生産本部 栃木工場の川島です。
私はもともと品質保証出身で、寸法、外観には人一倍うるさく、めんどくさいヤツでした。(笑)
当社の技術者のみんなは、きっちりと寸法は出してくれます。当たり前ですが・・・
しかし外観は表面粗さを満たす規格に入っているからいいだろ?と図面上は問題がないので、良かったのですが・・・ほんのちょっとだけなんですが、表面の削り面が納得できずに、どうにかならないか、技術者のみんなと全員で話し合いを何度も行いました。
そんな中、アッセンブリのお仕事をいただきました。部品を当社で製作、その部品を当社で組み立てる、初めての試みであり、全員、期待と不安と入り交じりながらもワクワクしました。マシニングでの加工がメインになり、かなりの精度が要求されました。
当然部品寸法は問題なく、組立も順調に出来ていた矢先に、事件は起こりました!
既製品のベアリングを組み込むのですが、1個だけベアリングが入りません・・・
寸法はきっちり出ています。ほぼ中央値でした。あれ?なんで???
刃物の摩耗により若干ですが、表面が荒れていました。もちろん表面粗さは問題なし。寸法もOK。なんで???全員で頭を悩ませました。わずかに既製品のベアリング寸法が他より大きく、ほんのちょっとの組み合わせにて入らない・・・他の組み合わせにしたら普通に入る!こんな事ってあるんだとビックリしました。それは私だけではなく、他の技術者のみんなもビックリしていました。そんなことがあり、寸法精度はもちろんの事、表面の粗さ、見た目も大切だと改めて思いました。加工した本人もその他のみんなも、刃物の条件出しPRGなど、何回も変更、確認してくれました。自分たちが作った品物に絶対の自信を持っていたからこそ、プライドが許さなかったのだと思います。今ではどこに出しても恥ずかしくないきれいな製品に仕上がっています。みんな私に内緒で、技術を磨いています(笑)
そんなことがあり、今では何でも言い合える、けんかも出来る、いいチームになっています。
みんなで一緒に技術を学び、よい製品を作っていく環境が整っています。
日本一の試作工場にする、これが私たち栃木工場の夢であり全員の目標です。