◎ルーツは築地・外国人居留地近くのテーラー、「Made in Japan」の技術を誇る
当社の創業は1907(明治40)年。
築地・明石町にあった外国人居留地の近くに「山形屋洋服店」を構えたことが
現在の銀座山形屋につながります。
初代から二代目へとテーラーの技術が受け継がれ、
1952(昭和27)年には銀座店をオープン。
二代目と結婚した女性、私の母とその弟である叔父がカナダで生まれ育った人であったことから、
英語の通じるテーラーとして評判に。
米軍将校が大勢、スーツをつくりにきたそうです。
その後、帰国した将校を通じて英米で店の名が広まり、
著名人(ポール・マッカートニーなど)が来日すると、よくスーツを注文してくださいました。
私も採寸する叔父についてホテルや楽屋についていった記憶があります。
同じ頃、幅広いお客様の求めに応じられるイージーオーダーを手がけるようになり、
生産拠点を確立させて多店舗展開していきました。
老舗のテーラーで現在も名を残す店舗は少なからずありますが、
営業規模を拡大させていった会社はあまりありません。
「Made in Japan」の技術、
手仕事のエッセンスをどうやって広く伝えていくかが、
当社が100年、追究してきたことです。