食品ロスの削減と空腹で苦しむ人のいない社会の実現をめざして
フードバンクイコロさっぽろ代表の片岡有喜子と申します。こちらのページに来ていただき、ありがとうございます。食品ロスと貧困対策に対する私の想いを少しお話いたします。
今の日本はありがたいことに、物がたくさん溢れています。
同じリンゴでも、甘い味からさっぱりした味、歯ごたえに至るまで、色々な種類を選ぶことができます。一方で、その消費活動で余剰した食品や、生産過程で形状の整わないもの、ラベルの表示ミスなどによる食品のロスが生じています。様々な事情で売られなくなった商品については、流通システムが整えば整うほど、残念なことに「棄てたほうがコストがかからない」というジレンマもはらんでいます。
でも、これを20年も30年も続けていけるのだろうか?
人口が少なくなり、生産者や消費者が減る今後の日本は、自分の子どもたちが引き継ぐ時代でもあります。消費者が商品を選ぶ楽しさ・自由を残したまま、行き場をなくした商品にもう一度光をあて、人の口に入る機会を作り出したい。更に、その機会を喜んでくれる方々に運びたい。そんな想いでフードバンクを設立いたしました。
フードバンクが商品の流通の一部に組み込まれることが当たり前になるよう、そして、誰しもが、生きている間に何が起きても空腹にはならない社会(食のセーフティーネットの確立)を実現できるよう活動してまいります。