2018年11月新たなステージへ
まだ今ほどオーガニックという言葉が社会に浸透していなかった2010年
札幌の中心部、大通の地下でスタートした「粋ラボラトリー」
「オーガニックで豊かに生きる人と世界を創造する」をミッションに掲げ、
現代でいう“粋なはからい”を研究するという想いと共に、
「粋ラボラトリー」は8年間営業してきました。
8年を機に自分たちの役割や責任を考え、
これからの時代は、「粋“ラボラトリー”」の名前があらわす“研究”よりも、
“実践”をしていくことが大切だと気がつきました。
開業当初の2010年。あの頃から願っていた
「持続可能な社会」
精神的に充足され、環境的に持続可能で公正、平和な世界・・・
しかし、今なおこの世界では、貧困やテロでいのちの危険にさらされている人や
毎日のように自らの命を絶つ人、そして住む場所を失われる生き物たちがいます。
日本は経済成長至上主義の真っ只中にあり、なかなか脱却できない現状です。
その結果、人間の経済活動は資源やエネルギーなどの供給面でも、
CO2や有害廃棄物などの吸収面でも、地球の限界をとっくに超えてしまっています。
その現実に、仕事を通じて何ができるかを真剣に考え
私たちが改めて再選択したのは、やはり「食」でした。
そんな折にまさに「いのちのバトン」を受け取ったかのように出会った
宮の森の空きテナント。
この場所を以前使っていたのは粋ラボラトリーの創業者 石田香織がまだ10代の頃に
オーガニックを教えてくれた張本人、故 笛木さんでした。
立地や条件面を超えたところで、この場所でお店を開くことに大きな意味があると感じ
新たなステージへ向かう決意をしました。