みつや琴製造株式会社の採用・求人情報

社員インタビュー

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千葉 琢幹
2015年4月入社
想像力を駆使して木材と向き合っていく醍醐味
元々ギターを作る専門学校に通っていて、就活時に琴製造をみつけたことが、琴への道へのきっかけでした。

琴も木材と弦の組み合わせで音を鳴らす楽器だし、昔に祖母が琴を弾いていたのを見ていたので、
琴自体にも改めて興味を持ちました。そして、就職活動時に人気があって、
自分を含めて20名弱が採用試験に臨んでいたと思います。
その中で自分を選んでくれたという嬉しさもあって、みつや琴製造への就職を決めました。

もちろん琴作りは全くの未経験。ギター作りは機械を使うことが多かったのですが、
琴は手作業が多いのが、ギターとの一番の違いでしょうか。
ただ、トレーニングの意味も含めて、手作業が多かった部分もありますね。
そうして入社から半年ちょっと、練習用の琴を作りながら、いろいろ学びました。

琴の製造は一人で最初から最後まで作り上げるのではなく、3~4人が一つの琴に関わっていく分業制。
製作期間は3~4週間程度。だいたい3~4年くらい経って、ようやく一人前といえるかと思います。
とはいっても、あくまで製造に関して一通りの知見があるという意味での一人前であって、
他のベテランさんと比べると、まだまだと思うレベルですね。
実際のところ、琴の高級品は[材料が高価]な場合が多く、木材の質によって変わりますし、
最高級品ともなると象牙を使ったモノになります。また、高級品になればなるほど、
複雑な加工も必要になったりするので、なかなか手掛ける機会がなく、本当に腕の良い一流の人が作ります。
なので、自分もいつかはそういった高級品を手掛けていきたいというのが今の目標です。
琴の製造は、磨きや龍角製作(弦を通すところ)、飾りの貼り付けなど、いくつかのパートに分かれて、
基本はパート毎に担当していきます。その与えられた担当範囲では、スケジュール管理も
ある程度自分で行えるので、慌ただしく作業が進むことはありません。
ただ、稀に急に発注が入るので、その時はちょっと忙しくなることもありますね。

この仕事の難しくもありやりがいになることは、想像力が必要なところでしょうか。
材料が木材なので、同じ種類の木であっても、片方は削り易くて、もう片方は削りにくいなど、
厳密には一つひとつに違いがあります。そうしたものを加工していく中で「こうしたらどうなるだろう?」
と想像して、その結果をイメージしながら作業を行うのは難しいものです。
ただ、それが上手くハマった時には、良いモノを作ったという実感が得られますね。

琴製造は手作業も多いのである意味"職人"の集まり。でも、昔ながらの「見て覚えろ!」
というのではなく、聞けば教えてもらえるので、その辺りは安心してください。
不思議なもので、同じものを作っても一流の職人と駆け出しの職人では、一目で区別が付くくらい、
明確な差が出るのがとても面白いところだと思います。一流までの道のりは長くなりますが、
いつかは自分も一流と呼ばれるくらいの職人になりたいと思っています。
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