森の木ファームは、障がい者の就労・生活支援を通じて社会のリ・デザインをする会社です。障がいがある人もない人も共にはたらき共に暮らすことが当たり前となる社会の実現を目指しています。
森の木ファームの提供する福祉サービスの視界は、施設内にとどまりません。一人一人の「はたらきたい」「自分らしい生活をしたい」という思いに向き合うことを通じて、その方を取り巻く環境を、本人にとって心地良いものとなるよう調整を図ります。小さな変化がきっかけで、本人だけでなく周りの人も楽になったということも少なくありません。
私たちの仕事は、目の前の一人一人のケアに真剣に向き合うことを通して、社会の小さな変化に触れらる仕事です。
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~なぜするのか~
障害者福祉は税金で支えられています。社会の豊かさが失われれば、福祉は今の水準を維持できなくなるかもしれません。だからこそ私たちは、障害者福祉事業を通じて社会の豊かさを支えていきたいと考えています。
そのためにも私たちは、働く力のある障がい者を社会の担い手として送り出していく、一般就労への支援に力を入れています。
また、私たちの活動自体が地域を豊かにすることにつながるような商品づくりを目指しています。その成果の一つとして「育てるほうき」があります。「手作りの暮らし」と「障がい者のしごと」と「デザイン」を掛け合わせた商品が評価を受け、2016年のグッドデザイン賞を受賞しました。
またこれからは、障がいの予防につながる取り組みを行っていきたいと考えています。
縮退する淡路島で、障がいを持った方々が健やかな暮らしを続けていくためには何が必要かと問いかけながら、活動しています。
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~どのようにやっていくのか~
これからは社会のあらゆる場面が福祉の仕事につながっていきます。それに応えるためには職員にも、多様な価値観や人生経験を持った方が集まっている必要があります。森の木ファームに定年はありますが、希望をすれば定年年齢を超えてからも働いていける制度があります。正社員10名程度の小さな会社ですが、育休を取得している職員もいます。短時間正社員制度もあり、兼業が認められることもあります。働き方についてはかなり柔軟です。
これからの新しい福祉は、一人の力で実現できるものではありません。チームで実践されていくものです。そのために私たちが大切と考えるのは、「利用者一人一人の気持ちを大切にできる思いやり」と「チームと意識を共有できるコミュニケーション力」です。資格も大切ですが、人柄や人生経験を重視した選考を行っています。
もちろん初めからうまくできる必要はありません。慣れないうちは失敗をすることは当たり前です。失敗はチームとしてフォローしていきます。失敗を重ねて反省することで、人として本当に大きく成長することができると思います。 また、職員が学ぶ機会を保障するため、自己啓発への支援制度があります。