“金属粉末”は一見 地味ですが、
極めれば極めるほど深遠な世界です。
ヒカリ素材工業は“金属粉末”をつくっている会社。
粉末にするのは単体の金属の場合もありますが、
合金のケースも少なくありません。
合金は2種以上の金属を混合した材料のことですが、最初の溶解がとても難しい。
お客様の要望に沿った組成を得るのに試行錯誤を繰り返します。
基本的なデータ、マニュアルは有りますが、最後に頼るのは感覚(五感)です。
経験に裏打ちされた職人技です。
“形式知”をご存知でしょうか。
言葉や文章、図表、数式などで表現し、説明できる知識のことです。
“形式知”の逆が“暗黙知”。
暗黙知とは、“容易に言葉に表せず、説明するのが難しい、
個人の経験や勘に基づく知識”になります。
ヒカリ素材工業では、
ディスクアトマイズ法による造粒技術の“暗黙知”が
長年にわたって受け継がれてきたのです。
現在の社員の前歴はさまざまで、
金属系が得意な者もいれば、そうでなかった人もいます。
こんな中、なぜ“暗黙知”が継承できたのか?
答えはシンプル。それは“ヤル気”のある人間が多かったからです。
みんな仕事をしながら、先輩の動きを見たり、
いろいろなことを聞いて知識や技術を身に付けて成長していきました。
全員で意見交換したりする自由な空気や、
失敗を恐れずあきらめないで
チャレンジする精神を良しとする社風も要因のひとつです。
“ヤル気”や“チャレンジ精神”は達成した時の“やりがい”を生み、
“やりがい”は“生きがい”につながります。
金属粉末を製造するというのは一見地味な仕事ですが、
突き詰めれば突き詰めるほど奥が深く、面白い分野です。
専門知識の有る無しは問いません。
金属粉末に興味があって、ヤル気があってチャレンジ精神をお持ちの方は、
ぜひ門をたたいてみてください。
ヒカリ素材工業株式会社
代表取締役社長
坂口 晋一