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ホテルの在庫にフォーカスし、早速森はハイアットリージェンシー東京を訪ねた。対応してくれたホテルマンの話が新鮮で面白い。「例えば、銀座の高級なすし屋でも、きょう売れ残ったトロを捨てることはないでしょう。翌日たぶん使うでしょう。しかし、ホテルは今日の空き部屋を買ってくれる人がいなければ、捨てるしかない。1泊10万円の部屋をとっておく冷蔵庫はない」また、「高級ホテルにとって、何が大切(命)ですか」と聞くと、「ブランドが命だ」という答えが返ってきた。「高級ホテルばかりが集まったサイトなんて、どうですかね」と質問すると、そのホテルマンは「低価格ホテルと一緒に並ぶよりも、そっちのほうが良い」と言う。森には意外な答えだった。競合するホテルと比べられるのは嫌だろうと、勝手に想像していたからである。これにより、ユーザーには一休に掲載している施設なら大丈夫という安心感、施設様には一休に掲載されている施設だというブランディングを兼ね備えたサイトがスタートすることとなる。