当院は2002年に開業し、現在18年目です。

開業を志すきっかけになったのは、弟の口腔内を見たことです。
私が歯学部の学生の頃、夏休みには広島から熊本へ帰省しておりました。
弟とは七歳違いなので、当時弟は中学生だったと思います。

その弟が、「僕、今歯医者さんに通ってるんだ。ちょっと口の中、見てもらえる？」
と言うので、口の中を見ました。

すると、歯科ではクラウンというのですが、大きな銀歯が入っていました。
それを見たとき、この年頃の子供に、
「こんなに大きいクラウンをいれなければいけないほどの虫歯があるのか」と驚きました。
加えて、そのクラウンの形があまりいいと思えなかったのです。

僕は当時医学生だったので、本当に理解できていたかは難しいところですが、
患者さんのためを考え

「何かほかにできることがあるのではないか？」
「家族の方も含め、皆が納得できる治療方法があるのではないか？」
とう思いが込み上げてきました。

その時に、歯科医として幼いころから慣れ親しんでいる
この地域の方々に貢献したいというのが開業を志したきっかけです。



予防歯科への想い

私自身、大学時代から歯科治療を学んできて、
子供さんに大きなクラウンを入れることに疑問を持ちつつ、
いかにうまく詰めるかということを追い求めて居た時代もありましたが、
卒業後に、歯科医院では悪くなった部分を治療するだけでなく、
予防歯科的な治療を取り入れる必要があると思うようになりました。

そこで開業するにあたり、予防歯科に力を入れたいと思いました。
ただ、自分の志とは裏腹に患者様の層や地域によってニーズは異なります。

当院の特徴は、
小さいお子様から80～90歳代の高齢の方まで幅広い年代の方が通って下さっている、
地域密着型の歯科医院です。

今、人生100年時代と言われていますよね。
100年間歯を持たせるのは、非常に難しい。
ですから、幼い頃から予防をして頂きたいのです。

患者様と地域の方々に、歯は大切なんだよと啓発を続けていきたいですね。

働き盛りの方にも定期的にメンテナンスに来て頂いて、
出来る限り歯を残すよう伝えていきたいと思っています。

また、予防ではなく治療をせざるを得ない方も大勢いらっしゃいます。
その方々に対しては、保険適用外等の高額な治療のご提案も含め、
きちんと機能回復するよう治療していきたい。
自分で噛め、ある程度見た目も考慮した治療をお勧めしていきたいですね。

最近、訪問診療を始めたのですが、訪問に伺うことで大きく考え方が変わりました。
患者様に治療を施して、それで終わりではありません。

患者様の人生はそこから先もずっと続いていくわけです。
人生の在り方というのはとても大事です。

今後の当院の特徴としては、訪問診療も含め、
患者様のライフステージに応じた最適な治療を目指し、
その患者様の人生を長期的に見渡せるような歯科医院になっていきたいと考えています。


求職者、応募者の方へ

当院では小さなお子様から、現役世代、高齢の方と幅広い年代の方が来院されます。
ということは、メンテナンスや治療を通じて、生涯にわたって患者様と関わることが出来るということ。
少し大げさかもしれませんが、患者様の人生に関われる治療と予防ができるのではないでしょうか。
そのためにはスタッフ（歯科衛生士）の力が必要です。
患者様にとって、スタッフ（歯科衛生士）の力は、
歯科医よりも必要とされていると私は思っています。

是非、その誇りと自覚を持って当院にきて頂ければと思います。