なぜ辞めてしまうの…定着率が低い原因、改善策を解説!

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「せっかく入社したのに、3ヶ月で辞めてしまった」「社員が定着してくれない」こういったことに悩まれている経営者や、人事担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。お金をかけて採用したのにすぐに辞められてしまうと、採用コストが上がってしまいますし、何より会社として成長ができなくなってしまいます。だからこそ、社員の定着率を上げることは欠かせません。

 

この記事では「定着率」の意味から、「なぜ社員が定着しないのか」「どうすれば改善できるのか」原因と対策について詳しく解説。もし定着率でお悩みでしたら、この記事をお役立てください。

 

 

そもそも、定着率とは?

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定着率とは、入社した社員が一定の期間を経て、どのくらい定着しているかを表す率です。「定着率が高い」という場合は、一定の期間において入社した人が辞める確率が低いことを意味します。

 

たとえば、「新卒で入社した社員の、3年後の定着率は7割以上」といった使い方を、聞いたことがあるかもしれません。定着率が高いと、採用コストも下がりますし、また社外にも働きやすい会社であることを伝えることができるので、採用力アップにもつながります。

 

逆に定着率が低ければ、社外的にも印象が良くなくなってしまいます。求職者は、この定着率を気にするようになっています。

離職率とは違うの?

定着率と似ているものに、「離職率」があります。離職率とは、入社した社員が一定の期間を経て、どのくらい離職しているかを表す率です。採用後の定着度合を算出するものが定着率、離職度合を算出するものが離職率となります。定着率も離職率も言葉は違えど、根本的には社員がどのくらいの期間会社で働いてくれているかを表す数字です。

定着率の現状について

有効求人倍率が上がっている今、採用はますます難しくなっています。そんな昨今では、新たに人材を入れるだけでなく、社員をいかに定着させるかについても考えなければなりません。社員が辞めてしまうと、採用が難しいため、人員不足が続いてしまい、計画通りに事業を進めることが難しくなってしまいます。

 

厚生労働省の雇用動向調査によると、昨年の離職率は14.6%です。平成17年では17.5%あった離職率が、13年でおよそ3%低下していることが見て取れます。「ブラック企業」といった言葉が普及し、「働き方改革」という流れもあるため、働く環境を整えている企業が増えているでしょう。

入職率と離職率の推移

参考:厚生労働省「雇用動向推

業界別の定着率

続いて、業界別の入職率・離職率を見てみましょう。

産業別入職率・離職率(平成30年)

参考:厚生労働省「産業別入職率・離職率の推移」 

最も人材の出入りが多いのは、「宿泊業、飲食サービス業」で入職率29.3%で、離職率26.9%。入社する割合と、離職する割合が同じなので、人員が増えていかないことがわかります。次いで生活関連サービス業で入職率28.1%で離職率は23.9%になります。こちらも入職率と離職率の割合が変わらないため、人員増加に苦戦していることが読み取れます。

 

これらの業界は人手不足が顕著だと言われています。事実、飲食業界では代表的な接客の職種は有効求人倍率が3~4倍を推移。一人に対して、求人が3、4ある状態で、求職者が選べる立場にあるため、採用が難しく、転職が簡単にできる状態。そのため、定着率の上昇が課題と言われています。

定着率の計算方法

定着率は、企業によって定義や指標が異なります。そのため、計算方法も明確な定義はなされていません。しかし、一般的には、以下の数式で定着率は算出することができます。


(一定期間を通して全日数残った従業員数÷一定期間開始時点で雇用された従業員数)×100

 

たとえば、5名を新たに採用し、1年後に3名が残った場合、定着率は(3÷5)×100=60%となります。

定着率を上げるメリット

定着率を上げることで、企業にはどんなメリットがあるのかご紹介します。

 

優秀な人材の退職を防げる

まずは、優秀な人材の流出防止につながります。今は人手不足ですから、有効求人倍率が高く、求職者優位の状況にあり、優秀な人材は転職がしやすい現状です。優秀な人材は引く手あまたのため、勤めている企業に少しでも不満があると転職活動を始めることもあります。定着率が高いということは、社員の満足度が高いということなので、不満も少なく、流出につながりにくいと言えます。

 採用コストや教育コストを削減できる

定着率を上げることで、社員のモチベーション維持になります。上司や同僚が頻繁に辞める組織は、不安ですよね。「こんなに辞めるなんて大丈夫か?」と感じたり、「自分も転職しよう」とモチベーションが下がる社員は多いもの。

 

こうした離職による悪影響が防げるだけで、モチベーションは維持できます。社員が長く働いていると自然と長く働ける会社であるという意識が出てきますし、不要に転職するという選択肢が出てこないので、計画通りに事業を進めることができます。

定着率が悪くなる8つの主な原因

 続いて、なぜ定着率が悪くなるのか、原因を見ていきます。以下の8つが定着率の悪化につながる要素です。定着率が悪い企業は、あてはまる要素がないか確認してください。

報酬が低い、適切ではない

定着率が悪い企業でよくあるケースは、報酬が低いことです。業界内や他社の同職種と比較して、基本となる報酬が低い場合、より多くの報酬を求めて転職活動を始める人も。また、報酬そのものが低いこと以外に、なかなか報酬が上がらないことに不満を持つ人も多いです。報酬のマイナス部分を補えるプラスの部分がないと、離職する確率がぐっと上がります。

やりがいを感じられない仕事

自分のやりたいことではない仕事や、体力的に厳しい仕事など、仕事内容に不満が出てくると、離職につながりやすくなります。特に、社内のエースや、優秀な人材は、自身の成長やキャリアアップに貪欲。「仕事を通して成長を感じられない」「キャリアアップにつながらない」と感じると、活躍の場を変えようと考える人が出てきます。

会社の将来性が不安

企業の将来性を感じられないことで、退職を決意する社員もいます。「商材が古い」「社員の平均年齢が高い」など、旧態依然とした職場は数多いですが、それでもその状況から変わろうとしない企業の姿勢や態度を感じると、「このままでは先がない」と退職を検討し始める人が増えていきます。

労働環境が良くない

快適な労働環境を提供できるかどうかは、定着率に影響を与えます。

・業務遂行にあたって不十分な作業環境(設備がないなど)
・安全ではない作業(危険度が高い)
・検診や産業医の配置など、健康に関する環境の未整備

評価に納得度がない

自身の仕事が評価されていないと感じると、他の仕事の方が向いているのではないかと離職を検討する人が増えます。社員をきちんと評価することも、定着率の向上においては大切です。成果だけではなくプロセスもきちんと見ることや、達成者の称賛などを実施し、評価されていることを実感できることが、定着率向上に関係してきます。

人間関係が良くない

人間関係が悪いことは退職理由の中でも大きな割合を占めています。パソコンに向き合って、対面でコミュニケーションする機会が少ないオフィスや、上司に声をかけづらいような状態だと、人間関係が悪くなり、離職につながりやすいです。

じつは定着率を下げているのが、入社後のミスマッチ

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定着率を下げる要因が、入社前にもあるのを知っていますか。職場環境や評価制度だけでなく、入社後のミスマッチも大きいです。どこでミスマッチが起きているのか、チェックしましょう。

求人と現実のミスマッチ

1つ目は、求人から得られる情報と、入社後の現実に乖離があるケース。「当社は風通しのよい社風です」「若いうちから責任ある仕事を任せます」のように書かれた求人を目にすることがあると思います。求人では企業の良い面だけを書いていても、実際に入社すると事実と異なる。

 

自社をよく魅せようとするあまり、誇張した求人を求職者に届けてしまうことで入社後のギャップが生まれてしまうのです。求職者と企業の双方が納得した上で入社し、定着をするために、求人には良い面だけでなく、ネガティブな面も正直に記載しましょう。

 

たとえば、残業があるのに、残業が少ないと書かない、どのくらい残業があるのかしっかり書くなどです。そう書くことで応募者が集まらないのでは?と思うかもしれませんが、逆に正直に書くと信頼されるケースも。結局求人で嘘をついても入社した後に離職につながってしまうのであれば、採用コストはかさんでしまいます。だからこそ、正直に書くことが欠かせません。

面接と現実のミスマッチ

2つ目は、面接の雰囲気や得た情報と、入社後の現実が異なるケースです。「面接で伝えられた仕事内容と、入社後に任せられた仕事内容は別だった」「面接では残業はないと言っていたのに、入ったら残業が多かった」このような、面接時と入社後にギャップを与えるような状態は避けるべきでしょう。面接と現実のミスマッチが起きないように工夫をすることが重要です。

定着率を上げるためにできること(募集・選考時)

続いて、定着度を上げるための取り組みをご紹介します。ここでは募集、選考時の方法を紹介します。

求人のミスマッチをなくす

応募段階のミスマッチをなくすためには、求人情報を充実させることです。求人に記載する情報は、誇張せず企業のリアルな情報を提供することがポイントです。

採用サイトを作成して情報提供をする

採用サイトを作成して情報提供をすることです。求職者は求人情報だけでなく、口コミや採用サイトから情報を取得します。現在では採用サイトを無料で作成できるサービスもあるため、手軽に着手できます。

面接で良くみせすぎようとしない

面接で心がけるべきことは、入社してほしさに、自社をよく見せようとしないことです。面接では求職者に良い面も、悪い面も理解したうえで入社を促す方が、定着率は高いです。できるだけ正直に情報開示をすることが大切です。

定着率を上げるためにできること(入社後)

入社後に定着率をあげるためにできることは何があるのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。

ワークライフバランスを充実させる

ワークライフバランスとは、「仕事と生活の調和」と訳され、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、多様な生き方を選択ができるという意図のある言葉です。

社員間のコミュニケーションを大切にする

1日のうち、長い時間を過ごす職場において、社員間で円滑なコミュニケーションができないことは、業務の滞りやストレスにつながります。たとえば、上司との週に1回の面談や、チームでのミーティングを定期的に実施するなど、日ごろからコミュニケーションを取る機会を設けましょう。

定期的に人事(第三者)と面談する

日々一緒に仕事をするチームや部署の社員だけでなく、人事や、普段接点の少ない社員との面談も有効的です。第三者との面談では、チームや部署内の上司や同僚に話せない不満や愚痴などが拾えることも。また、人事からは他部署から見たアドバイスを与えることも可能です。

正しく評価する

社員1人1人の努力に報いるために、正しく評価しましょう。たとえば社員が出した成果をきちんと数値化して、順番をつけることや、可視化することも一つの手です。また、能力や成績の評価だけでなく、プロセスをしっかり評価することも大事です。結果だけ求められると、モチベーションも低くなってしまいますので、プロセスをほめることで、本人をきちんと評価することも欠かせません。

報酬を上げられる仕組みをつくる

何年がんばっても昇級しない、報酬の基準がないという場合は、社員が適切に報酬を上げられる仕組みをつくりましょう。成果を出した場合の、昇給制度の改善や給与テーブルの策定が、社員のモチベーション向上につながります。

定着率を上げるために企業がやっていることは?

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続いて、エン・ジャパンが運営する「人事のミカタ」のアンケートをもとに、定着率を上げるために企業が取り組んでいることをご紹介します。

社員同士でのコミュニケーションが肝

以下のアンケートによると、結果は、1位が「定期的な上司との面談」、2位「歓迎会での交流」、3位「導入研修」となっています。面談や交流会など、コミュニケーションに関する項目が多いことがわかります。定着率を上げるためには、様々な社員とのコミュニケーションが最も効き目があるようです。

 

中途入社の定着について

 参考:人事のミカタ「中途入社の定着について」

その影響度

取り組みの中で有効な施策についてのアンケートによると、「定期で行う人事(第三者)との面談」がもっとも効果的であることがわかります。

中途入社者への取り組み

 参考:人事のミカタ「中途入社の定着について」

いずれも入社した後にしっかり自分のことを見てくれる会社かどうかを印象付ける施策です。定期的に上司と面談は有効なのですね。毎週社員と面談し、仕事の悩みなどを聞いていけば、フォローもできますし、結果的に定着率向上につながります。普段の業務で関わることのない社員とのコミュニケーションは、お互いにフラットな視点で話すことができる分、影響度も大きいようです。

社員の定着率を上げるために、無料のツールがおすすめ

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最後に、定着率を上げるための採用支援ツール、engageをご紹介します。engageは全国20万社で利用されている採用支援ツールです。engageは無料で求人掲載から、採用ホームページの作成、応募者管理、人材の採用まで、一気通貫で実現することができます。以下にengageのポイントをご紹介します。

engageは、入社前のミスマッチ軽減と入社後の定着につながる

定着率の改善において、engageは2つの観点から役立ちます。まずは入社前のミスマッチ軽減。engageは転職を検討している求職者に対して、必要な情報を開示できるツールです。選考や入社をする前に、企業理解を深めるサポートが実現できます。

 

続いて入社後の定着。engageにはオプションで離職リスク可視化ツール「HR Onboard」が導入されています。入社後1年間のフォローを通じて、採用した社員が定着できるようサポートします。

 engageは、無料で採用ページを作ってミスマッチ低減

20代から50代のインターネット接続端末は、パソコンよりもスマートフォンが多い現代に合わせ、engageはスマートフォンにも対応した採用ホームページが簡単に作成できます。採用ホームページを通して、企業の良い面、悪い面を伝えることで、求職者の企業理解を促進します。

無料で求人掲載でき、ミスマッチ低減

engageはフォーマットに合わせて必要事項を記入するだけで、誰でも簡単に求人掲載ができます。しかも掲載数に制限はなく、必要な求人の分だけ掲載ができます。求人には企業のリアルな情報を記載することで、ミスマッチの低減につながります。

退職リスク可視化ツールを無料で使える

engageには離職リスク可視化ツール「HR Onboard」が導入されています。月に1回入社者にアンケートを送り、回収した結果をもとに離職リスクを可視化します。入社者3名までは無料で利用ができるため、まずはお試しください。

 

定着率に課題を感じている企業はたくさんあります。まずは無料で定着率の改善につながるengageを活用することから始めてみましょう!