キャリアパスとは?優秀な人材を逃さないために考えるべきこと

 

 

「キャリアパス」「キャリアプラン」「キャリアアップ」「キャリアデザイン」など、ビジネスにおいて「キャリア」が含まれる言葉は少なくありません。そのため、どこか曖昧に使ってしまいがちですよね。

 

しかし、キャリアなどについて話すことが多い、採用担当者、人事担当者、経営者などにとっては、それぞれの言葉の意味の違いなどは明確に理解しておくべきです。

 

そこで、この記事ではキャリアパスの用語説明から、それぞれの言葉の意味の違い、キャリアパスを定めるメリットやデメリット、導入の手順や注意点、キャリアパス制度をうまく活用して表彰された企業の紹介など、キャリアパスが丸わかりの1ページとなっています。

 

用語について理解を深め、自社で正しく活用してみてはいかがでしょうか。この記事がお役に立てば幸いです。

 

CHECK!

採用でお困りではないですか?

 

無料で求人を掲載したい方は、engage(エンゲージ)に無料登録を。Indeedをはじめ、LINEキャリア、求人ボックス、Facebook on 求人情報、Googleしごと検索、Yahoo!しごと検索の求人サービスにも自動で掲載されます各社の掲載条件を満たした場合

 

engage(エンゲージ)の導入社数は、30万社を突破。東証一部上場のエン・ジャパンが手掛けるサービスですので、安心して利用いただけます。(無料)

 

 

en-gage.net

 

キャリアパスとは?

キャリアパス(Career Path)とは、職歴やキャリアを意味する「Career」、道を意味する「Path」を合わせた言葉です。目標とする経歴を得るための道筋、順序といった意味になります。目指すべきキャリアの目標があり、そこへ向かっていく道のことです。

 

キャリアパスは、企業が従業員に対して示すもの。たとえば、企業においては、部長や課長になるために、どのようなスキルや知識を身につけるべきなのか基準があるはず。そういった基準を提示することで、従業員は何をすべきなのか目標が明らかになり、前に進みやすくなります。

 

企業によっては、「マネジメントコース」「スペシャリストコース」など、「キャリアのコース」が決まっているところもあるかもしれません。どういった基準でコースを選択するのか決められていて明示されているはず。これもキャリアパスになります。

 

en-gage.net

 

他の似た言葉との違い

キャリアパスと似た言葉に「キャリアアップ」「キャリアプラン」「キャリアデザイン」があります。ここでは、これらの言葉との違いについて説明します。

キャリアアップとの違い

キャリアアップは、知識やスキルを身につけ、業務の幅を広げたり、深めたりすることで、人材の価値(経歴)や市場価値を高めることを指します。たとえば、昇格してマネジメントを担うのも、技術を磨いて会社で頼られるスキルを身につけてスペシャリストになるのも、キャリアアップにあたります。

キャリアプランとの違い

キャリアプランは、将来的な目標などに対して、どんな仕事に取り組んでいくかの計画を立てることです。キャリアパスと似たようなニュアンスを持つ言葉ですが、違いは企業から提示されるものではないこと。

 

個人的にどのような人材になりたいのかを考えることを指します。そのため、1つの会社だけでのキャリアにとどまらず、ビジネスパーソンとして将来どのような人材になりたいのか、どのような価値を生む人間になりたいのかを計画することを指します。

キャリアデザインとの違い

こちらの言葉は若干キャリアプランと近しいと言えますが、違いは仕事だけではなく、人生すべてを含んだ設計図という意味で使われます。もともとは学生やフリーター向けに使われていた言葉であり、結婚や子育て、移住、親の介護などを踏まえつつ、どんな人生を歩んでいくかを考えていきます。

 

用語 意味
キャリアパス 目標とする経歴を得るための道筋、順序といった意味になります。目指すべきキャリアの目標があり、そこへ向かっていく道のこと。企業が従業員に対して示すもの。
キャリアアップ 知識やスキルを身につけ、業務の幅を広げたり、深めたりすること。人材の価値(経歴)や市場価値を高めること。
キャリアプラン 将来的な目標などに対して、どんな仕事に取り組んでいくかの計画を立てることです。企業から提示されるものではなく、個人的にどのような人材になりたいのかを考えること。
キャリアデザイン 違いは仕事だけではなく、人生すべてを含んだ設計図という意味。仕事だけではなく、結婚や子育て、移住、親の介護などを踏まえつつ、どんな人生を歩んでいくかという意味。

 

キャリアパスが注目される背景

キャリアパスが注目される理由は、これまで一般的だった終身雇用や年功序列の崩壊にあります。これまでの日本企業は長年勤めることで、給与が上がり、役職も上がっていくというシステムでした。

 

 こういったシステムでは、従業員一人一人が自分のキャリアについて考える必要がありませんでした。年を重ねれば給与が上がり、役職も上がっていく。キャリアの悩みは今に比べると小さかったのかもしれません。

 

しかし、時代は変わり終身雇用制度、年功序列を維持するのが難しくなってきました。つまり、年齢を重ねれば給与・キャリアが上がっていく社会ではなくなったのです。

 

また終身雇用、年功序列が崩れることで、働き方も多様化しています。正社員で、役職をもつことだけが正解ではなくなっています。もっとフレキシブルに、自分の人生を楽しめる広い視野で仕事を考える人も増えています。

 

その結果、従業員一人一人がキャリアについて以前よりも向き合うことになったため、キャリアパスが注目されるようになったのです。

 

en-gage.net

 

キャリアパスを定める企業側のメリット

キャリアパスを定める企業のメリットは何でしょうか。3つに分けて解説していきます。

優秀人材の確保ができる

キャリアパスが魅力的なものであれば、従業員の定着率を高め、優秀人材を確保することが可能になります。

 

たとえば、キャリアパスが明確にされていない場合、昇進・昇格の基準が分からず、不公平感につながります。また、どのように頑張れば良いのか目標を立てることが難しくなるため、社員のモチベーションも下がってしまいますが、キャリアパスがはっきり明示されていれば、従業員の意欲も上がりやすいです。

 

さらにキャリアパス自体に魅力があれば、より優秀な人材を確保することにつながります。たとえば、スキルがあれば年齢関係なく、役職に上がれて、さらに給与も大きくあがるようなキャリアパスが示されていれば、実力のある人材にとっては魅力的に映ります。

 

また、こういった社内のキャリアパスを求人情報や採用ホームページ、面接などでも魅力として発信できるでしょう。結果、優秀人材の獲得、定着につながるはずです。

 

en-gage.net

 

適材適所の人員配置が可能に

キャリアパスを策定する際は、現在のスキルや知識、自身のキャリア目標などを明確にすることからはじまります。それによって、1人ひとりのキャリアパスにマッチした部署に人材を配置でき、適性に合った業務を任せることができるのもメリットになります。社員からしても、自分に合わない仕事をするよりも、自分に合う仕事につけるので、モチベーションアップにもつながります。

業績向上

意欲的に働く優秀人材が増え、適材適所の配置をすることで、業務効率化や仕事の質の向上にもつながります。つまり、業績アップにも期待できます。さらに定着率が上がれば人材流出が減り、欠員採用をする必要がなくなるので、採用コストや教育コストの削減にも期待できるでしょう。

キャリアパスの従業員側のメリット

キャリアパスを定めることで、企業だけでなく従業員にもメリットが多いです。キャリアパス制度を導入する企業にとっては、社員の方にこの内容を説明すると良いかもしれません。

キャリアアップに意欲的になる

「この会社にはこんなキャリアパスがあって、自分ならこのコースを歩んでみたい」と、先を意識して働いてもらうようになるため、自然と日々の業務に対しても意欲的に向き合うようになるでしょう。その結果、成果もついてくることで、自己有能感も高まるはずですし、成長実感も得られます。

強みを理解し、スキルアップできる

自己分析からスタートし、キャリアパスを決めていきます。目指すべきポジションや職種に対して、どんなスキルや知識が不足しているのか、何を学べばいいのか明確になるため、スキルアップしやすくなるのです。

 

さらに自身の弱みだけでなく、強みも見えてくるということ。強みを伸ばしていくようなスキルアップも可能です。

効率化してプライベートも充実

適材適所の配置、業務を手がけることで、業務効率化につながります。残業時間が削減されれば、プライベートの時間も充実してくるでしょう。メリハリのきいた働き方になるため、業務でも好影響が生まれるかもしれません。

人生プランが立てやすくなる

キャリアに対して考えることで、人生プランも考えるようになります。さらに、ポジションや職種によって給与が明確になっている企業もあります。「あと3年でこのポジションにつけるとなると、結婚もできそうだ」「このコースなら、年収1000万円も目指せるな」と、給与面でのイメージができるようになるため、より人生プランが立てやすくなるでしょう。

キャリアパス制度を整備する際の注意点

キャリアパス制度をつくっていくうえで、どんなことに注意すべきか、2つご紹介します。

ロールモデルの設定

社内で模範となる人物「ロールモデル」を設定すると良いでしょう。

 

たとえば、優秀な実績を出して早くにマネージャーになった方が社内にいた場合、「Aさんはこんな経歴やスキルで中途入社してきて、こんなステップでポジションアップしていった。具体的なスキルアップの方法や仕事への取り組み方については…」など、実際の模範となる従業員をピックアップすることでイメージしやすくなり、そのプロセスまで触れることで納得感も高まるでしょう。

キャリアパスを押しつけない

勉強でも仕事でも、何でも押しつけると反発してしまうもの。キャリアパスに関しても同様です。

 

たとえば、マネジメントコース、スペシャリストコースから選べる企業があったとしましょう。ある社員さんの業務適性はマネジメントコースでしたが、彼の意向としてはスペシャリストコースでした。

 

適性があるからとマネジメントコースを押しつけては、彼のモチベーションもアップしませんよね。面談を行ない、本人希望と適性をすり合わせながら、双方の納得の行くキャリアパスを示してあげるのが良いでしょう。

キャリアパスの設定方法

では次は実際にキャリアパスの設定の流れを紹介していきます。「自分だったら…」と想像しながらお読みいただけるといエージしやすくなると思います。大きく下記4つのフローに分かれますので、次の項目で1つひとつ理解していきましょう。

 

    キャリアパス設定方法

自己分析を行う(業務適性を知る)

前述でも触れていますが、まずは自身のスキルや知識、タイプなどの自己分析を行ないます。自分はどのようなタイプの人材なのか、どういった業務を得意としているのかなど、これまでの自分を振り返ります。時間はかかりますが、ここをしっかり行うことで、どんなキャリアが適しているのかが分かってきます。

ありたい姿を設定をする

ポジションや職種などの目標など「ありたい姿」を設定します。その目標を達成するために、どんなキャリアを選ぶ必要があるのか、自身の業務適性や希望も踏まえながら決めていきます。

市場での評価を把握する

自身が設定した目標を達成したとき、市場でどんな評価が得られるのかを確認しておくことも大切です。「苦労したにも関わらず、市場での評価が低い」のであれば、目標の変更も考えたほうが良いかもしれません。市場での評価が良ければ、目標達成へのモチベーションも高まるはずです。

 

「○○(職種や業界) 市場価値」と検索したり、求人サイトで同職種の給与を見たりすることで、ある程度の評価は調べられるでしょう。

達成までの課題を考える

自己分析というスタートと、ありたい姿というゴールのギャップを埋めていくことが、成長につながります。そのギャップを埋めるのに課題があるか、あるならどう解決していくかを考えておきましょう。

 

最後に自身で考えたフローをチェックしてもらうなど、上司と相談しながら進めるのも有用です。

キャリアパス制度を活用し、成功した企業

社員の自律的なキャリア形成を支援する企業を、厚生労働省が表彰する『グッドキャリア企業アワード』をご存知ですか? ここでは2019年の大賞企業を紹介します。

 

出典:厚生労働省『グッドキャリア企業アワード2019』

評価されたこと

大賞を受賞した伊藤忠テクノソリューションズ株式会社は、「従業員1人ひとりの能力や適性、意欲に応じた、主体的・自立型のキャリア形成を支援した」というのが評価のポイントとなりました。

 

毎年1回、社員が直属の上司とキャリア、価値観、目指す姿について共有する「キャリア形成支援制度」、随時キャリア相談を受けられる「ダイバーシティ・キャリア課の設置」、新入社員と新卒5年目全員に実施する「キャリアフォロー面談」、等級や年次に合わせた「階層別研修」、スライドワークや時間単位有休、朝方勤務制度、在宅勤務制度など、自己啓発の時間をつくれる「柔軟な労働制度」など、さまざまな取り組みが評価されました。少しずつでも導入を進めてはいかがでしょうか。

生まれた成果や反響

上司と部下のコミュニケーションが活性化したり、1人ひとりの社員の前向きで能動的なキャリア形成につながったり、柔軟な働き方による社員の定着化やモチベーション向上に寄与したり、さまざまな効果が得られたとのことです。

 

「面談後は自分自身の強み・弱みやキャリアプランを実現するために今何をする必要があるのかを常に考え行動するようになりました」「キャリア形成支援制度や社内のキャリアコンサルタントによる面談、女性社員のメンター制度等、様々な仕組みを通じて、定期的に自身のキャリアを考えることができました」といった社員さんの声にもつながっています。

 

en-gage.net

 

まとめ

私ごとで恐縮ですが、筆者が勤める会社でのキャリアパス制度についても紹介させてください。

 

キャリアパスとしてコースが分かれていて、自分の進みたいキャリアによってコースを選択できます。また、社員アンケートを踏まえたジョブローテーションや拠点異動、社内公募制による職種転換、グループ会社への出向なども用意。会社から決められた職種を極めていくこともできますし、色んな経験を積むことも可能です。総じて個人の意向が尊重されている印象があります。

 

大切だと思ったのは、1人ひとりが自分らしいキャリアパスを見つけられるよう、会社としてさまざまな選択肢を用意してあげること。キャリアパス制度を定めることが合う人、合わない人、さらに会社の業界や職種によっても合う合わないはあると思います。社員1人ひとりがイキイキと活躍できる環境にするため、1つの手段として検討してみてはいかがでしょうか。

 

CHECK!

採用でお困りではないですか?

 

無料で求人を掲載したい方は、engage(エンゲージ)に無料登録を。Indeedをはじめ、LINEキャリア、求人ボックス、Facebook on 求人情報、Googleしごと検索、Yahoo!しごと検索の求人サービスにも自動で掲載されます各社の掲載条件を満たした場合

 

engage(エンゲージ)の導入社数は、30万社を突破。東証一部上場のエン・ジャパンが手掛けるサービスですので、安心して利用いただけます。(無料)

 

 

 

en-gage.net