仕事に向きあっていきたいと思います。

周りの人への貢献。私たちの仕事は、特に地域の皆様とのつながりなしにはなりたちません。ですので、率先して、地域の皆様とのつながりや行事には参加していきます。世の中は、こうしたつながりをどんどん希薄化する動きに動いているように感じます。

しかし、ずっと昔から人は場所のつながりを大事にいきてきました。私は、こうした地域のつながりは今後の日本人が生きる中でとても大切なつながりになると思っています。田原牧場は、近江牛という場所に根ざしたブランドを掲げている牧場です。そうしたことからも、地域とのつながりは経営という意味でも重要なこととしています。

感謝の心。私たちの仕事は、「命」を扱う仕事です。牛の命を授かり、育み、しかし、最後にはその命をいただくのが私たちの仕事です。それは重い仕事です。だから、こそ、私たちはその意味をしっかりと受け止め、それを負って仕事をしていかなないといけない。感謝としかいえないのですが、生かされている、生かしてもらえてるということに感謝をし、それ以上の何かを返していきたいというのが、田原牧場の想いです。

今回の採用はそのギャップを埋めるための採用と聞いています、メンバーの方に期待することって?

沢山あります(笑)。

ただ、1つお願いしたいのは、「日本一の近江牛をつくる」という私の想いに共感し、それに力を貸してくれるという事だけです。

それ以外のことは、一緒に考えてほしい。私は、経営者と従業員という区分は全く考えていません。私以上の技術をどんどん身につけてほしいと本気でおもっている。

牧場の経営はそんなにもうかるものではないです。でも、大きなやりがいがあります。私が40年ギリギリながら経営を続けてこれたのはそのやりがいがあったからです。

今回の採用も、2年間の雇用補助があるからできる募集です。正直な話。でも、ある意味私がやってることはベンチャー企業のようなものです。だから、ぜひ、志で繋がってほしいと思う。そして共に汗を描いてほしいのです。もちろん得た利益はできるだけシェアしたい。でもまずは大事なのは牧場経営を一段上にしてもらうことです。

たとえば、私が苦手な管理。IT技術をつかったら、ここはもっと効率化できる。あとは、体力。20年前ほど私の体は動かないです。だから、知力体力という点で、ぜひ貢献をしてもらいたい。

その分私は、経験や知恵を120%共有します。上下関係じゃなく、日本一の近江牛の生産農家、牧場をつくるという夢にのってほしい。



今後、手がけたいテーマは?

まずは、経営体制を明確にしたいです。

1つは現場力の強化。そして、経営管理体制の強化の2つです。美味しい牛を育てるという1点に向けて、ビジネス的にも効率化していきたいですし、より大きい投資をできるためにも利益も稼いでいきたいです。

強い現場と、強い管理体制。それをまず最初の2年でつくりたい。1点目は私の体力面からあまり目が行き渡らなかった点を、若い方の力でより細かくみていきたいと思っています。

2点目は、ITを活用して、より効果的な餌の配合や餌をあげるタイミングなどを蓄積、改善していきたいです。1つ1つをデータ化していきたい。

この両面に、若い方の力が不可欠です。私にできないことをどんどん任せ、どんどん発展させていってほしい。

最終的には、海外への輸出やレストラン経営といった夢もあります。が、まずは農場をより強くしていきたいです。全ての原点は、いかに美味しい牛を育てるか?という1点だからです。

田原牧場の20年後の理想のイメージを最後にお聞かせください。

繰り返しになりますが、「日本一の近江牛の生産農家」です。そしてそのブランドのために、レストランの経営もやってみたい。やはりお客様が喜ぶ顔を直接みたいですからね。

近江牛の美味しさは日本一、いや世界一だと思う。だから、この夢が実現できたら、それは実は、「世界で一番美味しい肉をつくる牧場をつくる」ということにつながっていると思います。そんなことを目指せたら本当に幸せな人生ですね。

でも、いまそれは夢じゃなく、計画なんじゃないかって思っています。夢じゃなくて、やるつもりなんです、ってことなんですよね。

がんばりますので、ぜひ応援してください。
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滋賀県東近江市土器町907-1
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