タカコー株式会社の採用・求人情報

外国人の雇用に強みを持つタカコーの源流は、会社の創業にある。現在もグループ内にあるNPO法人「一麦の会」で、早坂社長の父親であるタカコーの創業者が南米に古着を送るなどのボランティア活動をしていた。その縁で、来日した南米の人に仕事を紹介していたのがタカコー創業のきっかけなのだ。

「最初は父もボランティアで仕事を紹介していました。それがどんどん人数が増えていったため会社化したそうです。最初は日系ブラジル人が大半でしたが、リーマンショック後は、東南アジアからの労働者が増え、当社スタッフの多国籍化は今も進んでいます。現在は60カ国の人が在籍し、約1,600人いるスタッフの9割近くが外国籍です」（早坂氏）

外国に住み、そこで働くのには大変な労力がいる。言葉ができないばかりに、買い物にも苦労し、行政からの通知が来ても読めないどころか、各種の手続きさえままならない。
タカコーは、自社のスタッフに『生活基盤』を提供している。

ひとつは、仕事へ行く足。外国人スタッフの大半は車を持っていない。ところが、徒歩圏内で仕事を探すと、職種が限られてしまう。そこで、タカコーでは100台近くの車両を所有してスタッフの送迎を無料で行っている。

もうひとつが、住まい。最近でこそ、家主や不動産会社が外国人に部屋を貸し渋ることも減ったが、タカコーが創業した25年前は、外国人が部屋を借りるのはたいへん難しかったという。
そこで、タカコーが部屋を借りて社宅として外国人スタッフに提供。すぐに生活できるように、冷蔵庫などの家具も用意する。文化の違いで近隣住民とのトラブルが起きることもあり、そんなときも日本でのマナーやルールを丁寧に教えてきた。

「東アジア以外の国の人は漢字が読めません。『エアコンが壊れて暖かくならない』と知らせを受けて部屋に駆け付けてみると、冷房のまま室温を28℃に設定して使っている。これでは暖かい空気が出ないのは当然です。ところが、漢字が読めないから冷房／暖房の切り替えスイッチがわからないんです。外国人が日本で生活するのは、不自由がたくさん。日本人が思っている以上に大変なんです。タカコーは25年間、外国人が日本で住むためのサポートをしてきました」（早坂氏）

外国から来る人には、日本のどの会社で働けばいいのかわからない。大きな会社でも、在留カードの取得方法や詳細な内容を知らない事も珍しくない。そんなときに重要になるのが、外国人同士のネットワークだ。
タカコーでは創業して25年以上、外国籍スタッフの受け入れを行っており、在留カードの取得・更新についても顧問の行政書士や入管局と密に連携を取り、会社も在留カードの知識やノウハウ、取得実績も豊富にある。そんなタカコーを知っている人達が「あそこはいい会社だよ」と教えてくれれば、安心して来日できる。

タカコーには、そんな口コミをしてくれる人達が、過去まで遡れば１万人以上いるのだ。
これは、技術者派遣という新事業に挑む際にも強力な武器になってくれるに違いない。