新しい市民社会づくりに向けて、
多くの皆様と共に歩みたい
設立趣旨
1997年11月1日に、私たちが「せんだい・みやぎNPOセンター」を設立して以来、各地でさまざまなサポートセンターが整備され、また特定非営利活動促進法が成立、施行されるなど、日本社会はNPO(民間非営利組織)へ大きな関心を寄せ、活動は急速な広がりを見るようになりました。私たちのセンターも、その大きな動きの一翼を担ってまいりました。
近年、NPO(民間非営利組織)の活動の領域は様々に広がってきています。環境、福祉、文化、災害救援、人権、平和、国際交流、まちづくりなどにおいて、人々の暮らしを支え、また社会を変革していく、市民自身の手による活動が活発になってきております。特定非営利活動促進法の施行などにより、これらのNPO(民間非営利組織)による活動が、新たな社会の担い手として社会に認知され、組織的に自立をした存在として活躍する時代が、ようやく幕を開けたといえるでしょう。
しかし、私たちの世界は、地球環境問題、南北問題、戦争や飢餓、教育問題など、今も様々な問題を抱えています。まもなく迎える21世紀に、私たちはどのような社会に生きることを望むのか、何に価値を置いて社会づくりをするのかを問われています。そして、どのような社会の仕組みをつくりだしていくのがよいか、そこで私たちは何をしなければならないのか、みんなで考え、実行していかなければなりません。
私たちが望む社会は、力あるものを中心とした社会ではなく、生活者の価値と発想を基盤とした、多様性と個人の自律性のある市民社会であり、参加と協働の道が人々に開かれた公正で透明な社会です。このような社会を築くためには、行政と企業だけの働きに頼るばかりではなく、個人の責任に基づく自発的な市民の活動と、それを支え、推進するさまざまなNPO(民間非営利組織)の果たす役割が重要になってきます。
そこで私たちは、様々な市民の公益的社会的活動を支え、NPOセクター全体の発展を願って「せんだい・みやぎNPOセンター」を設立し、今日まで活動してきましたが、ここに、活動の組織的基盤をより一層確立するために、特定非営利活動法人の設立を図ることにいたしました。このセンターは、民間非営利セクターに関わる基盤組織として、情報サポート、コーディネート、マネジメントサポート、調査研究、政策提言などの活動を通して、幅広く地域や分野を越えたNPO(民間非営利組織)の活動基盤強化を図り、新しい市民社会づくりのために、行政や企業とのパートナーシップの形成をめざします。
新しい市民社会づくりに向けて、多くの皆様と共に歩みたいと思います。
1999年2月20日
特定非営利活動法人 せんだい・みやぎNPOセンター
代表理事
大滝精一 加藤哲夫 横須賀和江